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【検証】催眠アプリって本物なん?
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突然開かれた配信枠。一分も経たないうちに視聴者が集まった画面には、仏頂面の美形が映っていた。
「こんばんはー、ショウです」
『きちゃ』
『きちゃ~』
『タイトルに釣られた』
『ショウくん単体珍し』
『1000円:今日も顔が良い』
『500円:ガチ恋距離たすかる』
『タイトルどゆこと?』
「今ゲンはぼけーっとスマホいじってて、構ってくれないんで枠たてた。んでタイトル通り、エロ同人御用達の催眠アプリ使ってみようと思いまーす。これガチで存在してんのな」
『草』
『あるんだそんなの』
『拗ねショウくんたすかる』
『1000円:イケメンの拗ね顔は健康に良い』
『大丈夫?ウイルスない?』
「前ショートでランキング載ってた催眠術の人が関わってるっぽい。から大丈夫なんじゃね?評価もめっちゃいい。星5だって。逆に怪しいな」
はは、と笑いながらショウはアプリをインストールした画面を見せる。
シンプルなデザインだが、『催眠内容を選んでください』の文面が異様さを醸し出していた。
『催眠術の人しってる』
『ガチじゃね?』
『今評価みたけどコメントおもろい』
『内容ある程度決まってんのな』
「えーと、常識改変系、なりきり系……これなんらかのヤバいことに使われない?大丈夫か?あ、信頼関係のあるやつじゃないとかからないのか。へー上手いことできてんな。プログラマーってそんなことできんの?」
『プログラマー俺氏、そんなことできない』
『早速インストした。ピとやろ』
『800円:マジでこのアプリおすすめ』
『早くゲンとヤってくれ』
「んーじゃあ……これにするか。リスナーは観ながら内容当ててくれよな。そしたら行くわ」
流れていくコメント欄を横目にスマホを操作し、ショウはカメラを手に取る。
しばらく廊下を映した画面が揺れると、柔らかなクッションに寝そべるゲンの後ろ姿に切り替わる。
「じゃ、今から催眠かけま~す」
視聴者にだけ聞こえるように囁かれ、コメント欄は大いに盛り上がる。
『楽しみ』
『ゲンが今日も良い尻してる』
『はやくヤってくれ~~』
『5000円:囁き助かる』
『10000円:今度ショウゲンせっくすASMRやって』
「ゲン、今なにしてんの」
ショウに呼ばれたゲンは、糸目をさらに細めながら「虚無周回」とだけ返す。手にしていたスマホをちらりと見やったショウは「イベ期間か」と適当に相槌をうちながらゲンを抱き寄せた。
「今ヤんの?」
「だってそれ、面白くなさそうだし。気分転換しようぜ」
『500円:虚無周回草』
『イベ走るの辛い』
『配信見ながら走ってます』
「えー、いつもと違うやつなら別にいいけど」
「そう言うと思った」
『2000円:悪い笑顔すき』
『わがまま~~~!!!好き』
『阿吽じゃん』
『1000円:これだからショウゲンは』
『おいおいわがままモードだぞ』
『ここから催眠ぐへへ展開か……』
期待に溢れたコメントを打つ視聴者たち。彼らに応えるように、ショウはスマホをゲンに見せた。
「へ……?」
スマホを前にゲンが硬直する。困惑したままの彼に、ショウがそっと手を伸ばした、が。
「ちょちょちょ、なに、なにしてんの」
「ん?キスしようかと」
「キッ!?」
