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リカルドの身体
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「ラズ、いいか?」
余裕ある笑みに見えたが声が真剣だった。
「ええ。でも少し怖いかな……」
「ラズが自分で挿れてみてはどうですか? 途中で無理だったらそこまでで……」
ウィスランドの提案にラズは頷いた。
「そうしよう!」
リカルドは慌てて「いや、それはっ」と言ったけれど「もう、面倒くさい人ですね」とウィスランドが魔法を使った。リカルドの目が見開かれる。腕が頭の上で拘束されているようだ。魔法なので見えないけれど、交差した手首が物語っている。
「慣れてるリカルドは黙っててください」
ウィスランド、リカルドに対して結構酷いな……と少し引いた。人間に対して魔法を使うことは禁止されてるはずなのに、全く躊躇う気配がないのだ。レイフがやったラズの服を風で切り刻んだ行為も、魔法倫理委員会に訴えたら結構な罰則がある。服でなく人体への拘束はそれこそ大変なことになる。
「ラズ、私はリカルドに対してだけ魔法の行使を認められているんですよ。リカルドも私に使えますけど、まぁ使われると壊されそうなのでやらないと思いますが」
ラズの逡巡を見てとったウィスランドは、説明をしてくれた。
「いいの?」
「ええ」
本当にそうなのかとリカルドを見れば、細い目をしてウィスランドを睨みながらカチカチと歯を鳴らした。
「ウィス、もしかして……口にも魔法を?」
さっきのは口が開けられないようにする対ドラゴン用の魔法だった。それとは違うようだ。
「キスしたいだろうから……魔法を変えました。うるさいのでサイレンスの魔法です」
「酷い……」
ラズは信じられないと非難した。
「ええっ! ラズのためを思って……」
「駄目、サイレンスは解いて」
「……わかりました。ラズを怒らせたくないので解きます」
ウィスランドが魔法を唱えると、リカルドが吼えた。
「ウィスランド、いい加減にしろ! 早く手も解け!」
「やっぱりうるさい……。ラズ、もう一回サイレンスをかけちゃ駄目ですかね」
「駄目。リドの声、聞きたい……。それと、ごめんなさい、まだこのままでいてくださいね。俺がリドのものを挿れるまで、待ってて――」
リカルドはギュッと目を閉じて、何か言いたいことを飲み込んだようだ。
寝そべったリカルドを跨いで、ラズは腰を浮かせた。ウィスランドが解してトロトロになっている今なら挿れられるはずだ。リカルドの竿の部分を掴んでその太さに逡巡する。
ラズは迷いを断ち切るように勃ちあがって涎を零す凶悪なソレを狙う。ゆっくりと腰を落とした。
「あっ……あ……ん、ふっ……ううぅん」
やはりウィスランドのものより大きい。詰めてしまいそうになる息を必死で吸って、吐いて、力を入れないようにラズは呼吸を繰り返す。
「ラズ、手を貸しましょうか?」
ウィスランドに縋りたい気持ちはあるけれど、もう少し自分で頑張りたくて首を振った。
「ん……ラズ……」
リカルドの声に励まされて、グイッと腰を落とす。
「ヒッ! あああぁぁぁ……」
「「ラズ!」」
ラズの敏感な場所をリカルドの切っ先が突き刺したような衝撃だった。思わず力が入って更に締め付けてしまったことでリカルドが呻く。脚がガクガクと震えて、力が入らない。そのままリカルドの全てを飲み込みそうなところでウィスランドが後ろから支えてくれた。脇を抱えられたまま見上げると、心配そうな青紫の瞳がラズを見つめていた。
「全体重をかけたら、裂けてしまいますよ」
「あ……ありがと。もうちょっとで全部入るかな?」
ラズの硬直した身体を宥めるようにウィスランドが頭にキスをした。
「今はこの辺ですね。もう少し、この辺りまで来ると思いますよ」
「やっ……」
ウィスランドの手がラズの臍の辺りを撫でると中のリカルドの形をまざまざと認識してしまって驚いた。
「気持ちいいですか?」
「わからないっ」
「ウィス、手を解け! 二人でイチャイチャするな」
リカルドは両手を拘束されたまま寝転がるしかできないので不満そうだ。
