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俺の知らない大人の世界2
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「洗ってやるから上がれ」
「いえ、自分で出来ます」
「お前の出来るとか平気とかは信用しない」
きつい言葉だが、理由はわかる。大丈夫だと言いながら何度も具合がわるくなったのだから、仕方がない。
「でも……あの……王太子様のソレも……」
俺のは出したので普通の状態に戻っていたが、クリストファーのソレは凄い事になっている。
「触ってくれるか?」
躊躇ったものの、俺のは手伝ってもらったのだから、俺もやるべきだろうと恐る恐る手を添えると十分でかいと思っていたモノが更に大きくなった。
……まって、これ本当に肉体の一部なんだろうか――。
「……大丈夫ですか?」
俺のとは違いすぎて、心配になる。
「何がだ?」
口の端で笑いながら、クリストファーは俺の手を握ってソレをこすった。俺のとは質感も全然違うように感じる。
「だって、大きすぎる――」
その言葉で更に大きくなったので、俺は驚愕の眼差しでソレとクリストファーの顔を交互にみた。クリストファーは、笑いを堪えていたけど、腹筋を使えば使うだけ、ソレも揺れるのだ。
「煽るのは止めといたほうがいい――とだけ言っておく」
フッと息を吐いて、クリストファーは俺の唇に噛み付いた。頤を持ち上げられて、舌が入ってくる。
「や……」
「嫌なのか?」
「だって、だって……気持ちい……」
クリストファーの口付けは意識が飛びそうになるくらいに気持ちがいい。手は動かされているし、口は息がしにくいし、俺はどうしていいのかわからなくなる。
「そうか」
嬉しそうに口の端を吊り上げて、クリストファーはもう一度口付けてきた。ゆっくり歯列をなぞられると、身体が震えた。歯の奥の歯のない場所を舐められると、頭の奥がジンッとしびれた。
気持ちよすぎて、手がおろそかになるとクリストファーは俺の舌を軽く噛んで、「お仕置だ」と言った。
おしおきって……、こんな気持ちのいいことだったっけ? とぼんやり思った。
俺が直ぐに停止してしまうからか、俺のソレもまた元気よくなってきたしまったからか、クリストファーは自分の太ももの上にまたもや俺を抱き上げて、今度は抱き合う形で唇を責めてきた。
「お前は、快感に弱すぎだ――」
言葉は責めるようなのに、どこまでも甘い。
クリストファーは、俺の手を自分の首にひっかけて、俺の手を使うことは止めたようだった。自分の大きなソレと俺のまだ未熟なソレを一緒にごつい手で上下に動かされると堪らなくてクリストファーの胸に頭をこすりつけて快感に啼いた。
「……ふっ……ふぅ……」
身体が硬直してしまって息が出来なくて、俺は息を殺した。
俺は直ぐにまた我慢が出来なくなって、二度目の限界が近いことをクリストファーに告げようと思った。顔を上げると、今までとは違った余裕のない口付けをされる。
唇が腫れてしまうじゃないか思える熱さと痛みに涙が浮かぶ。
「はぁっ……。クリストファー様っ」
舌を噛まれて、俺は逃げた。逃げた俺の顔を片手で戻すと眦の涙をクリストファーが舐めとった。
名前を呼んだ瞬間クリストファーのソレが大きく震えて、何かを吐き出した。
「ロッティ……」
名前を呼ばれ、その動きにつられるようにして、俺のソレも二度目の放出を果たした。
「名前を呼ばれて出るとか……」
艶のある声は、俺の耳朶を舐めてそう言った。ちょっとすねたような声にどうしたのかと思ったが、思い当たる事が一つだけあった。
「ごめんなさい。名前勝手に呼んでしまいました……」
疲れ果てて、身体が動かない俺は、クリストファーに身体を投げ出したまま謝った。
