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第三部おまけ

クトゥルフ神話用語紹介3

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■イゴーロナク
 クトゥルフ神話に登場する邪神の一柱。堕落の神。
 人型ではあるものの頭部がなく、その肉体は太っていて白熱している。両掌には口があり、この口で噛まれた傷は呪われて自然治癒する事はない。
 一際邪悪な神ではあるが、美学や信念といったものに関心はなく、俗物的な悪徳を好む。悪意を持つ人間に接触し、その肉体を乗っ取ろうとする。


■星の戦士
 クトゥルフ神話に登場する神の一柱。あるいは天使的な存在。
『旧神』と呼ばれる神々の勢力に属し、邪神群と敵対している。その容貌は巨大な人型の炎といったもの。邪神の復活を感知するとオリオン座から地球へと飛来し、邪神と対決する。打ちのめした邪神を再封印した後、空を飛んで去っていく。
 某光の巨人ウルト●マンを彷彿とさせる設定だが、その関連性は誤植の結果であり、完全に偶然の一致との事。


■ヌトセ=カームブル
 クトゥルフ神話に登場する神の一柱。世界を打ち砕くもの。
『旧神』の勢力に属し、邪神群と強く敵対している。戦乙女。人間の美女の姿をしており、古代ギリシャ風の兜と盾、槍を装備している。邪悪を退ける紋章『旧き印エルダーサイン』は彼女の発明である。


■ゼヒレーテ
 クトゥルフ神話に登場する神の一柱。清浄かつ聖なる光の子宮。
『旧神』の勢力に属する。『旧神』の代表者ノーデンスの妻でもある。


■暗黒のファラオ
 ニャルラトホテプの化身の一体。虹色のローブとファラオの冠に身を包んだ高貴な男性の姿をしている。ネフレン=カとの間には何らかの関係があるとされ、同一の存在かネフレン=カが彼の称号を利用したのではないかと言われている。


■ネフレン=カ
 エジプト第三王朝最後のファラオ。元々は神官だったが、ニャルラトホテプへの信仰の為に王位を簒奪した。あまりに血塗られた儀式を繰り返した為に反乱が起き、地下納骨所に生き埋めにされた。死の間際に未来視の力を得、その内容を壁画に刻んだ。
 そのおぞましき所業から彼の記録は歴史から抹消された。


■真実のめしいた類人猿
 ネフレン=カの霊廟に飾られていた一対の偶像。ニャルラトホテプ系統の神々の象徴。神話学によれば『白痴の運命』を人格化したものとされる。


■闇を彷徨さまようもの
 ニャルラトホテプの化身の一体。燃える三眼を持つ巨大な蝙蝠。物理攻撃の一切が通用しないが、光に弱い。『輝くトラペゾヘドロン』という魔術道具を使う事で召喚出来る。この魔術道具を手にした事でネフレン=カは王位簒奪を決意した。


野獣ビースト
 ニャルラトホテプの化身の一体。獅子の肉体と人面の魔物というスフィンクスと同様の姿をしているが、顔がない。目鼻口のあるべき場所には穴が空いており、その穴の中には宇宙が広がっている。


■無貌の神
 ニャルラトホテプの化身の一体。野獣ビースト同様スフィンクスの姿をしているが、背中にハゲタカの翼が生えているのと、顔が宇宙ではなく単なるのっぺらぼうであるという点で異なる。


■黒いライオン
 ニャルラトホテプの化身の一体。漆黒の毛並みとファラオの人面が特徴の怪物。古代エジプト第十一王朝を滅ぼした魔人ニャルラトフィスが変身した姿。当時のファラオはこの怪物を殺し切れず、罠を仕掛け、カルナックの平原に埋めて封じた。


■這い寄る混沌
 ニャルラトホテプの化身の一体。偽預言者。世界の最期が訪れた時、赤い服を着たニャルラトホテプが汚らわしい魔獣を連れて現れる。彼は世界各地を巡り、魔術と科学をひけらかしながら人類を誘惑するという。


■外なる神
 クトゥルフ神話における神々の分類の一つ。
 神々には邪神側である『旧支配者』と『外なる神』、基本的に善側である『旧神』の三つの分類がある。『旧支配者』は神ではあるが物質的な肉体に納まり、その力は惑星レベルに留まる。『外なる神』の力は宇宙レベルであり、肉体を持たない純粋なエネルギーの塊であるとも言われている。
 元々『外なる神』とは『時空の神』ヨグ=ソトースのみを指す二つ名だった。それがいつしか一つの位階カテゴリーへと意味合いが変わった。


黄の印イエローサイン
 ハスターの紋章。あるいはその紋章が描かれた縞瑪瑙の装身具。
 ハスターの化身の一つ『黄衣の王』に由来する魔術道具であり、魔導書『黄衣の王』の表紙にも描かれている。この印を目にした者はハスターが眠るハリ湖やカルコサの幻影を見るという。


■ラバン・シュリュズベリィ
 ミスカトニック大学の教授。
 一九一五年九月に行方不明になった後、ハスターの領地であるセラエノの大図書館に滞在。そこで邪神やその対抗策について学び、二十年後に地球に帰還。邪教崇拝組織との戦いに没頭した。
 両の眼窩は虚ろな穴となっており、常に色眼鏡サングラスで隠している。


■インスマス
 マサチューセッツ州にある架空の港町。
 貿易商のオーベッド・マーシュ船長が深きもの共ディープワンと出会い、彼らと契約を結んだ事で急速に発展した。その引き換えとして町は深きもの共ディープワンの拠点と化し、「深きもの共ディープワンの容貌=インスマス面」という認識が生まれる程に癒着した。
 マーシュ家を頂点にウェイト家、ギルマン家、エリオット家、フィリップス家の五家が町を支配している。


■ダンウィッチの怪
 クトゥルフ神話に数えられる小説作品。
『外なる神』ヨグ=ソトースと人間の女性の間に生まれた双子が邪神復活を求めて活動し、それをミスカトニック大学の職員であるヘンリー・アーミテッジ博士、ウォーラン・ライス教授、フランシス・モーガン博士が阻止するというストーリー。



◇参考文献リスト
PHP文庫『「クトゥルフ神話」がよくわかる本』
新紀元社『図解クトゥルフ神話』
エンターブレイン『CALL OF CTHULHU ―クトゥルフ神話TRPG―』
エンターブレイン『CALL OF CTHULHU マレウス・モンストロルム』
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