ぼんっ、と効果音がつきそうなほど一気にゲンの顔が真っ赤になる。生娘のような反応にショウは笑みを深めて、口づけた。
「んっ!?」
いつもの甘やかなものとは違い、驚愕が前面に押し出された声。あたふたと手を動かしながらどうにか逃れようと身を捩るが、がっちりと抱きしめた腕が許さなかった。
「ふあっ、ん、んぶっ……んん、んんっ……!」
『1000円:最高』
『3000円:催眠シチュで処女返りは最高』
『めっちゃ初心な反応するじゃん』
『これマ?』
『キス中でも全然息できてないじゃん』
『5000円:いつもの妖艶なゲンとは違う良さがある。ありがとう』
「ぶはっ!……はぁッ……はぁッ……」
漸く解放されたゲンは、肩で息をしながらキッとショウを睨んだ。吊り上がった糸目が猫のようで可愛い、と思うショウにはもちろんなんのダメージもない。
「な、急に、こんな、き、きすなんて」
「は?普段からえっろいのしてんだろ。これぐらいでギブすんなよ♡」
「え、いや、いやいや待って待って!してない!してないって!あ、ちょ、ん♡あむぅっ♡」
不敵な笑みを浮かべたショウが、反論しようと開いたゲンの口に噛みつくように覆いかぶさる。肉厚な舌が侵入し、ゲンの抵抗がより激しくなった。
にゅるっ、じゅ♡にゅぷ、じゅぷ♡じゅるるるるっ♡
だが口内を犯される快楽は身体が覚えている。
「んぶ、じゅるっ、ん♡んは♡」
「はー……今めっちゃえろい顔してんの、自分でわかってる?」
「し、しらない!なに、こんな、しらない……♡へんなことしないでよぉ……♡♡」
「はは、全ッ然説得力ない顔。煽ってるんだよなそれ」
『10000円:トロ顔代』
『純情ビッチってこういうことか』
『ゲンくんはショウくん限定のビッチです訂正して』
『初期の頃の恥じらいを彷彿とさせる』
『配信で生ハメするゲンに羞恥とかいう概念あったんだ。抜いた』
『5000円:実質処女喪失回たすかる』
「知識だけ処女のときに戻ってるってことか?てことは……」
「な、なに……?さっきから何いってんの?」
ふと考える素振りをみせたショウは、ゲンを抱き起こし空いた手でカメラを手に取る。疑問のつきないゲンを連れて、向かったのは。
「え、なに、これ……え?」
「何って、俺らがセックスするとこを皆に観てもらう場所」
「……は…………?」
『困惑顔いいね~~~』
『1000円:いつもエロ配信ありがとうございます』
『またイキ顔見せてね』
『20000円:今の気持ちをどうぞ』
「な、なに、え、配信……?う、うそ……」
「ほんと。今日もカメラに向かってアクメ顔晒そうな」
「や、やだ!意味わかんないって!おかしいよ!」
「ふーん?」
あくまで拒絶するゲンに、ショウは舌なめずりをした。こんな風に、純情でまともだったゲンを快楽に堕としいれる経験がまたできるとは思っていなかったのだ。
するりとゲンの腹を撫でる。いつも男根を受け入れている場所は、外側から撫でられるだけでも快楽を拾うようになっていた。
当然、それを今のゲンが処理できるはずもなく。
「え、あ、ひぃっ……♡そ、それやめてっ……」
「なんで?」
「な、んか……くすぐったい……っ♡♡」
「そっか。じゃあこっちは?」
次に触れるのは胸。開発済みの乳首はすでにびんびん勃っている。遠慮なくつまむと「ひゃんっ♡♡」とゲンの口から喘ぎ声が零れた。
「あぅんっ♡♡は、ぁんっ♡♡そっちは……っ♡♡♡ひゃ♡あうぅうっ!♡♡」
「ここもさ、俺が丁寧に開発したんだ。気持ちいいだろ?」
「ふうぅ、はーっ♡♡はーっ♡♡や、ぁああっ……♡♡おっぱいもむのやめてぇ……っ♡♡」
