59 / 62
貴実として
しおりを挟む
母に二人を紹介した次の休みの日にエセルバーグ侯爵家へ訪れることになった。二つの家は親戚関係なので、ウィスランドの父と王族のまま貴実となった母がエセルバーグ家へ来てくれることになったのだ。
遠征があるのであまりゆっくりと時間がとれないので、正直忙しい。前日に孤児院でお菓子をつくり、二人と院長先生を会わせて、そのまま神殿に貴実かどうかの測定にも行った。貴実は竜種の子供を産み育てるために魔力の器は大きいけれど、自分で使える魔力は少ないのだそうだ。どちらも測定できる石に手を置くと石の色が変わる。
「おお、赤いですね」
「赤いと違うのですか?」
貴実ではなかったのかとガッカリ肩を落としたユーリアスの肩をリカルドが抱き、指をウィスランドが握ってくれた。安心しろと言ってくれているようで頼もしく思う。
「いえ、色が変わった時点で貴実であるとわかります。色が濃いでしょう? 非常に強い魔力の器をもっていることをしめしています。石が放つ輝きで魔力放出量がわかります。この魔力放出量だと貴族として生活するのは大変だったでしょう」
母の話を聞いて、父に対して抱いていた昏い気持ちを払拭したユーリアスは、伯爵家の一員として神殿へ来た。貴族として生きていくには大変だっただろうと神官達に憐れに思われるほどの放出量しかなかったのだ。
「貴実として認定されました。王族としての準備は進められていると聞いております。お喜び申し上げます」
神官達は全員跪き、ザッと頭を垂れた。その瞬間からユーリアスは王族の一員として扱われることになった。
「おめでとう、私達のお姫様」
「ユーリ、これからはユーリアス様って呼ばないと怒られますね」
二人に左右をエスコートされて、神殿を出た。
「俺が貴実でなくても変わらないのに、王族だと変わるんですか?」
「ユーリはユーリですね。可愛くて愛しい」
いつもと同じ空なのに、なんだか清々しく思えた。
エセルバーグ家では、エカテおばさんもお祝いに来てくれた。ユーリアスと仲がいいということで料理長のマストも招待されていて、緊張していたユーリアスは胸をなで下ろした。知らない人ばかりだと緊張すると気遣ってくれたことが嬉しい。
「きっとウィスランドの伴侶や子供には会えないだろうと思っていたから嬉しいよ。君の存在を神に感謝する」
ウィスランドとよく似た容姿のハイネガー侯爵はユーリアスの手をギュッと握った。ウィスランドはユーリアスの肩を抱いて嬉しそうに微笑む。
「神に感謝ではなくて、ユーリに感謝してください。ユーリが受け入れてくれなければ大変なことになっていたと思いますから」
「本当に感謝しているよ!」
ブンブンと握手した手を振られてユーリアスは驚いた。見た目とは違って随分気さくな人のようだ。
「貴実として王族になったのでしょう? 私は王宮で暮らしているの。何でも頼ってちょうだいね」
ウィスランドの母は侯爵夫人として降嫁せずに姫として暮らしているらしい。今日は来ていないが、侯爵夫人は別にいてウィスランドの弟や妹はそちらの方が産んだそうだ。ウィスランドは少しだけ家族と距離があるように見えた。
「ありがとうございます」
二人とも祝ってくれているようなので安心した。
「リカルドは選り好みが激しいのか中々相手が見つからなくて心配していたが……」
「ユーリアスさんがいなかったからどうなっていたことか」
リカルドはエセルバーグ侯爵夫人に似ている。黒い髪も青い瞳もそっくりだ。
「私がいなくてもリカルド様は格好いいし、優しいのできっと素敵な方があらわれたと思いますよ」
謙遜ではない。事実だ。ウィスランドもリカルドも容姿だけでなく素敵だ。よく貴族の子女が騎士団の訓練を見に来ているし、リカルドの名前も呼ばれて黄色い声が上がっていた。潔癖症のウィスランドはともかく、リカルドが独り身でいたことが不思議でならない。