「ウィス、もういいよ腕を解いて……」
「でも怖いのでしょう?」
「自分じゃ奥まで挿れられないし、こんな生殺しみたいな状態じゃリドも満足できないだろうし……」
「ラズ、そんなわけありませんよ。リカルドのこの満足げな顔をみてください」
そう言われたラズは、今まで呼吸ばかり気にして見ていなかったリカルドの顔を見た。
上気した頬、潤む青い瞳。うっすらと開かれた唇の間から見える白い歯。そして縛られたような腕。ゾクッっとラズの身体が震えた。
高貴なる竜の血から産まれた強固な身体。鍛えられた身体がラズのために身動きすることもできずに横たえられているのだ。
ウィスランドの艶やかな肢体とはまた違った美しさだとラズは思った。中が勝手に締まる。
「あ……」
気持ちが良かった。先ほどまで苦痛はどこへ行ったのかと思うほどに。
「あ、ラズ? 鼻血が」
「無理をしすぎたか?」
すみません、違います。興奮しました、なんて言えずにラズは俯いた。
「ああ、ラズ。上を向かないと」
「ウィス、今すぐ抜け」
ラズが動かないのでリカルドはウィスに命じた。
「駄目! 違う……違うんです。リドを見てたら……なんか熱くなって――」
二人の目がラズの小さなソレを注視する。
「さっきまで萎れてたのに……」
「本当に具合は悪くないのか?」
男の身体は嘘をつけないと言うけれど、恥ずかしくて涙がでそうだ。
グイッとウィスランドに鼻を拭かれて「大丈夫……」と答えた。
「辛くなったら言うんだぞ?」
「はい……あっ……んっでもっ」
ウィスランドが腕を解くと同時に起き上がり、ウィスランドが支えていたラズの身体をリカルドが抱きしめた。リカルドが動くだけで中が擦れて、快感が突き刺さる。
「生まれて初めて、愛してる相手を抱けるんだ。大事にしたいと思うのは当然だろう?」
リカルドがそう言って、ラズの身体から己を抜いた。
「いやっ、駄目っ」
「これからだ。まだ終わらないから安心して啼け」
身体を反転させられたラズは、リカルドに背を向けた状態でそそりたつ切っ先へと下ろされた。縋るものがなく、手は宙を抱く。
ラズの目から涙が散った。
余裕ある笑みに見えたが声が真剣だった。
「ええ。でも少し怖いかな……」
「ラズが自分で挿れてみてはどうですか? 途中で無理だったらそこまでで……」
ウィスランドの提案にラズは頷いた。
「そうしよう!」
リカルドは慌てて「いや、それはっ」と言ったけれど「もう、面倒くさい人ですね」とウィスランドが魔法を使った。リカルドの目が見開かれる。腕が頭の上で拘束されているようだ。魔法なので見えないけれど、交差した手首が物語っている。
「慣れてるリカルドは黙っててください」
ウィスランド、リカルドに対して結構酷いな……と少し引いた。人間に対して魔法を使うことは禁止されてるはずなのに、全く躊躇う気配がないのだ。レイフがやったラズの服を風で切り刻んだ行為も、魔法倫理委員会に訴えたら結構な罰則がある。服でなく人体への拘束はそれこそ大変なことになる。
「ラズ、私はリカルドに対してだけ魔法の行使を認められているんですよ。リカルドも私に使えますけど、まぁ使われると壊されそうなのでやらないと思いますが」
ラズの逡巡を見てとったウィスランドは、説明をしてくれた。
「いいの?」
「ええ」
本当にそうなのかとリカルドを見れば、細い目をしてウィスランドを睨みながらカチカチと歯を鳴らした。
「ウィス、もしかして……口にも魔法を?」
さっきのは口が開けられないようにする対ドラゴン用の魔法だった。それとは違うようだ。
「キスしたいだろうから……魔法を変えました。うるさいのでサイレンスの魔法です」
「酷い……」
ラズは信じられないと非難した。
「ええっ! ラズのためを思って……」
「駄目、サイレンスは解いて」
「……わかりました。ラズを怒らせたくないので解きます」
ウィスランドが魔法を唱えると、リカルドが吼えた。
「ウィスランド、いい加減にしろ! 早く手も解け!」
「やっぱりうるさい……。ラズ、もう一回サイレンスをかけちゃ駄目ですかね」