「えー、じゃあやめるか」
ぴたりと快楽を与えていた動きが止まる。
「え、あぇ……?」
「ん?やめてほしかったんだろ?」
『最高』
『3000円:鬼畜モードショウくん!!!』
『ドSですね~』
『こんなエロい子が処女なはずがない』
「あ、ぅ……」
快楽を欲する本能が、理性を崩していく。迷子のように所在なさげな表情で、ゲンは視線を彷徨わせた。
「どうする?俺に任せたら、今よりもっと気持ち良くなれるぞ」
「っ……」
「なーんにも難しいことは考えなくていい。どろどろになって、何にも考えられなくなる」
「ひっ……♡♡」
耳元にかかる息すら今のゲンには毒だ。徐々に体を蝕んでいく。
「まあ、拒否しても絶対堕とすけど♡」
「えっ?」
◇
「ぁっ――!♡ゃっ、やだっ……!♡♡」
ぐちぐちと尻穴を弄られ、ゲンは快楽に身悶えする。本来性的なことをする場所ではない──と本人が認識している箇所はとっくの昔に性器と化しているのだ。胎内は拒むどころか誘うようにひくついていた。
「何がやだ?言ってみ?」
「うああっ、ああっ……!♡♡こわい、やらっ、みないれ……っ♡♡」
『10000円:最高』
『お前らが見せてるんだよな』
『5000円:恥じらいがえっちすぎる。訴訟』
「ひゃぅッ!っ、んんっ……♡」
顎を掴まれ、無理やりコメント欄が見えるようにされたゲンの身体がびくつく。
淫らな様を歓迎する文章が、常識を壊し理性を犯そうとせんばかりに並べたてられていた。すっかり調教済みの身体がそれに反応しないわけがなく。
「皆に観られてんの、興奮した?」
「してなっ、ぁ……!♡♡やだ、やっ♡♡んっ、あぁっ……!♡♡♡♡」
「してなかったらイかねえよな?ちょっと試してみるか」
『鬼畜ボイスたすかる』
『1000円:囁かれるだけでもイきそうなゲンくんかわいいね』
『30000円:疑似処女喪失配信が観れると聞いて』
ショウの目は獰猛な光を宿す。コメントを見て涙目になっていたゲンは、衣擦れの音に気付くのが一拍遅れた。
ぴとり、と孔に熱いものが押し当てられる。
「え、えっ?うそ、ショウくんっ……」
困惑と絶望。しかしその奥からにじみ出る煩悩が、逃げることを許さなかった。
ちゅ♡ぬぷぷぷっ……♡♡
ずちゅんっ!♡♡♡
「ひっ……!?♡あ、ッ~~~~~~!?!?♡♡♡♡」
亀頭が前立腺を擦り上げながら侵入する。その衝撃にゲンの視界が真っ白になった。
声にならに悲鳴をあげた口からは涎が垂れ、生理的な涙と共に落ちていく。
そして、ゲンの陰茎からは弱弱しく精液が吐き出される。
『10000円:デイリーイキ顔達成』
『5000円:ところてん待ってた』
『えろ』
『口に突っ込みたい』
『20000円:処女喪失おめでとう♡』
「あ~~~~きもちい……ゲーン、ほらしっかり」
「……あ、っ♡ぁえ……?♡♡」
「挿れただけでイったな?そんなに気持ち良かったか?」
「っ……!?♡♡し、しらない、わかんないぃ…ぬいてよぉ♡♡」
「しょうがねえなあ」
ぬぷ、ぬぷ、ぬぷ………♡♡
「はぁんっ、あんっ、やぅんっ、んあんっ……!♡♡♡やっ、あっ……!♡♡やぁ~~っ……♡♡」
カリが肉壁をゆっくり、ゆっくりとひっかいていく。ナカを蹂躙していた逸物が、胎内から抜け出そうとしていた。
が。
ずちゅんっ!!♡♡♡
「ひ、あああぁッ!!?♡♡」
「抜くわけねえよなあ。じゃ、動くから」
「あっ、あっ、ひぃっ♡♡やぁんっ、~~~ッ!♡♡♡しょうっ、くん♡♡やっ、おがしぐっ……!♡♡♡あっ、あっ、おっ……♡♡♡んおっ♡♡♡あぉっ、おっ♡♡♡あぇ……っ♡♡」
