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私のお母様は人気者
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「ティーナ、こっちの洋服がいいかな。白はティーナが清楚に見えて、皆が気後れするかもしれないし……ピンクだと男の子達が気をひきたくて意地悪するかもしれないし……、うーん、どうしよう」
真剣に悩んでいる黒い髪の天使が、首を傾げながら悩み続けている。
「ルーファ、服にどれだけ悩んでいるの……」
「だって、リリアナ様。ティーナがどれほど可愛いのか知らしめたいけれど、変な虫が寄ってきたら困るのです」
この黒い天使が私の義理のお母様となったルーファス様。リリアナ様と呼ばれたのは、ルーファス様の叔母でありカザス国王妃様。ルーファス様はお母様だけど、男の人だから養育はリリアナ様が受け持ってくれている。
私の本当のお母様は、再婚した商人の家族と他の国に商売に行ってしまった。それは別に構わない。悲しいし寂しかったけれど、私の赤い髪はとても珍しくて攫われそうになったことが何度もあるのだ。他国で危険な目にあうくら
いなら、カザス国の王弟である父親の元で暮らして欲しいとお母様が思ったのは仕方のないことだと思う。
「黄色も華やかですし、青も捨てがたい……」
ルーファス様はまだ唸っている。
「自分の着る服は何でも気にしない子なのに……」
困ったわねと私に微笑むリリアナ様の目には、ルーファス様への愛情が見える。ルーファス様も小さい時の家庭環境が複雑だったそうで、父親であるクリストファー殿下が私を好きじゃない事をとても気にしているのだ。私は、別にクリストファー殿下のことはどうでもいいのだけど、ルーファス様の愛情を独り占めしようとしているのだけは許せない。こんな素敵な天使は、皆で崇めるのがいいと思うのに。
でももしルーファス様が、「ティーナが俺の天使だよ。愛してる」と言ってくれるなら、独り占めしてしまうだろう。父親とは嫌なくらい似ていると自分でも思う。
私のお披露目は、大々的にされることはない。何故ならお父様であるクリストファー殿下自体、私の存在を知ったのが最近のことで色々と問題があるらしいからだ。本当にクリストファー殿下の子供かどうかということや、何故今まで知らされなかったかとからしいけど、そんなことはどうでもいい。お披露目も別にして欲しいと思っていない。
けれど、お友達は必要らしい。リリアナ様と陛下の長男であるリーエントとは仲良くなったので、別にそれでいいと思うのだけど。
リーエントの妹であるシェイラは五歳で私のこともお姉様と呼んで懐いてくれているし。
「初めまして。ああ、本当に赤い髪なのですね」
好戦的な目線。明らかに気にいらないと言いたげな瞳。私は姫と呼ばれる地位にいるはずなのに、何故これほど同じ歳くらいの子供達に敵意に近いものを向けられているのだろうと不思議に思った。
王城に来ることが許されている貴族の子供なんて調子がいいに決まっていると思ていたからこれは意外だった。
「ええ、お父様に似ていると言われていますわ」
「二代で続けてその色がでることはほとんどないそうですね」
喧嘩を売っているのだと気付いた。けれど、ここで逆上してはいけないとリリアナ様に言われている。予めリリアナ様と王太后であるお祖母様に訓練を受けていたのだ。
「珍しいと言われているそうです」
嬉しいと微笑むと、嫌味に気付かなかったのかとあからさまに無視された。
「リーエント様の従姉妹と言っても母親の身分は低いのでしょう? こんな風に着飾って、恥ずかしくないのかしら?」
五人連れられてきて、一番好戦的なのがこの女の子だった。綺麗な顔をして、多分身分も高いのだろうけど、周りの大人の目線に気付かないのだろうか。
子供達は気付いていないのかも知れないけれど、側付きとして従っている大人達の顔が皆揃いもそろって白か青だ。でも王太子の前で自分の主人の娘や息子を諫めていいのか迷っているのだ。子供達だけのお茶会という名目のために。
