文官Aは王子に美味しく食べられました

東院さち

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文官Aは王子に美味しく食べられました。ご馳走様です

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「パーティ楽しかったです。皆、色々と芸をもってるんですね。僕も何か覚えようかな」

 興奮が醒めやらぬのはこのことで、さっきまでシリウスの部下が宴会で見せてくれた手品やものまね(王宮の人物ものまねなのであまりわからなかった)剣舞などを思い出して自分にはそういう特技がないことに気付いた。

「リンド、おいで」

 優しい声が僕を呼ぶ。

「あんなに歓迎してくれて嬉しいけれど、僕に王子妃が務まるのかどうか……」

 未だに何故王子妃になってしまったのかよくわかっていない僕にはまだ覚悟が足りない。

「リンド以外の誰が私の妃になれると言うんだ?」

 憮然とした声に変わったシリウスは少しだけ不満そうだ。
 
 パーティが終わると直ぐさまシリウスの部屋に連れて来られた。ここで僕も暮らすことになるらしい。
 侍女に案内されてお風呂に入ってきた。二人きりになって、僕は少し緊張しているせいか饒舌になっている。この後、どうなるのか……。おやすみなさいと寝る、わけではないことは何となくわかる。
 シリウスは同じように風呂に入っていたのだろう。襟元すら緩めないきっちりとした姿しか見たことがなかったので、くつろいだ姿に胸が高鳴る。
 緊張を解すように戯けて笑うと、シリウスは自分の膝を指さして「リンドの特等席が空いているぞ」と言った。たしかに宴会ではずっとシリウスの膝の上に乗せられていた。誰も僕がシリウスの膝の上にいることを疑問に思っていないのだから、そういうものなのだと飲み込んだ。最初は照れと緊張でカチカチになっていた僕も宴会が終わる頃には慣れてしまった。
 言われたままシリウスの膝の上に座り、渡されたワインに口をつける。甘みも渋みも強くない飲みやすい味だった。遠くにハーブの香りがする。爽やかで……。

「レイゼールワイン……?」
「そうだ。よくわかったな」

 先生が褒めるような口調でシリウスが満足そうに頷いた。

「文官になるために勉強したので」

 喋れなくても、笑みを向けられなくてもいい。シリウスの顔だけでも見たいと思って、文官になりたいと告げると兄が家庭教師をつけてくれた。それも一人じゃなく何人も。文官になるのはこんなに大変なのかと愕然としたけれど、シリウスのことを思って泣いている暇があるならと一念発起したのだ。

「家庭教師は……、私が送り込んだんだ。王子妃に相応しい教育係をな」

 顎が落ちるかと思った。まさか、そんな企てがあったなんて思ってもみなかった。兄様の嘘つき! 『俺が選りすぐりの先生を見つけてきた』とか言ってたのに。調子のいいのが兄らしい。
 けれど、確かにこんな勉強まで必要なのかなと思ったものも多かった。
 礼儀作法や式典のことはともかく、閨のことやワインの種類まで。

「……文官は大変な仕事なんだなって思っていました」

 想像を絶する詰め込み教育の成果は今のワインで示せただろう。

「ちなみに今回の文官登用試験の首席はリンドだった」

 何度顎を落とさせれば気がすむのだろうか。僕はかなり間抜けな顔をしていると思う。

「え、上位十人に入ってなかったので、僕はまだまだだと思っていました」

 あれだけ勉強したとはいえ、付け焼き刃は否めない。先生たちもよく頑張っていると褒めてくれていたので上位十名だけ載る結果を見た時には申し訳なかったのに。

「首席が一日で辞めては他の者へ示しがつかないだろう」

 そうかもしれないけれど、自分の頑張りが軽く扱われたような気がしたのだ。寝る間も惜しんで打ち込んだ日々を思うと切なくなる。

「頑張ったんです。シリウス様に会いたくて。褒めてください」

 少し酔っていたのか僕は、そう言ってシリウスの手を頭に乗せた。

「よく頑張った、偉いぞ」

 シリウスは僕の望むだけ褒めてくれた。何度も撫でてもらって僕は満足した。

「シリウス様、酔ってますか?」

 頭だけでなく、頬や首を撫で、頬をつかんでは引っ張った。僕で遊んでいる。

「酔っていると思うか?」

 シリウスの指が僕の胸の先を撫でるようにつまんだ。

「あ……」

 ジッと反応を見られているのがわかる。

「痛いか?」

 フルフルと顔を振り「痛くありません」と言って目を閉じた。シリウスの視線だけで身体が熱くなっていくのが恥ずかしかった。
 フッとシリウスが笑んだ気配がした。唇が触れて、キスされたのだと気付く。