『よわよわマンコじゃん』
『メス堕ちRTA』
『早速アヘ顔晒してる』
「とろとろケツマンコさいこー……な、ゲンもきもちい?♡」
「はひっ♡♡♡お゛っ♡♡♡あ゛っ♡♡♡あ゛っ♡♡♡でてりゅっ♡♡♡い゛ってるっ♡♡♡やらっ♡♡♡やらぁっ♡♡♡もう、やめ、ぇえっ♡♡♡こんなの、しらなっ♡♡♡ゆるひ、てぇっ♡♡♡お゛っ♡♡」
「うんうん、きもちいいな♡♡♡」
「きもちい……っ♡あうぅ……♡♡しょうくんの、おちんちん、ごりごりって♡♡は、ぁぁっ♡♡♡おにゃか、ぐりぐりされてっ♡♡あ゛っ♡♡♡きもちーの、とまんにゃ♡♡♡♡」
「ふーっ……♡♡かわいすぎてムカついてきた。中出しすっからイけっ♡♡」
「あんっ、あっ、あっ、あ~~~ッッ!♡♡らめっ、らめぇ♡♡♡やぁんっ、あっ、あ゙っ!♡♡ も、もうっ……♡♡♡あ゙、ん゙あ゙ぁ゙っ゙!♡♡♡イ、イぐっ、イくのとまらなっ♡♡♡や゙あ゙ぁ゙ぁ゙っ゙♡♡♡」
びゅるっ、びゅるるるるるっっ♡♡♡♡
「お゙っ゙♡♡♡♡ひィ~~~~~ッッ!!!♡♡♡♡」
精液が雄膣に叩きつけられる感覚すら、ゲンを絶頂に追い込んだ。
その様子に唇を舐めたショウは、肉筒がまだ快楽を処理しきっていないにもかかわらず再び動きだす。
「おっ♡♡はひぃ、はひぃ♡♡い゛ぐ、いぐっっ♡いぐのとまらにゃぃい゛い゛い゛♡♡♡♡」
「はは、ずっとイきっぱなしじゃねーか……こんなえっろい身体してよくキスなんかで恥じらえたな?あ?」
「ああぅ♡♡♡い、イってぅ♡♡おひりパンパンされてっ♡♡こわれぅ♡♡♡おひり、こわれひゃうゔぅ゙♡♡」
「ちーがーう。俺専用のおまんこだって。ずっとケツマンコでアクメきめてんのわかってねえだ、ろっ!」
「あ゛、っ!!!♡♡♡は、ぅ、あ♡♡♡あ゛ぁ、♡♡♡お、おまんこでひゅっ♡♡ひ、ぅっ♡♡♡ごめんなひゃ、ぉ゛ほぉっ!?♡♡♡イぐっ♡♡♡イぐぅぅ、っ♡♡♡い、イぐっ♡♡♡おまんこイぐ、っ♡♡♡おっ♡♡♡ぉ、あ゛~~~ッッ!!!♡♡♡♡♡」
ぷしゃああぁぁっっ♡♡♡
「は、ぇ……?♡♡あ、うそ……♡」
「あーあ、漏らした?」
「あ、う、ごめ、ごめんなしゃ、あうぅ……♡♡」
飛び散った潮が見えるようにカメラを動かしながら、ショウはゲンの顔を覗き込む。性の知識が処女の頃に戻っているなら、当然自分が潮吹きしたとはわかっていないわけで。
「ごめ、ごめんなさいぃ……やだ、やだ、きらいにならないでっ……」
ゲンは真っ赤な顔でぽろぽろと涙を零し始めたのだった。
『5000円:最高』
『10000円:ガチ泣きかわいい』
『8000円:糸目っ子の困り眉補給所』
『20000円:糸目っ子の泣き顔ちょうどきらしてた』
盛り上がるコメント欄と、更に膨張する逸物。
「あっ……♡♡なんでおっきく……?♡」
「……は~~~~……かわいいな。かわいいなお前。嫌いになるわけないだろ」
「ほ、ほんと?おこらない?」
「うん。気持ち良すぎただけだもんな。かわいいな♡」
甘やかな言葉とともに抱きしめられ、ゲンはようやく安堵を顔に浮かべる。目の前の男が自分を徹底的に追い詰めたとは理解していない。
「じゃ、もっかいイこうな♡」
「はぇ……?」
どちゅんっっっっ!!!!♡♡♡♡
「ぉ゛ぉお゛~~~っ!!!!♡♡♡」
「子宮入った……♡いっぱい中出しするから赤ちゃん孕もうな♡」
「あ、は……ぇ、え?え?♡♡ふ、ぎゅっ♡♡♡あ、ひっ♡♡♡あ゛~~~~~~っ!!♡♡♡お、あ、あ゙あ゙あ゙~~~~~~~っ!!!♡♡♡♡」