これはもう怒った方がいいのかもしれないと口を開きかけたとき、リーエントが珍しく呆れたような顔をしていることに気付いた。こんな顔するんだと意外に思った。出した声は、聞いたことがないくらい冷たくて、彼が怒っているのだと気付いた。
「恥ずかしいのはブランカの方だ――」
「リーエント様?」
ブランカは驚いたようにリーエントの名前を呼ぶ。彼女にしてもリーエントの怒りは珍しいものだったようだ。
「ウォルトもそうだ。皆誤解している。自分達の顔ぶれを見て、思うところはないのか?」
彼等は顔を見合わせて「ルーファス様だな……」と言った。女の子二人と男の子三人。彼等がルーファス様のなんなのかそれが気になった。
「ならわかるだろう?」
「リーエント様、私はわかりませんわ。この方達はいったいなぜこんなにけんか腰なのかしら?」
「ティーナのことをルーファス様を悲しませる存在だと思ってるんだよ。ティーナの服を選ぶのに迷いすぎてお母様を呆れさせたり、少しでも自分と仲のいい子供達を君に紹介したくて集めたりしたって気付いてないんだ」
この子達は、ルーファス様の知り合いなのか。
「でもリーエント様! この子が来る前にルーファス様は寝込まれてましたわ。きっとショックだったんですよ」
「ショックだったのは、叔父上がルーファス様にこの子の存在を内緒にしようとした事だよ。夫夫なのに酷いよね。ルーファス様はティーナが家族になったことをとても喜んでいるよ。自分に子供はできないから娘がもてると思ってなかったって凄く嬉しそうだよ。先週もティーナとピクニックに行ったって?」
「ええ、お弁当を持って東の公園に行ったわ」
「僕も呼んでくれたらいいのに……」
「駄目よ、リーエント様がきたら子供同士で遊べってお父様が独り占めするじゃないの!」
お父様がいなかったらリーエントを呼んであげてもいいけれど。
「あなた……ルーファス様のことが好きなの?」
私にけんかを売ったブランカという少女が、目を瞬きながら訊ねてくる。
「嫌いになるわけないじゃない! ルーファス様は、綺麗で優しくて……とても大事にしてくれるわ」
ブランカはウンウンと頷き、私の手をとった。
「ごめんなさい。私てっきり、あなたはルーファス様の敵みたいなものかと思っていたの。あなたのお母様がここに乗り込んでくるためにルーファス様を邪険にしようとしているのだとばかり……」
私もお母様も随分な評価を受けているようだ。
「私のお母様は、再婚して隣国へ行っているのよ。それで安全を考えてお父様のところに預けただけで……」
「そうだったのね。私、あなたにもあなたのお母様にも酷い事を言ってしまったわ。ごめんなさい」
「ルーファス様のためだったのなら許すわ――」
「ウォルトはどうするんだ? ティーナに嫌われたらルーファス様がやってくるティーナのお茶会も何も出入り禁止になるぞ」
「ご、ごめんなさい! ルーファス様が辛いだろうって話しているのを聞いて、僕も許せなくて――」
「ルーファス様は人気なのね?」
王弟の娘である私にけんかを売るのはどう考えてもいい方法じゃない。それでも皆が皆同じような顔をしていたのだ。
「うん。子供達の集まりに来られることがよくあるんだ。僕はあまり身体が大きくないし、外で遊ぶよりも部屋で本を読んだりすることが好きでね。馬鹿にされていたんだけど、ルーファス様が一緒に本を選んでくれて。本の好きな友達ができたりして、ここに来るのが楽しくなったんだ」
「私も顔が派手なせいで男の子は寄ってきても意地悪するし、女の子には嫌われやすくて……でもルーファス様が男の子達を諫めてくれたり、私の作ったレースのリボンを褒めてくれたりして、その作り方を皆に教えたりしていたら打ち解けられたの」
「え、そのリボンは自分で作ったものなの?」
ブランカの髪を飾るリボンはとても精巧で色も可愛い。
「ええ、お詫びに作り方を教えましょうか?」
恐る恐るといったふうにブランカが首を傾げる。
「嬉しいわ。ありがとうございます」
二人以外も自分とルーファス様の出会いを語ってくれた。どうやらルーファス様は子供が好きみたいだ。
「よかったね、ティーナ」
「ありがとう、リー」