「ラズ、じゃなくてユーリアス様。自慢げな顔で伴侶を褒めるのはやめてください。こちらが恥ずかしくなりますよ」
マストに揶揄われて、ユーリアスは焦ってウィスランドを見上げた。
「自慢してました?」
「ああ。リカルドの顔を見て見ろ」
自慢されて嬉しそうだ。
「そんなつもりじゃなかったんですよ。だって、こんなに……んふぅ」
人前だというのに。初対面の人ばかりだというのに。ご両親の前だというのに。リカルドにキスされた。
「坊ちゃま! ユーリアス様が涙目になっておられますよ」
リカルドがエカテおばさんに叱られている間に、ウィスランドはユーリアスの目尻にキスをして潤んだまなじりを舐めた。
「二人とも駄目です! 人前ですよ」
「「ユーリが可愛いのが悪い」」
「人のせいにしない!」
子供を叱るときの口調になってしまった。
あらあらと生暖かい目を向けられて、ユーリアスは目元を拭った。
「あの。私は強い竜種の二人を独占してしまって――」
きっと家族は受け入れられないのではないかと心配していたのに、何故か雰囲気が優しくてユーリアスは困惑を隠せない。二人を伴侶にすると言えば軽蔑されるのではないかと思っていたのに。
ウィスランドの父は「ユーリアス様なら安心だ」と言う。
「二人から聞いていますよ。本当に、よかった。安心だわ」
ウィスランドの両親と同じように微笑むリカルドのご両親、他多数。
「ユーリアス様が大変だと思いますけど、兄とウィスランド様をよろしくお願いしますね」
エセルバーグ家を継ぐ妹さんにもそう言われた。
誰もが喜んでいる状態にユーリアスは戸惑う。
「皆喜んでいるだろう? ユーリは気にしすぎだ」
リカルドもウィスランドもそう言うけれど、そういうものなのか? 長年離れた貴族の常識がユーリアスにはわからない。
「団長の力は強い。ウィスランド様もだ。竜種の中でも別格なんだ。その二人が伴侶として選んだのはたった一人の貴実だぞ。お前がいいと言わなかったら、二人が競い合って国が滅んでもおかしくなかった。そこまでいかなくても、確実にどちらかを失っていたんだ。もう、皆がどれだけお前の度量の広さに感謝していることか」
「これマスト、ユーリアス様にお前なんて言葉――」
エカテおばさんに怒られるマストに「いえ、ユーリって呼んでください。ユーリアス様とか気持ち悪いので。エカテおばさんも」と言うので精一杯だ。
稀代の貴実(悪女)と呼ばれてもおかしくないと思っていたのに、感謝されていた。その事実に驚きを隠せない。
「二人と幸せになってちょうだい」
リカルドの母にそう言われて、本当に祝福されているのだと実感する。
「「「はい、三人で幸せになります」」」
三人の口から出たのは同じ言葉だった。ユーリアスはこそばゆい気持ちを笑顔に変えて、二人と笑みを交わした。
遠征があるのであまりゆっくりと時間がとれないので、正直忙しい。前日に孤児院でお菓子をつくり、二人と院長先生を会わせて、そのまま神殿に貴実かどうかの測定にも行った。貴実は竜種の子供を産み育てるために魔力の器は大きいけれど、自分で使える魔力は少ないのだそうだ。どちらも測定できる石に手を置くと石の色が変わる。
「おお、赤いですね」
「赤いと違うのですか?」
貴実ではなかったのかとガッカリ肩を落としたユーリアスの肩をリカルドが抱き、指をウィスランドが握ってくれた。安心しろと言ってくれているようで頼もしく思う。
「いえ、色が変わった時点で貴実であるとわかります。色が濃いでしょう? 非常に強い魔力の器をもっていることをしめしています。石が放つ輝きで魔力放出量がわかります。この魔力放出量だと貴族として生活するのは大変だったでしょう」