後日、この回は【『切り抜き』鬼畜攻めショウくんシリーズ】に加えられた。
「こんばんはー、ショウです」
『きちゃ』
『きちゃ~』
『タイトルに釣られた』
『ショウくん単体珍し』
『1000円:今日も顔が良い』
『500円:ガチ恋距離たすかる』
『タイトルどゆこと?』
「今ゲンはぼけーっとスマホいじってて、構ってくれないんで枠たてた。んでタイトル通り、エロ同人御用達の催眠アプリ使ってみようと思いまーす。これガチで存在してんのな」
『草』
『あるんだそんなの』
『拗ねショウくんたすかる』
『1000円:イケメンの拗ね顔は健康に良い』
『大丈夫?ウイルスない?』
「前ショートでランキング載ってた催眠術の人が関わってるっぽい。から大丈夫なんじゃね?評価もめっちゃいい。星5だって。逆に怪しいな」
はは、と笑いながらショウはアプリをインストールした画面を見せる。
シンプルなデザインだが、『催眠内容を選んでください』の文面が異様さを醸し出していた。
『催眠術の人しってる』
『ガチじゃね?』
『今評価みたけどコメントおもろい』
『内容ある程度決まってんのな』
「えーと、常識改変系、なりきり系……これなんらかのヤバいことに使われない?大丈夫か?あ、信頼関係のあるやつじゃないとかからないのか。へー上手いことできてんな。プログラマーってそんなことできんの?」
『プログラマー俺氏、そんなことできない』
『早速インストした。ピとやろ』
『800円:マジでこのアプリおすすめ』
『早くゲンとヤってくれ』
「んーじゃあ……これにするか。リスナーは観ながら内容当ててくれよな。そしたら行くわ」
流れていくコメント欄を横目にスマホを操作し、ショウはカメラを手に取る。
しばらく廊下を映した画面が揺れると、柔らかなクッションに寝そべるゲンの後ろ姿に切り替わる。
「じゃ、今から催眠かけま~す」
視聴者にだけ聞こえるように囁かれ、コメント欄は大いに盛り上がる。
『楽しみ』
『ゲンが今日も良い尻してる』
『はやくヤってくれ~~』
『5000円:囁き助かる』
『10000円:今度ショウゲンせっくすASMRやって』
「ゲン、今なにしてんの」
ショウに呼ばれたゲンは、糸目をさらに細めながら「虚無周回」とだけ返す。手にしていたスマホをちらりと見やったショウは「イベ期間か」と適当に相槌をうちながらゲンを抱き寄せた。
「今ヤんの?」
「だってそれ、面白くなさそうだし。気分転換しようぜ」
『500円:虚無周回草』
『イベ走るの辛い』
『配信見ながら走ってます』
「えー、いつもと違うやつなら別にいいけど」
「そう言うと思った」
『2000円:悪い笑顔すき』
『わがまま~~~!!!好き』
『阿吽じゃん』
『1000円:これだからショウゲンは』
『おいおいわがままモードだぞ』
『ここから催眠ぐへへ展開か……』
期待に溢れたコメントを打つ視聴者たち。彼らに応えるように、ショウはスマホをゲンに見せた。
「へ……?」
スマホを前にゲンが硬直する。困惑したままの彼に、ショウがそっと手を伸ばした、が。
「ちょちょちょ、なに、なにしてんの」
「ん?キスしようかと」
「キッ!?」
ぼんっ、と効果音がつきそうなほど一気にゲンの顔が真っ赤になる。生娘のような反応にショウは笑みを深めて、口づけた。
「んっ!?」
いつもの甘やかなものとは違い、驚愕が前面に押し出された声。あたふたと手を動かしながらどうにか逃れようと身を捩るが、がっちりと抱きしめた腕が許さなかった。