リーエントは普段は私と一緒にいても偉そうでも賢そうでもないのに、ちゃんと王太子らしく見えた。なんとかルーファス様が計画したお友達大作戦は成功したようだ。今度は、ルーファス様も誘ってみよう。きっと喜んできてくれるだろう。
真剣に悩んでいる黒い髪の天使が、首を傾げながら悩み続けている。
「ルーファ、服にどれだけ悩んでいるの……」
「だって、リリアナ様。ティーナがどれほど可愛いのか知らしめたいけれど、変な虫が寄ってきたら困るのです」
この黒い天使が私の義理のお母様となったルーファス様。リリアナ様と呼ばれたのは、ルーファス様の叔母でありカザス国王妃様。ルーファス様はお母様だけど、男の人だから養育はリリアナ様が受け持ってくれている。
私の本当のお母様は、再婚した商人の家族と他の国に商売に行ってしまった。それは別に構わない。悲しいし寂しかったけれど、私の赤い髪はとても珍しくて攫われそうになったことが何度もあるのだ。他国で危険な目にあうくら
いなら、カザス国の王弟である父親の元で暮らして欲しいとお母様が思ったのは仕方のないことだと思う。
「黄色も華やかですし、青も捨てがたい……」
ルーファス様はまだ唸っている。
「自分の着る服は何でも気にしない子なのに……」
困ったわねと私に微笑むリリアナ様の目には、ルーファス様への愛情が見える。ルーファス様も小さい時の家庭環境が複雑だったそうで、父親であるクリストファー殿下が私を好きじゃない事をとても気にしているのだ。私は、別にクリストファー殿下のことはどうでもいいのだけど、ルーファス様の愛情を独り占めしようとしているのだけは許せない。こんな素敵な天使は、皆で崇めるのがいいと思うのに。
でももしルーファス様が、「ティーナが俺の天使だよ。愛してる」と言ってくれるなら、独り占めしてしまうだろう。父親とは嫌なくらい似ていると自分でも思う。
私のお披露目は、大々的にされることはない。何故ならお父様であるクリストファー殿下自体、私の存在を知ったのが最近のことで色々と問題があるらしいからだ。本当にクリストファー殿下の子供かどうかということや、何故今まで知らされなかったかとからしいけど、そんなことはどうでもいい。お披露目も別にして欲しいと思っていない。
けれど、お友達は必要らしい。リリアナ様と陛下の長男であるリーエントとは仲良くなったので、別にそれでいいと思うのだけど。
リーエントの妹であるシェイラは五歳で私のこともお姉様と呼んで懐いてくれているし。
「初めまして。ああ、本当に赤い髪なのですね」
好戦的な目線。明らかに気にいらないと言いたげな瞳。私は姫と呼ばれる地位にいるはずなのに、何故これほど同じ歳くらいの子供達に敵意に近いものを向けられているのだろうと不思議に思った。
王城に来ることが許されている貴族の子供なんて調子がいいに決まっていると思ていたからこれは意外だった。
「ええ、お父様に似ていると言われていますわ」
「二代で続けてその色がでることはほとんどないそうですね」
喧嘩を売っているのだと気付いた。けれど、ここで逆上してはいけないとリリアナ様に言われている。予めリリアナ様と王太后であるお祖母様に訓練を受けていたのだ。
「珍しいと言われているそうです」
嬉しいと微笑むと、嫌味に気付かなかったのかとあからさまに無視された。
「リーエント様の従姉妹と言っても母親の身分は低いのでしょう? こんな風に着飾って、恥ずかしくないのかしら?」
五人連れられてきて、一番好戦的なのがこの女の子だった。綺麗な顔をして、多分身分も高いのだろうけど、周りの大人の目線に気付かないのだろうか。
子供達は気付いていないのかも知れないけれど、側付きとして従っている大人達の顔が皆揃いもそろって白か青だ。でも王太子の前で自分の主人の娘や息子を諫めていいのか迷っているのだ。子供達だけのお茶会という名目のために。
これはもう怒った方がいいのかもしれないと口を開きかけたとき、リーエントが珍しく呆れたような顔をしていることに気付いた。こんな顔するんだと意外に思った。出した声は、聞いたことがないくらい冷たくて、彼が怒っているのだと気付いた。
「恥ずかしいのはブランカの方だ――」
「リーエント様?」
