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第三章 プレイ三日目

#38 デート先で思わぬ人と再会しました

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【呪骨】
 不死者アンデッド系が落とす素材アイテム。主に動く骸骨スケルトンタイプのモンスターから入手出来る。呪われた骨は軽いながらも硬い。


【呪血】
 不死者系が落とす素材アイテム。主に生ける屍リビングデッドタイプのモンスターから入手出来る。呪われた血液は精製する事で魔術媒介になる。


【呪魂】
 不死者系が落とす素材アイテム。どんな不死者からでも入手可能だが、幽霊ゴーストタイプのモンスターが比較的良く落とす。呪われた魂は霧散せず、周囲にも自らにも呪詛を振り撒く。


【大呪魂】
 不死者系が落とす素材アイテム。【呪魂】の上位版であり、ボス級のモンスターからしか入手できない。強まった怨念は生半可な事では崩れず、死をも超越する力をもたらす。


 以上の四つが先の戦闘で入手したアイテムだ。これを使って製作所に持っていって何かを作る。ちなみに【呪骨】と【呪魂】はデカ骨が、【呪血】と【大呪魂】は四本腕のゾンビが落とした物だ。

 この市の製作所は中央広場から少し外れた場所にある。中央広場は円形になっており、武器屋や防具屋、冒険者ギルドなどの主要施設が円状に配置されている。中心にあるのは噴水だ。製作所は広場から放射状に延びた道の先にある。
 なお、冒険者ギルドは石造ながら五重塔を思わせるデザインになっている。

『ここまで和風を求めるなら素直に木造建築にすりゃあ良かったのにな』
『そのまま五重塔を造れば良かっただろうにね』
『つーかこの街、全体的に半端なんだよな。和洋折衷っつーの?』

 チャット欄が冒険者ギルドを見上げてそれぞれ感想を述べる。確かに妙なデザインだ。開発班が和風派と洋風派とに分かれて争って、折衷案でこの形になったのかもしれない。いや分かんないけど。

 マイの肘に私の腕を組みながら並んで歩く。製作所の外観は町工場に似ていた。入口は大きく設けられ、中の様子が外から大体見える。作業台が幾つか並べられており、複数人で使用が可能なようだ。

 中に入ると、その中で意外な人物に出会った。

「あれ? 君らは確か……」
「あ、貴方はこの間の……!?」

 そこにいたのは黒いコートの男だった。包帯で頭部を覆い、サングラスまで掛けた怪人。一昨日、魔城兵キャッスルゴーレムに追われる途中で私達をパーティーに招き入れ、そのまま全滅に追い込んでくれやがった人物だ。
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