「ふあっ、ん、んぶっ……んん、んんっ……!」
『1000円:最高』
『3000円:催眠シチュで処女返りは最高』
『めっちゃ初心な反応するじゃん』
『これマ?』
『キス中でも全然息できてないじゃん』
『5000円:いつもの妖艶なゲンとは違う良さがある。ありがとう』
「ぶはっ!……はぁッ……はぁッ……」
漸く解放されたゲンは、肩で息をしながらキッとショウを睨んだ。吊り上がった糸目が猫のようで可愛い、と思うショウにはもちろんなんのダメージもない。
「な、急に、こんな、き、きすなんて」
「は?普段からえっろいのしてんだろ。これぐらいでギブすんなよ♡」
「え、いや、いやいや待って待って!してない!してないって!あ、ちょ、ん♡あむぅっ♡」
不敵な笑みを浮かべたショウが、反論しようと開いたゲンの口に噛みつくように覆いかぶさる。肉厚な舌が侵入し、ゲンの抵抗がより激しくなった。
にゅるっ、じゅ♡にゅぷ、じゅぷ♡じゅるるるるっ♡
だが口内を犯される快楽は身体が覚えている。
「んぶ、じゅるっ、ん♡んは♡」
「はー……今めっちゃえろい顔してんの、自分でわかってる?」
「し、しらない!なに、こんな、しらない……♡へんなことしないでよぉ……♡♡」
「はは、全ッ然説得力ない顔。煽ってるんだよなそれ」
『10000円:トロ顔代』
『純情ビッチってこういうことか』
『ゲンくんはショウくん限定のビッチです訂正して』
『初期の頃の恥じらいを彷彿とさせる』
『配信で生ハメするゲンに羞恥とかいう概念あったんだ。抜いた』
『5000円:実質処女喪失回たすかる』
「知識だけ処女のときに戻ってるってことか?てことは……」
「な、なに……?さっきから何いってんの?」
ふと考える素振りをみせたショウは、ゲンを抱き起こし空いた手でカメラを手に取る。疑問のつきないゲンを連れて、向かったのは。
「え、なに、これ……え?」
「何って、俺らがセックスするとこを皆に観てもらう場所」
「……は…………?」
『困惑顔いいね~~~』
『1000円:いつもエロ配信ありがとうございます』
『またイキ顔見せてね』
『20000円:今の気持ちをどうぞ』
「な、なに、え、配信……?う、うそ……」
「ほんと。今日もカメラに向かってアクメ顔晒そうな」
「や、やだ!意味わかんないって!おかしいよ!」
「ふーん?」
あくまで拒絶するゲンに、ショウは舌なめずりをした。こんな風に、純情でまともだったゲンを快楽に堕としいれる経験がまたできるとは思っていなかったのだ。
するりとゲンの腹を撫でる。いつも男根を受け入れている場所は、外側から撫でられるだけでも快楽を拾うようになっていた。
当然、それを今のゲンが処理できるはずもなく。
「え、あ、ひぃっ……♡そ、それやめてっ……」
「なんで?」
「な、んか……くすぐったい……っ♡♡」
「そっか。じゃあこっちは?」
次に触れるのは胸。開発済みの乳首はすでにびんびん勃っている。遠慮なくつまむと「ひゃんっ♡♡」とゲンの口から喘ぎ声が零れた。
「あぅんっ♡♡は、ぁんっ♡♡そっちは……っ♡♡♡ひゃ♡あうぅうっ!♡♡」
「ここもさ、俺が丁寧に開発したんだ。気持ちいいだろ?」
「ふうぅ、はーっ♡♡はーっ♡♡や、ぁああっ……♡♡おっぱいもむのやめてぇ……っ♡♡」
「えー、じゃあやめるか」
ぴたりと快楽を与えていた動きが止まる。
「え、あぇ……?」
「ん?やめてほしかったんだろ?」
『最高』
『3000円:鬼畜モードショウくん!!!』
『ドSですね~』