ブランカは驚いたようにリーエントの名前を呼ぶ。彼女にしてもリーエントの怒りは珍しいものだったようだ。
「ウォルトもそうだ。皆誤解している。自分達の顔ぶれを見て、思うところはないのか?」
彼等は顔を見合わせて「ルーファス様だな……」と言った。女の子二人と男の子三人。彼等がルーファス様のなんなのかそれが気になった。
「ならわかるだろう?」
「リーエント様、私はわかりませんわ。この方達はいったいなぜこんなにけんか腰なのかしら?」
「ティーナのことをルーファス様を悲しませる存在だと思ってるんだよ。ティーナの服を選ぶのに迷いすぎてお母様を呆れさせたり、少しでも自分と仲のいい子供達を君に紹介したくて集めたりしたって気付いてないんだ」
この子達は、ルーファス様の知り合いなのか。
「でもリーエント様! この子が来る前にルーファス様は寝込まれてましたわ。きっとショックだったんですよ」
「ショックだったのは、叔父上がルーファス様にこの子の存在を内緒にしようとした事だよ。夫夫なのに酷いよね。ルーファス様はティーナが家族になったことをとても喜んでいるよ。自分に子供はできないから娘がもてると思ってなかったって凄く嬉しそうだよ。先週もティーナとピクニックに行ったって?」
「ええ、お弁当を持って東の公園に行ったわ」
「僕も呼んでくれたらいいのに……」
「駄目よ、リーエント様がきたら子供同士で遊べってお父様が独り占めするじゃないの!」
お父様がいなかったらリーエントを呼んであげてもいいけれど。
「あなた……ルーファス様のことが好きなの?」
私にけんかを売ったブランカという少女が、目を瞬きながら訊ねてくる。
「嫌いになるわけないじゃない! ルーファス様は、綺麗で優しくて……とても大事にしてくれるわ」
ブランカはウンウンと頷き、私の手をとった。
「ごめんなさい。私てっきり、あなたはルーファス様の敵みたいなものかと思っていたの。あなたのお母様がここに乗り込んでくるためにルーファス様を邪険にしようとしているのだとばかり……」
私もお母様も随分な評価を受けているようだ。
「私のお母様は、再婚して隣国へ行っているのよ。それで安全を考えてお父様のところに預けただけで……」
「そうだったのね。私、あなたにもあなたのお母様にも酷い事を言ってしまったわ。ごめんなさい」
「ルーファス様のためだったのなら許すわ――」
「ウォルトはどうするんだ? ティーナに嫌われたらルーファス様がやってくるティーナのお茶会も何も出入り禁止になるぞ」
「ご、ごめんなさい! ルーファス様が辛いだろうって話しているのを聞いて、僕も許せなくて――」
「ルーファス様は人気なのね?」
王弟の娘である私にけんかを売るのはどう考えてもいい方法じゃない。それでも皆が皆同じような顔をしていたのだ。
「うん。子供達の集まりに来られることがよくあるんだ。僕はあまり身体が大きくないし、外で遊ぶよりも部屋で本を読んだりすることが好きでね。馬鹿にされていたんだけど、ルーファス様が一緒に本を選んでくれて。本の好きな友達ができたりして、ここに来るのが楽しくなったんだ」
「私も顔が派手なせいで男の子は寄ってきても意地悪するし、女の子には嫌われやすくて……でもルーファス様が男の子達を諫めてくれたり、私の作ったレースのリボンを褒めてくれたりして、その作り方を皆に教えたりしていたら打ち解けられたの」
「え、そのリボンは自分で作ったものなの?」
ブランカの髪を飾るリボンはとても精巧で色も可愛い。
「ええ、お詫びに作り方を教えましょうか?」
恐る恐るといったふうにブランカが首を傾げる。
「嬉しいわ。ありがとうございます」
二人以外も自分とルーファス様の出会いを語ってくれた。どうやらルーファス様は子供が好きみたいだ。
「よかったね、ティーナ」
「ありがとう、リー」
リーエントは普段は私と一緒にいても偉そうでも賢そうでもないのに、ちゃんと王太子らしく見えた。なんとかルーファス様が計画したお友達大作戦は成功したようだ。今度は、ルーファス様も誘ってみよう。きっと喜んできてくれるだろう。
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