母の話を聞いて、父に対して抱いていた昏い気持ちを払拭したユーリアスは、伯爵家の一員として神殿へ来た。貴族として生きていくには大変だっただろうと神官達に憐れに思われるほどの放出量しかなかったのだ。
「貴実として認定されました。王族としての準備は進められていると聞いております。お喜び申し上げます」
神官達は全員跪き、ザッと頭を垂れた。その瞬間からユーリアスは王族の一員として扱われることになった。
「おめでとう、私達のお姫様」
「ユーリ、これからはユーリアス様って呼ばないと怒られますね」
二人に左右をエスコートされて、神殿を出た。
「俺が貴実でなくても変わらないのに、王族だと変わるんですか?」
「ユーリはユーリですね。可愛くて愛しい」
いつもと同じ空なのに、なんだか清々しく思えた。
エセルバーグ家では、エカテおばさんもお祝いに来てくれた。ユーリアスと仲がいいということで料理長のマストも招待されていて、緊張していたユーリアスは胸をなで下ろした。知らない人ばかりだと緊張すると気遣ってくれたことが嬉しい。
「きっとウィスランドの伴侶や子供には会えないだろうと思っていたから嬉しいよ。君の存在を神に感謝する」
ウィスランドとよく似た容姿のハイネガー侯爵はユーリアスの手をギュッと握った。ウィスランドはユーリアスの肩を抱いて嬉しそうに微笑む。
「神に感謝ではなくて、ユーリに感謝してください。ユーリが受け入れてくれなければ大変なことになっていたと思いますから」
「本当に感謝しているよ!」
ブンブンと握手した手を振られてユーリアスは驚いた。見た目とは違って随分気さくな人のようだ。
「貴実として王族になったのでしょう? 私は王宮で暮らしているの。何でも頼ってちょうだいね」
ウィスランドの母は侯爵夫人として降嫁せずに姫として暮らしているらしい。今日は来ていないが、侯爵夫人は別にいてウィスランドの弟や妹はそちらの方が産んだそうだ。ウィスランドは少しだけ家族と距離があるように見えた。
「ありがとうございます」
二人とも祝ってくれているようなので安心した。
「リカルドは選り好みが激しいのか中々相手が見つからなくて心配していたが……」
「ユーリアスさんがいなかったからどうなっていたことか」
リカルドはエセルバーグ侯爵夫人に似ている。黒い髪も青い瞳もそっくりだ。
「私がいなくてもリカルド様は格好いいし、優しいのできっと素敵な方があらわれたと思いますよ」
謙遜ではない。事実だ。ウィスランドもリカルドも容姿だけでなく素敵だ。よく貴族の子女が騎士団の訓練を見に来ているし、リカルドの名前も呼ばれて黄色い声が上がっていた。潔癖症のウィスランドはともかく、リカルドが独り身でいたことが不思議でならない。
「ラズ、じゃなくてユーリアス様。自慢げな顔で伴侶を褒めるのはやめてください。こちらが恥ずかしくなりますよ」
マストに揶揄われて、ユーリアスは焦ってウィスランドを見上げた。
「自慢してました?」
「ああ。リカルドの顔を見て見ろ」
自慢されて嬉しそうだ。
「そんなつもりじゃなかったんですよ。だって、こんなに……んふぅ」
人前だというのに。初対面の人ばかりだというのに。ご両親の前だというのに。リカルドにキスされた。
「坊ちゃま! ユーリアス様が涙目になっておられますよ」
リカルドがエカテおばさんに叱られている間に、ウィスランドはユーリアスの目尻にキスをして潤んだまなじりを舐めた。
「二人とも駄目です! 人前ですよ」
「「ユーリが可愛いのが悪い」」
「人のせいにしない!」
子供を叱るときの口調になってしまった。
あらあらと生暖かい目を向けられて、ユーリアスは目元を拭った。
「あの。私は強い竜種の二人を独占してしまって――」
きっと家族は受け入れられないのではないかと心配していたのに、何故か雰囲気が優しくてユーリアスは困惑を隠せない。二人を伴侶にすると言えば軽蔑されるのではないかと思っていたのに。