『こんなエロい子が処女なはずがない』
「あ、ぅ……」
快楽を欲する本能が、理性を崩していく。迷子のように所在なさげな表情で、ゲンは視線を彷徨わせた。
「どうする?俺に任せたら、今よりもっと気持ち良くなれるぞ」
「っ……」
「なーんにも難しいことは考えなくていい。どろどろになって、何にも考えられなくなる」
「ひっ……♡♡」
耳元にかかる息すら今のゲンには毒だ。徐々に体を蝕んでいく。
「まあ、拒否しても絶対堕とすけど♡」
「えっ?」
◇
「ぁっ――!♡ゃっ、やだっ……!♡♡」
ぐちぐちと尻穴を弄られ、ゲンは快楽に身悶えする。本来性的なことをする場所ではない──と本人が認識している箇所はとっくの昔に性器と化しているのだ。胎内は拒むどころか誘うようにひくついていた。
「何がやだ?言ってみ?」
「うああっ、ああっ……!♡♡こわい、やらっ、みないれ……っ♡♡」
『10000円:最高』
『お前らが見せてるんだよな』
『5000円:恥じらいがえっちすぎる。訴訟』
「ひゃぅッ!っ、んんっ……♡」
顎を掴まれ、無理やりコメント欄が見えるようにされたゲンの身体がびくつく。
淫らな様を歓迎する文章が、常識を壊し理性を犯そうとせんばかりに並べたてられていた。すっかり調教済みの身体がそれに反応しないわけがなく。
「皆に観られてんの、興奮した?」
「してなっ、ぁ……!♡♡やだ、やっ♡♡んっ、あぁっ……!♡♡♡♡」
「してなかったらイかねえよな?ちょっと試してみるか」
『鬼畜ボイスたすかる』
『1000円:囁かれるだけでもイきそうなゲンくんかわいいね』
『30000円:疑似処女喪失配信が観れると聞いて』
ショウの目は獰猛な光を宿す。コメントを見て涙目になっていたゲンは、衣擦れの音に気付くのが一拍遅れた。
ぴとり、と孔に熱いものが押し当てられる。
「え、えっ?うそ、ショウくんっ……」
困惑と絶望。しかしその奥からにじみ出る煩悩が、逃げることを許さなかった。
ちゅ♡ぬぷぷぷっ……♡♡
ずちゅんっ!♡♡♡
「ひっ……!?♡あ、ッ~~~~~~!?!?♡♡♡♡」
亀頭が前立腺を擦り上げながら侵入する。その衝撃にゲンの視界が真っ白になった。
声にならに悲鳴をあげた口からは涎が垂れ、生理的な涙と共に落ちていく。
そして、ゲンの陰茎からは弱弱しく精液が吐き出される。
『10000円:デイリーイキ顔達成』
『5000円:ところてん待ってた』
『えろ』
『口に突っ込みたい』
『20000円:処女喪失おめでとう♡』
「あ~~~~きもちい……ゲーン、ほらしっかり」
「……あ、っ♡ぁえ……?♡♡」
「挿れただけでイったな?そんなに気持ち良かったか?」
「っ……!?♡♡し、しらない、わかんないぃ…ぬいてよぉ♡♡」
「しょうがねえなあ」
ぬぷ、ぬぷ、ぬぷ………♡♡
「はぁんっ、あんっ、やぅんっ、んあんっ……!♡♡♡やっ、あっ……!♡♡やぁ~~っ……♡♡」
カリが肉壁をゆっくり、ゆっくりとひっかいていく。ナカを蹂躙していた逸物が、胎内から抜け出そうとしていた。
が。
ずちゅんっ!!♡♡♡
「ひ、あああぁッ!!?♡♡」
「抜くわけねえよなあ。じゃ、動くから」
「あっ、あっ、ひぃっ♡♡やぁんっ、~~~ッ!♡♡♡しょうっ、くん♡♡やっ、おがしぐっ……!♡♡♡あっ、あっ、おっ……♡♡♡んおっ♡♡♡あぉっ、おっ♡♡♡あぇ……っ♡♡」
『よわよわマンコじゃん』
『メス堕ちRTA』
『早速アヘ顔晒してる』
「とろとろケツマンコさいこー……な、ゲンもきもちい?♡」