「ん……ッ」

 胸の先を指で押されると、硬くしこるように痛んだ。

「う……んぅ――」

 シリウスは口づけしながら僕の胸を執拗に弄る。

「息……苦しぃ」
「力をいれすぎだ」


 入らない方がおかしい。絡まった舌も、胸の先もそして下半身も、シリウスが触れるところはどこも熱くて、気持ちがいい。
 息を求めてシリウスの腕を握った僕を憐れに思ったのか、笑いながらこめかみにキスをする。そして、僕を抱いて立ち上がった。
 ソファではなく、調えられたベッドへと下ろされ僕はシーツの上で弾んだ。

「シリウス様?」
「やっと開けたか。目を閉じていると怯えてるのか気持ちいいのかわからない」

 目を開けると、シリウスが困ったような顔をしていた。
 まさか、そんな心配をされていたなんて思ってもみなかった。

「怯えてなんて……」
「なら、私を見ろ。私が君を求めてる姿をみてくれ」

 強い口調に反した懇願にも似た表情に、僕は自分だけがシリウスを求めていると勘違いしていたことを思い出した。
 手を伸ばすと、シリウスは僕の求めに頷き覆い被さってきた。もどかしげに服を脱いでいるのを手伝って、二人でお互いのボタンを外した。

「痛かったら噛みついても構わない」

 花の香油にまみれた指が僕の尻のあわいに押し込められ、違和感に少しだけ怖くなった。

「ここに私を受け入れるんだ」

 そう言えば家庭教師がそんなことを言っていたなと思い出す。自分には関係ないと思って上の空だったことを後悔した。

「ん……指、長い――」
「そういえば、閨の教育だけあまり熱心でないと言っていたな」

 家庭教師はしっかりと報告していたようだ。

「僕には関係ないって思って……う……んっ」

 僕の気を逸らしながら、シリウスは馴染ませるように指を動かした。一本、二本と続き、浅いところだけでなくシリウスの長い指の届くところまで拓かれた。

「ああっ!」
「ここだな」

 思わず指を締め付けてしまった。そんなところが気持ちいいなんて想像もしていなかった。緩く勃ちあがっていたものが、屹立し震える。男のモノなんて嫌ではないかと心配する必要もなく、シリウスは楽しそうにソレを扱いた。尻の奥と、前の刺激を受けて堪える間もなくあっという間に極めた。ガクガクと震えて、僕はシーツに沈む。

「ん……シリウス様」

 ベッドで放心する僕を見て、シリウスは笑みを深めた。

「私のリンド――」

 大きく広げられた脚の間に、シリウスは身体を進めた。

「それ……」
「ここに――、挿るだろうか」

 切っ先が尻に擦りつけられた。何度か躊躇うように擦りつけたシリウスは、僕の片脚を抱え上げるようにして先端を潜り込ませた。

「んっ――、あ……っ」

 大きなソレが僕の中を突き進む。

「リンド、苦しくないか?」

 苦しくないわけがない。けれど、僕は嬉しかった。

「シリウス様」

 昨日までの僕はシリウスを遠くから見ることだけが望みだった。こんな苦しさや熱が二人の間におこるなんて想像もできなかった。だから、満足してると告げるために微笑んだ。
 僕の気持ちが伝わったのか、シリウスは目を細めて顔を寄せた。

「リンド――、愛してる」
「シリウス様、僕も、愛してます」

 唇が触れて、キスされる。今日初めて覚えた大人のキスは、もう何度したのかわからない。
 ググッと僕の中で、シリウスは大きさを増した。

「まだ……大きく?」

 なると思っていなかった。

「リンド、いい子だ」

 いい子に向ける顔、というには獰猛な目つきで、シリウスは僕を抱き上げた。

「ああぅ……んんっ、だめ、くるし……」

 お母様に抱っこされた遠い昔を思い出す。同じ体勢でも大違いだ。けれどそこに込められた愛情はどちらも同じように深く思えた。
 シリウスは僕の顔にキスをふらせながらトントンと緩やかな律動を始めた。
 小さな震動なのに、身体の奥に小さな燠火が燃え上がっていくような、泉に放り投げた石が波紋を広げていくように身体の隅々にまで快感が伝わっていくような気がした。舌、指先、足先にまで熱が届いて、僕の身体は震えが止まらない。

「リンド」

 耳から入った低い声に、ゾクリと震えた。

「シリウス……様」

 キスは顔だけに飽き足らず、鎖骨、そして胸の先へと到達した。
 シリウスは胸をペロリと舐めて「甘い――」と言った。
 そんなわけがない。しょっぱいならまだしも、甘いわけがないのに。
 僕はシリウスに向かって胸を突き出した。

「顔は真っ赤になってるのに、気持ちがいいのか?」

 シリウスは意地悪だ。胸に飽きたように、腰を揺らし始めた。
 お腹、シリウスで一杯で僕は苦しくて、気持ちよさがもっと欲しい。

「ん……、や……、胸、舐めて――」
「それでいい。願いは声に出しなさい」

 シリウスは真面目な顔でそう言った。僕の顔を指でなでて、キスをする。
 閨のことだけを言っているわけではないような気がした。

「だって、……恥ずかしい。シリウス様が嫌がるかもしれないし……」
「リンドの願いを叶えるのは、誰にも譲れない私の役目だ。もう二度と何も言わないまま消えないでくれ」