「駄目。リドの声、聞きたい……。それと、ごめんなさい、まだこのままでいてくださいね。俺がリドのものを挿れるまで、待ってて――」
リカルドはギュッと目を閉じて、何か言いたいことを飲み込んだようだ。
寝そべったリカルドを跨いで、ラズは腰を浮かせた。ウィスランドが解してトロトロになっている今なら挿れられるはずだ。リカルドの竿の部分を掴んでその太さに逡巡する。
ラズは迷いを断ち切るように勃ちあがって涎を零す凶悪なソレを狙う。ゆっくりと腰を落とした。
「あっ……あ……ん、ふっ……ううぅん」
やはりウィスランドのものより大きい。詰めてしまいそうになる息を必死で吸って、吐いて、力を入れないようにラズは呼吸を繰り返す。
「ラズ、手を貸しましょうか?」
ウィスランドに縋りたい気持ちはあるけれど、もう少し自分で頑張りたくて首を振った。
「ん……ラズ……」
リカルドの声に励まされて、グイッと腰を落とす。
「ヒッ! あああぁぁぁ……」
「「ラズ!」」
ラズの敏感な場所をリカルドの切っ先が突き刺したような衝撃だった。思わず力が入って更に締め付けてしまったことでリカルドが呻く。脚がガクガクと震えて、力が入らない。そのままリカルドの全てを飲み込みそうなところでウィスランドが後ろから支えてくれた。脇を抱えられたまま見上げると、心配そうな青紫の瞳がラズを見つめていた。
「全体重をかけたら、裂けてしまいますよ」
「あ……ありがと。もうちょっとで全部入るかな?」
ラズの硬直した身体を宥めるようにウィスランドが頭にキスをした。
「今はこの辺ですね。もう少し、この辺りまで来ると思いますよ」
「やっ……」
ウィスランドの手がラズの臍の辺りを撫でると中のリカルドの形をまざまざと認識してしまって驚いた。
「気持ちいいですか?」
「わからないっ」
「ウィス、手を解け! 二人でイチャイチャするな」
リカルドは両手を拘束されたまま寝転がるしかできないので不満そうだ。
「ウィス、もういいよ腕を解いて……」
「でも怖いのでしょう?」
「自分じゃ奥まで挿れられないし、こんな生殺しみたいな状態じゃリドも満足できないだろうし……」
「ラズ、そんなわけありませんよ。リカルドのこの満足げな顔をみてください」
そう言われたラズは、今まで呼吸ばかり気にして見ていなかったリカルドの顔を見た。
上気した頬、潤む青い瞳。うっすらと開かれた唇の間から見える白い歯。そして縛られたような腕。ゾクッっとラズの身体が震えた。
高貴なる竜の血から産まれた強固な身体。鍛えられた身体がラズのために身動きすることもできずに横たえられているのだ。
ウィスランドの艶やかな肢体とはまた違った美しさだとラズは思った。中が勝手に締まる。
「あ……」
気持ちが良かった。先ほどまで苦痛はどこへ行ったのかと思うほどに。
「あ、ラズ? 鼻血が」
「無理をしすぎたか?」
すみません、違います。興奮しました、なんて言えずにラズは俯いた。
「ああ、ラズ。上を向かないと」
「ウィス、今すぐ抜け」
ラズが動かないのでリカルドはウィスに命じた。
「駄目! 違う……違うんです。リドを見てたら……なんか熱くなって――」
二人の目がラズの小さなソレを注視する。
「さっきまで萎れてたのに……」
「本当に具合は悪くないのか?」
男の身体は嘘をつけないと言うけれど、恥ずかしくて涙がでそうだ。
グイッとウィスランドに鼻を拭かれて「大丈夫……」と答えた。
「辛くなったら言うんだぞ?」
「はい……あっ……んっでもっ」
ウィスランドが腕を解くと同時に起き上がり、ウィスランドが支えていたラズの身体をリカルドが抱きしめた。リカルドが動くだけで中が擦れて、快感が突き刺さる。
「生まれて初めて、愛してる相手を抱けるんだ。大事にしたいと思うのは当然だろう?」
リカルドがそう言って、ラズの身体から己を抜いた。
「いやっ、駄目っ」
「これからだ。まだ終わらないから安心して啼け」
身体を反転させられたラズは、リカルドに背を向けた状態でそそりたつ切っ先へと下ろされた。縋るものがなく、手は宙を抱く。
ラズの目から涙が散った。
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