「はひっ♡♡♡お゛っ♡♡♡あ゛っ♡♡♡あ゛っ♡♡♡でてりゅっ♡♡♡い゛ってるっ♡♡♡やらっ♡♡♡やらぁっ♡♡♡もう、やめ、ぇえっ♡♡♡こんなの、しらなっ♡♡♡ゆるひ、てぇっ♡♡♡お゛っ♡♡」
「うんうん、きもちいいな♡♡♡」
「きもちい……っ♡あうぅ……♡♡しょうくんの、おちんちん、ごりごりって♡♡は、ぁぁっ♡♡♡おにゃか、ぐりぐりされてっ♡♡あ゛っ♡♡♡きもちーの、とまんにゃ♡♡♡♡」
「ふーっ……♡♡かわいすぎてムカついてきた。中出しすっからイけっ♡♡」
「あんっ、あっ、あっ、あ~~~ッッ!♡♡らめっ、らめぇ♡♡♡やぁんっ、あっ、あ゙っ!♡♡ も、もうっ……♡♡♡あ゙、ん゙あ゙ぁ゙っ゙!♡♡♡イ、イぐっ、イくのとまらなっ♡♡♡や゙あ゙ぁ゙ぁ゙っ゙♡♡♡」
びゅるっ、びゅるるるるるっっ♡♡♡♡
「お゙っ゙♡♡♡♡ひィ~~~~~ッッ!!!♡♡♡♡」
精液が雄膣に叩きつけられる感覚すら、ゲンを絶頂に追い込んだ。
その様子に唇を舐めたショウは、肉筒がまだ快楽を処理しきっていないにもかかわらず再び動きだす。
「おっ♡♡はひぃ、はひぃ♡♡い゛ぐ、いぐっっ♡いぐのとまらにゃぃい゛い゛い゛♡♡♡♡」
「はは、ずっとイきっぱなしじゃねーか……こんなえっろい身体してよくキスなんかで恥じらえたな?あ?」
「ああぅ♡♡♡い、イってぅ♡♡おひりパンパンされてっ♡♡こわれぅ♡♡♡おひり、こわれひゃうゔぅ゙♡♡」
「ちーがーう。俺専用のおまんこだって。ずっとケツマンコでアクメきめてんのわかってねえだ、ろっ!」
「あ゛、っ!!!♡♡♡は、ぅ、あ♡♡♡あ゛ぁ、♡♡♡お、おまんこでひゅっ♡♡ひ、ぅっ♡♡♡ごめんなひゃ、ぉ゛ほぉっ!?♡♡♡イぐっ♡♡♡イぐぅぅ、っ♡♡♡い、イぐっ♡♡♡おまんこイぐ、っ♡♡♡おっ♡♡♡ぉ、あ゛~~~ッッ!!!♡♡♡♡♡」
ぷしゃああぁぁっっ♡♡♡
「は、ぇ……?♡♡あ、うそ……♡」
「あーあ、漏らした?」
「あ、う、ごめ、ごめんなしゃ、あうぅ……♡♡」
飛び散った潮が見えるようにカメラを動かしながら、ショウはゲンの顔を覗き込む。性の知識が処女の頃に戻っているなら、当然自分が潮吹きしたとはわかっていないわけで。
「ごめ、ごめんなさいぃ……やだ、やだ、きらいにならないでっ……」
ゲンは真っ赤な顔でぽろぽろと涙を零し始めたのだった。
『5000円:最高』
『10000円:ガチ泣きかわいい』
『8000円:糸目っ子の困り眉補給所』
『20000円:糸目っ子の泣き顔ちょうどきらしてた』
盛り上がるコメント欄と、更に膨張する逸物。
「あっ……♡♡なんでおっきく……?♡」
「……は~~~~……かわいいな。かわいいなお前。嫌いになるわけないだろ」
「ほ、ほんと?おこらない?」
「うん。気持ち良すぎただけだもんな。かわいいな♡」
甘やかな言葉とともに抱きしめられ、ゲンはようやく安堵を顔に浮かべる。目の前の男が自分を徹底的に追い詰めたとは理解していない。
「じゃ、もっかいイこうな♡」
「はぇ……?」
どちゅんっっっっ!!!!♡♡♡♡
「ぉ゛ぉお゛~~~っ!!!!♡♡♡」
「子宮入った……♡いっぱい中出しするから赤ちゃん孕もうな♡」
「あ、は……ぇ、え?え?♡♡ふ、ぎゅっ♡♡♡あ、ひっ♡♡♡あ゛~~~~~~っ!!♡♡♡お、あ、あ゙あ゙あ゙~~~~~~~っ!!!♡♡♡♡」
後日、この回は【『切り抜き』鬼畜攻めショウくんシリーズ】に加えられた。
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