 シリウスの懇願に、僕は泣きそうになった。僕も辛かったけど、シリウスもそうだったんだ。

「ごめんなさい」

 あの時は、自分が否定されるのが怖くて、勝手にシリウスの気持ちを決めたんだ。シリウスは、もうあの時の過ちを繰り返さないようにと僕に教えてくれようとしている。

「苛めてしまったな」
「そんなことは――、ああっ!」
「リンド、私は君以外にこんな気持ちを覚えたことがない」
「気持ち?」
「ああ、愛しくて、可愛らしい君を蕩けてグチャグチャに泣かせたい」

 あれ? 教えようとしてくれるわけじゃ……。
 シリウスは僕の胸に吸い付いて、舌で乳首を転がした。ゆっくりと腰を使い、馴染み始めたら力強く僕の中を蹂躙する。

「ひっ! あ……アアッ! そんなにしたら――」

 何もわからなくなる。二人の間にあった僕の陰茎もシリウス様に握られて、僕は駄目だと声を上げた。

「達く……」
「私もだ」

 勢いよく僕の中にシリウス様の子種が放出されて、じわじわと広がっていくのがわかった。僕の子種はシリウス様の胸にとんで、僕はその上に力尽きて倒れ込んだ。

 目が覚めるとシリウスはいなかった。綺麗に整えられた寝台で僕は眠っていた。サイドの鈴を鳴らすと、青色の天蓋が開いて侍女が三人立っていた。昨日お風呂に連れて行ってくれたり服を用意してくれた人だ。

「リンド様、おはようございます」
「おはようございます」

 顔を洗われ、髪を整えられて服を着せられた。

「あの、少し気持ち悪くて……」

 三人の準備が速くて僕は何も言い出せないまま身支度が調えられた。
 身体は痛いし、喉も痛い。もう少しだけ休みたかった。

「殿下がお戻りになるまでソファで休憩なさってください」
「何か飲み物をおもちいたします」

 このまま眠りたいと言える雰囲気じゃなかった。頷いて、クッションで整えられたソファに座り冷たい水をもらった。

「今から国王陛下並びに王妃様への謁見がございます。殿下はスケジュールが狂うことを大層嫌われますので……」

 三人は僕を気遣いながらそう言った。
 それはしかたがない。そうか、シリウスは時間に厳しい人なのか。昨日怒鳴り散らしていた時も、時間に対する叱責が多かったように思う。気をつけようと思った。

「大丈夫です」

 シリウスは何処に行ったんだろうと思いながら待つことにした。ほんの五分ほどしてシリウスは戻ってきた。手には白い薔薇の花束を持っている。

「綺麗な薔薇ですね」
「プロポーズの時に花をもっていなかったからな。リンドに似合いそうな花を用意した」
「ありがとうございます。嬉しいです」

 純粋とか何色にも染まれるという花言葉だったはずだ。姉の恋人が贈ってきた花を見て、兄が笑いながら「ミリアには似合わない花だな」といってお尻を蹴られていた。その時も僕の方が似合ってると言われたはずだ。

「顔色が悪いように見えるが……」

 顔を撫でて、シリウスが尋ねた。

「陛下にお時間をいただいていると聞いています」

 立ち上がると、シリウスは花束を侍女の一人に渡し年配の侍女を呼んだ。

「リンドの具合が悪いのに紹介も何もないだろう。パジャマに着替えさせて休ませてやれ」
「シリウス様、後でゆっくりさせてもらいますから」
「紹介こそ、いつでもできる。家族なんだ。気を遣わなくていい。私が説明してくるから寝ていなさい」

 今更ながら、国王陛下がお義父様で王妃様がお義母様になるのだと気付いた。
 シリウスが出ていくと侍女達が申し訳ございませんと頭を下げた。

「ううん、気にしないで」
「殿下があんな優しいお顔をされるなんて」
「一番にリンド様を気遣うようにと命じられました」
「白い薔薇の花言葉はあなたの色に染めてくださいですけど、もしかして殿下が染まるおつもりなのかしら」

 晴天の霹靂だと言わんばかりの三人に「シリウス様は、前からお優しい人ですよ」
と擁護したのだけど、三人は形容しがたい顔をしていた。

「白い薔薇は枯れても生涯を誓うという意味があるのです。半分を飾って半分をドライフラワーにいたしましょう」

 頷くと三人は楽しそうに薔薇を抱えていった。
 僕は三人に聞こえないように呟く。

「ベッドの外では本当に優しいんだよ」

 目を閉じると一瞬で落ちてしまうくらいに容赦なく、僕は美味しく食べられました。
                                     FIN
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