王族の名前は許しがなければ呼んではいけないのだ。だからて怒っているのだろう。酷く低い声は俺の耳を直撃する。
「クリスと呼べ――」
最後にチュッと俺の鼻の頭にキスをして、クリストファーは名前を呼ぶことを許してくれた。気を許してくれたのだろうかと嬉しく思う。
「のぼせるといけないから、そろそろ出よう」
もう既にのぼせているような気もしたが、いつまでもここでもたれているわけにもいかないと、足に力をいれて立ち上がるとフラッと倒れそうになる。慌てたクリストファーが手を伸ばして掴んでくれなかったら、湯船に沈んでいただろう。
「まだ本調子じゃないのに、悪かった――」
そっと抱き上げてくれて洗い場の椅子に座らされてると冷たい炭酸水を持って来てくれた。飲むと喉が渇いていたんだとわかるくらいの心地いい冷たさだった。
それから俺は頭の先から足の爪の先まで甲斐甲斐しいクリストファーによって洗われてしまった。
拒否も懇願も全く聞き入れてくれない男は、傲慢なのか唯の優しい男なのか俺には判断がつかなかった。
ただ、どこまでも甘いクリストファーに俺は溺れるんじゃないかと心配になった。
「今日は寝台で寝ていろ。王妃様には一週間は会わないほうがいいと医者がいっていたから手紙でも書いたらいいんじゃないか?」
朝風呂でのぼせた俺は、クリストファーに抱えられて寝室に戻った。しばらくぼんやりしていたら、少し元気がでてきたので、やっとテーブルでご飯を食べる事ができた。
俺は、朝からパンと卵とイチゴのジャムのかかったヨーグルトを食べた。ジュースは、桃のジュースだった。
クリストファーは、あまり朝ごはんは食べないらしく、ブラックの珈琲とリンゴを半分だけ食べていた。
「様子は見にくるが、今は仕事が忙しくてな。悪いが一人で昼ごはんも晩御飯も食べてくれ」
忙しいのに俺の世話をしてくれたのかと思うと申し分けなかった。
「ごめんなさい……」
「何で謝る?」
クリストファーは本当にわからないようだった。
「忙しいのに俺のために時間を……」
俺がそういうとクリストファーは笑いながら、立ち上がった。
「私がやりたくてやったことだ。私の責任だしな。お前は気にしなくていい――」
俺も立ち上がってクリストファーを見送ろうとしたけど、手でそれを止められた。
「お前の今の仕事は身体を治すことだ――」
抱き上げられて、寝台まで運ばれると、頬を舐められた。
「ひゃっ!」
変な声が出たけどいきなり頬を舐められたら、声も上がるというものだ。
「頬になんかついてましたか?」
俺は鼓動が速くなるのを抑えつつ、クリストファーに理由を尋ねた。
クリストファーは、首を傾げて「元気になるおまじないだ」と小さな声で言った。
やはり王宮には俺の知らない事が沢山あるみたいだ。
「ありがとうございます。いってらっしゃい」
納得した俺にクリストファーは呆れたような顔で「お前はもう少し疑うということを覚えた方がいい」と言った。
「ええっ! 嘘だったんですか? もしかして触りっこも……」
あんなの絶対に友達とは出来ないと思っていうと「いや、あれは本当だ」と否定されたので、俺はガックリと肩を落とした。
楽しそうに笑いながら、クリストファーは出掛けていった。俺はなんだか凄く疲れたので、もう一度眠る事にした。起きたら手紙を書くのだ。
リリアナには、少し元気になったので心配しないでください。折角、話相手をしに来たのにごめんなさいと書くつもりだ。
そして、妹と温泉に行っている父親には、俺も見聞を広げたいのでかねてから考えていた神学校に行きたいという旨をしたためようと思った。この国の学院じゃなければ、あんな触りっこなんてしないだろうと思ってのことだった。
クリストファーに触られる事が嫌だったのではない。クリストファー以外の人間に同じことをされたら……と思うと怖くてしかたなかったのだ。
「いえ、自分で出来ます」
「お前の出来るとか平気とかは信用しない」
きつい言葉だが、理由はわかる。大丈夫だと言いながら何度も具合がわるくなったのだから、仕方がない。
「でも……あの……王太子様のソレも……」
俺のは出したので普通の状態に戻っていたが、クリストファーのソレは凄い事になっている。
「触ってくれるか?」
躊躇ったものの、俺のは手伝ってもらったのだから、俺もやるべきだろうと恐る恐る手を添えると十分でかいと思っていたモノが更に大きくなった。
……まって、これ本当に肉体の一部なんだろうか――。
「……大丈夫ですか?」
俺のとは違いすぎて、心配になる。
「何がだ?」
口の端で笑いながら、クリストファーは俺の手を握ってソレをこすった。俺のとは質感も全然違うように感じる。
「だって、大きすぎる――」
その言葉で更に大きくなったので、俺は驚愕の眼差しでソレとクリストファーの顔を交互にみた。クリストファーは、笑いを堪えていたけど、腹筋を使えば使うだけ、ソレも揺れるのだ。
「煽るのは止めといたほうがいい――とだけ言っておく」
フッと息を吐いて、クリストファーは俺の唇に噛み付いた。頤を持ち上げられて、舌が入ってくる。
「や……」
「嫌なのか?」
「だって、だって……気持ちい……」
クリストファーの口付けは意識が飛びそうになるくらいに気持ちがいい。手は動かされているし、口は息がしにくいし、俺はどうしていいのかわからなくなる。
「そうか」
嬉しそうに口の端を吊り上げて、クリストファーはもう一度口付けてきた。ゆっくり歯列をなぞられると、身体が震えた。歯の奥の歯のない場所を舐められると、頭の奥がジンッとしびれた。
気持ちよすぎて、手がおろそかになるとクリストファーは俺の舌を軽く噛んで、「お仕置だ」と言った。
おしおきって……、こんな気持ちのいいことだったっけ? とぼんやり思った。
俺が直ぐに停止してしまうからか、俺のソレもまた元気よくなってきたしまったからか、クリストファーは自分の太ももの上にまたもや俺を抱き上げて、今度は抱き合う形で唇を責めてきた。
「お前は、快感に弱すぎだ――」
言葉は責めるようなのに、どこまでも甘い。
クリストファーは、俺の手を自分の首にひっかけて、俺の手を使うことは止めたようだった。自分の大きなソレと俺のまだ未熟なソレを一緒にごつい手で上下に動かされると堪らなくてクリストファーの胸に頭をこすりつけて快感に啼いた。
「……ふっ……ふぅ……」
身体が硬直してしまって息が出来なくて、俺は息を殺した。
俺は直ぐにまた我慢が出来なくなって、二度目の限界が近いことをクリストファーに告げようと思った。顔を上げると、今までとは違った余裕のない口付けをされる。
唇が腫れてしまうじゃないか思える熱さと痛みに涙が浮かぶ。
「はぁっ……。クリストファー様っ」
舌を噛まれて、俺は逃げた。逃げた俺の顔を片手で戻すと眦の涙をクリストファーが舐めとった。
名前を呼んだ瞬間クリストファーのソレが大きく震えて、何かを吐き出した。
「ロッティ……」
名前を呼ばれ、その動きにつられるようにして、俺のソレも二度目の放出を果たした。
「名前を呼ばれて出るとか……」
艶のある声は、俺の耳朶を舐めてそう言った。ちょっとすねたような声にどうしたのかと思ったが、思い当たる事が一つだけあった。
「ごめんなさい。名前勝手に呼んでしまいました……」
疲れ果てて、身体が動かない俺は、クリストファーに身体を投げ出したまま謝った。
王族の名前は許しがなければ呼んではいけないのだ。だからて怒っているのだろう。酷く低い声は俺の耳を直撃する。
「クリスと呼べ――」
最後にチュッと俺の鼻の頭にキスをして、クリストファーは名前を呼ぶことを許してくれた。気を許してくれたのだろうかと嬉しく思う。
「のぼせるといけないから、そろそろ出よう」
もう既にのぼせているような気もしたが、いつまでもここでもたれているわけにもいかないと、足に力をいれて立ち上がるとフラッと倒れそうになる。慌てたクリストファーが手を伸ばして掴んでくれなかったら、湯船に沈んでいただろう。
「まだ本調子じゃないのに、悪かった――」
そっと抱き上げてくれて洗い場の椅子に座らされてると冷たい炭酸水を持って来てくれた。飲むと喉が渇いていたんだとわかるくらいの心地いい冷たさだった。
それから俺は頭の先から足の爪の先まで甲斐甲斐しいクリストファーによって洗われてしまった。
拒否も懇願も全く聞き入れてくれない男は、傲慢なのか唯の優しい男なのか俺には判断がつかなかった。
ただ、どこまでも甘いクリストファーに俺は溺れるんじゃないかと心配になった。
「今日は寝台で寝ていろ。王妃様には一週間は会わないほうがいいと医者がいっていたから手紙でも書いたらいいんじゃないか?」
朝風呂でのぼせた俺は、クリストファーに抱えられて寝室に戻った。しばらくぼんやりしていたら、少し元気がでてきたので、やっとテーブルでご飯を食べる事ができた。
俺は、朝からパンと卵とイチゴのジャムのかかったヨーグルトを食べた。ジュースは、桃のジュースだった。
クリストファーは、あまり朝ごはんは食べないらしく、ブラックの珈琲とリンゴを半分だけ食べていた。
「様子は見にくるが、今は仕事が忙しくてな。悪いが一人で昼ごはんも晩御飯も食べてくれ」
忙しいのに俺の世話をしてくれたのかと思うと申し分けなかった。
「ごめんなさい……」
「何で謝る?」
クリストファーは本当にわからないようだった。
「忙しいのに俺のために時間を……」
俺がそういうとクリストファーは笑いながら、立ち上がった。
「私がやりたくてやったことだ。私の責任だしな。お前は気にしなくていい――」
俺も立ち上がってクリストファーを見送ろうとしたけど、手でそれを止められた。
「お前の今の仕事は身体を治すことだ――」
抱き上げられて、寝台まで運ばれると、頬を舐められた。
「ひゃっ!」
変な声が出たけどいきなり頬を舐められたら、声も上がるというものだ。
「頬になんかついてましたか?」
俺は鼓動が速くなるのを抑えつつ、クリストファーに理由を尋ねた。
クリストファーは、首を傾げて「元気になるおまじないだ」と小さな声で言った。
やはり王宮には俺の知らない事が沢山あるみたいだ。
「ありがとうございます。いってらっしゃい」
納得した俺にクリストファーは呆れたような顔で「お前はもう少し疑うということを覚えた方がいい」と言った。
「ええっ! 嘘だったんですか? もしかして触りっこも……」
あんなの絶対に友達とは出来ないと思っていうと「いや、あれは本当だ」と否定されたので、俺はガックリと肩を落とした。
楽しそうに笑いながら、クリストファーは出掛けていった。俺はなんだか凄く疲れたので、もう一度眠る事にした。起きたら手紙を書くのだ。
リリアナには、少し元気になったので心配しないでください。折角、話相手をしに来たのにごめんなさいと書くつもりだ。
そして、妹と温泉に行っている父親には、俺も見聞を広げたいのでかねてから考えていた神学校に行きたいという旨をしたためようと思った。この国の学院じゃなければ、あんな触りっこなんてしないだろうと思ってのことだった。
クリストファーに触られる事が嫌だったのではない。クリストファー以外の人間に同じことをされたら……と思うと怖くてしかたなかったのだ。
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