ウィスランドの父は「ユーリアス様なら安心だ」と言う。
「二人から聞いていますよ。本当に、よかった。安心だわ」
ウィスランドの両親と同じように微笑むリカルドのご両親、他多数。
「ユーリアス様が大変だと思いますけど、兄とウィスランド様をよろしくお願いしますね」
エセルバーグ家を継ぐ妹さんにもそう言われた。
誰もが喜んでいる状態にユーリアスは戸惑う。
「皆喜んでいるだろう? ユーリは気にしすぎだ」
リカルドもウィスランドもそう言うけれど、そういうものなのか? 長年離れた貴族の常識がユーリアスにはわからない。
「団長の力は強い。ウィスランド様もだ。竜種の中でも別格なんだ。その二人が伴侶として選んだのはたった一人の貴実だぞ。お前がいいと言わなかったら、二人が競い合って国が滅んでもおかしくなかった。そこまでいかなくても、確実にどちらかを失っていたんだ。もう、皆がどれだけお前の度量の広さに感謝していることか」
「これマスト、ユーリアス様にお前なんて言葉――」
エカテおばさんに怒られるマストに「いえ、ユーリって呼んでください。ユーリアス様とか気持ち悪いので。エカテおばさんも」と言うので精一杯だ。
稀代の貴実(悪女)と呼ばれてもおかしくないと思っていたのに、感謝されていた。その事実に驚きを隠せない。
「二人と幸せになってちょうだい」
リカルドの母にそう言われて、本当に祝福されているのだと実感する。
「「「はい、三人で幸せになります」」」
三人の口から出たのは同じ言葉だった。ユーリアスはこそばゆい気持ちを笑顔に変えて、二人と笑みを交わした。
14
お気に入りに追加
305
あなたにおすすめの小説

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
愛しの妻は黒の魔王!?
ごいち
BL
「グレウスよ、我が弟を妻として娶るがいい」
――ある日、平民出身の近衛騎士グレウスは皇帝に呼び出されて、皇弟オルガを妻とするよう命じられる。
皇弟オルガはゾッとするような美貌の持ち主で、貴族の間では『黒の魔王』と怖れられている人物だ。
身分違いの政略結婚に絶望したグレウスだが、いざ結婚してみるとオルガは見事なデレ寄りのツンデレで、しかもその正体は…。
魔法の国アスファロスで、熊のようなマッチョ騎士とツンデレな『魔王』がイチャイチャしたり無双したりするお話です。
表紙は豚子さん(https://twitter.com/M_buibui)に描いていただきました。ありがとうございます!
11/28番外編2本と、終話『なべて世は事もなし』に挿絵をいただいております! ありがとうございます!

監獄にて〜断罪されて投獄された先で運命の出会い!?
爺誤
BL
気づいたら美女な妹とともに監獄行きを宣告されていた俺。どうも力の強い魔法使いらしいんだけど、魔法を封じられたと同時に記憶や自我な一部を失った模様だ。封じられているにもかかわらず使えた魔法で、なんとか妹は逃したものの、俺は離島の監獄送りに。いちおう貴族扱いで独房に入れられていたけれど、綺麗どころのない監獄で俺に目をつけた男がいた。仕方ない、妹に似ているなら俺も絶世の美形なのだろうから(鏡が見たい)
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】

ゲームの世界はどこいった?
水場奨
BL
小さな時から夢に見る、ゲームという世界。
そこで僕はあっという間に消される悪役だったはずなのに、気がついたらちゃんと大人になっていた。
あれ?ゲームの世界、どこいった?
ムーン様でも公開しています

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる