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.新たな王位継承者
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俺はナイトに考え直すように思いついた事を言ってみた。
「男じゃ跡継ぎは埋めないからな!いいのかよ」
「大丈夫だ、梓馬なら産める」
「産めるかー!!俺は男だ!!」
『賑やかな家族になったなナイト』
「そうだな」
ナイトが寮の部屋に戻るのが嫌なのは歩夢のせいらしい。
歩夢がいつもいろんな人を呼んで、うるさい声で安眠妨害らしい。
そんなに歩夢って夜に騒ぐ性格ではないんだけどな…でもナイトが言ってるならそうなのか?
とりあえず野宿は風邪をひくから、俺の寮に案内した。
レオンハルトはもう帰ってきてるだろうか、もしかしたら他の寮生を泊まらせたらいけないというルールがあるかもしれない。
寮前に到着して、スマホを取り出してレオンハルトに電話を掛けた。
すると、呼び出し音が二重に聞こえてナイトに肩を叩かれた。
ナイトの方を見ると、上を指差していて見上げるとスマホを持った手を振っているレオンハルトがいた。
「レオンハルト」
「珍しい組み合わせだな、仲良くなったのか?」
「まぁ…いろいろあって」
「梓馬、あまり目立つ行動はするなと言ったが?」
レオンハルト…顔は笑っているのに、言葉にトゲがあるんだが…
大丈夫…とは言えないな、なんせ生徒会の奴らと戦ってしまった。
反応しない俺を見て、レオンハルトはベランダから飛び降りて綺麗に着地した。
レオンハルトはナイトを見ていた、ナイトも黙ってレオンハルトを見つめていた。
レオンハルトはあの場にいたわけではないから、俺が生徒会と関わった事は知らない筈だ。
じゃあ目立つ行動とはナイトの事か?でもナイトと仲良くしても目立つわけではないと思う。
「梓馬、ナイトは中立の立場だ…生徒会とも繋がってる、友人を作るなと言わないが僕達の目的のためにナイトと関わるのはよくない」
「レオンハルト、ナイトは歩夢の一番近くにいる…協力してもらおう」
「よく分からないが、レオンハルトさんが俺と生徒会の事を疑うなら俺は生徒会と手を切る」
「それを信用しろと?」
「一度生徒会に歯向かったからどっちにしても戻れない」
レオンハルトが俺の方を見て「どういう事か説明しろ」と目で訴えていた。
俺と一緒にいたから俺にも関係しているとレオンハルトは分かってる。
怒られる事を覚悟で生徒会との事を話した。
やはりレオンハルトは眉を寄せていたが、俺の服に触れた。
白猫のおかげで傷は塞がったが、なにが起きたのか何となく分かるだろう。
とりあえず風呂に入ってこいと言われて、俺達は寮に入った。
レオンハルトはナイトの白猫を見つめながらナイトと会話をしていた。
「契約したのか?」
「……まぁ」
「王位継承者になったら一般寮には戻れない、分かっているのか?」
「…俺はリーシャと契約しただけで王位に興味ない」
「周りがそれで納得すると思っているのか?」
二人の空気が不穏なものに変わっていき、風呂に行きたいが二人を置いていくのも不安だ。
ナイトと白猫の契約を手伝ったから、俺にも責任がある。
ナイトは面倒そうにしているが、レオンハルトは王位継承者の話を説明していた。
王位継承者は何もしていなくても狙われる事になる。
それは王位に興味なくても、周りの魔導士が王位継承を狙ってナイトに攻撃を仕掛けるだろう。
生徒会にも知られてナイトは今まで通りの平穏は戻らない。
まだ自覚が足りないナイトに言っていた。
「どういう理由で契約しても、王位継承者なら寮に入れ…君はもう一般魔導士ではないんだから」
「歩夢が生徒会の寮に行くまで同室でいる約束だから今は行けない」
その約束は生徒会長との約束で、お金をもらっているからちゃんと約束は守りたいそうだ。
とはいえナイトはほとんど寮に帰ってないみたいだけど…
それでも寮から離れるわけにはいかないのだろう、俺はレオンハルトにお願いして頭を下げた。
少しの間だけナイトを一般寮のままにしてほしい。
ナイトだっていろいろ準備があるだろうし、俺も協力する。
すぐにナイトが王位継承者だってバレるだろう、だったら俺は…
「俺がナイトを守る、それでいいか?」
「いいわけないだろ………ナイトだって王位継承者になったんだ、自分の身くらい自分でどうにかするだろう」
そう言いつつ、レオンハルトは呆れたため息を吐いていた。
「好きにしろ」
「いいのか?」
「この寮に細かいルールはないからな、ただし一般寮からすぐに出れるようにしておけよ」
「分かった」
今日はもう遅くなったから、夕飯だけでも食べていけとレオンハルトが言って、今日は三人で食べる事にした。
俺は先に風呂に入ってきて、戻ってきたら二人は何故か不機嫌な顔になっていた。
あれ?またなにかあったのか?二人に聞いても口を揃えて「何でもない」と言っていた。
もやもやしつつナイトに初めてだから、この寮の夕飯は自分で作る事を伝えて食堂に向かった。
面倒そうな顔をするナイトに「飯は俺が作るから待ってろ」と言った。
厨房に入り冷蔵庫を開けると、昨日にはなかった材料が入っていた。
レオンハルトが買い物したのだろうか、今日は何にしようか考えていたら肩を叩かれた。
なんだ?食べたいもののリクエストでもあるのか?でも俺、まだこの世界の料理は作れないぞ?
後ろを振り返ると、ビックリして無意識に後ずさった。
「れっ、レオンハルト…どうしたんだ?」
「…さっきはナイトがいたからな、梓馬に話す事がある」
ナイトは出来るまで寝ると俺の部屋で寝ているから、この場には俺とレオンハルトしかいない。
真剣なレオンハルトの顔に、野菜をキッチンに置いた。
「レオンハルト、怒ってるのか?」
「…そうだな、梓馬が考えなしにトラブルを引き連れたからな…梓馬は人間なのを忘れるな」
忘れていたわけではないが、確かに俺の考えが足りなかったな。
レオンハルトは俺のために言ってくれたんだ、そんなレオンハルトに隠し事はよくないな。
さっきは生徒会の話しかしていなかったから、ナイトとどうやって知り合ったか言っていない。
まだレオンハルトへの気持ちの返事もしていないのに、他の男の家に泊まるのはいいのかと戸惑って言えなかった。
あの時はただ友人の家に泊まる感覚だったから、ナイトが夫婦とか言わなかったら意識する事はなかった。
ナイトは冗談なんだと思うが、レオンハルトにはそれが分からない。
だからナイトの家に泊まった事をレオンハルトに伝えた。
ナイトの家に関しては何も言っていなかった、もしバレたらどうするつもりなんだという顔はされたが…
そして腹の傷の事、さっきは詳しく聞かれなかったがレオンハルトに血の事を聞かれた。
傷はないが、レオンハルトの心配そうな顔を前にして嘘は付けない。
俺の腕を掴んで引き寄せられて、身体を触られて調べられた。
「大丈夫なのか!?何処か怪我は!?」
「大丈夫、ナイトが助けてくれたから」
「そういう問題じゃないだろ!さっきナイトを守ると言ったり、梓馬は自分の事を大切にしろ!」
レオンハルトの言う通りだ、自分の力を過信していたのかもしれない。
俺は後悔していないが、今度はもっと考えて行動しようと思った。
白猫に助けられてナイトの精神世界にやって来て、帰ってきたら治っていたと説明した。
レオンハルトは頭を抱えていて俺がそうさせてしまったと、何も言えなかった。
「梓馬、今回はそれで助かったと思うが…もしあのまま死んでたらどうしたんだ?」
「……そ、れは」
「ここは梓馬がいた平和な国ではない、魔法を使えば人は簡単に死ぬ…それが当たり前の世界なんだ」
「………」
「僕は梓馬に戦わせるために力を与えたわけではない、分かってくれるな?」
「…ごめん、レオンハルト」
レオンハルトに抱きしめられて、体温を感じる…今ここで生きているのは奇跡に近い事なんだ。
俺の力は学園にいられるためのものだ、それを忘れてはいけない。
レオンハルトに「邪魔したな、夕飯楽しみにしてるよ」と言い、厨房から出ていった。
「男じゃ跡継ぎは埋めないからな!いいのかよ」
「大丈夫だ、梓馬なら産める」
「産めるかー!!俺は男だ!!」
『賑やかな家族になったなナイト』
「そうだな」
ナイトが寮の部屋に戻るのが嫌なのは歩夢のせいらしい。
歩夢がいつもいろんな人を呼んで、うるさい声で安眠妨害らしい。
そんなに歩夢って夜に騒ぐ性格ではないんだけどな…でもナイトが言ってるならそうなのか?
とりあえず野宿は風邪をひくから、俺の寮に案内した。
レオンハルトはもう帰ってきてるだろうか、もしかしたら他の寮生を泊まらせたらいけないというルールがあるかもしれない。
寮前に到着して、スマホを取り出してレオンハルトに電話を掛けた。
すると、呼び出し音が二重に聞こえてナイトに肩を叩かれた。
ナイトの方を見ると、上を指差していて見上げるとスマホを持った手を振っているレオンハルトがいた。
「レオンハルト」
「珍しい組み合わせだな、仲良くなったのか?」
「まぁ…いろいろあって」
「梓馬、あまり目立つ行動はするなと言ったが?」
レオンハルト…顔は笑っているのに、言葉にトゲがあるんだが…
大丈夫…とは言えないな、なんせ生徒会の奴らと戦ってしまった。
反応しない俺を見て、レオンハルトはベランダから飛び降りて綺麗に着地した。
レオンハルトはナイトを見ていた、ナイトも黙ってレオンハルトを見つめていた。
レオンハルトはあの場にいたわけではないから、俺が生徒会と関わった事は知らない筈だ。
じゃあ目立つ行動とはナイトの事か?でもナイトと仲良くしても目立つわけではないと思う。
「梓馬、ナイトは中立の立場だ…生徒会とも繋がってる、友人を作るなと言わないが僕達の目的のためにナイトと関わるのはよくない」
「レオンハルト、ナイトは歩夢の一番近くにいる…協力してもらおう」
「よく分からないが、レオンハルトさんが俺と生徒会の事を疑うなら俺は生徒会と手を切る」
「それを信用しろと?」
「一度生徒会に歯向かったからどっちにしても戻れない」
レオンハルトが俺の方を見て「どういう事か説明しろ」と目で訴えていた。
俺と一緒にいたから俺にも関係しているとレオンハルトは分かってる。
怒られる事を覚悟で生徒会との事を話した。
やはりレオンハルトは眉を寄せていたが、俺の服に触れた。
白猫のおかげで傷は塞がったが、なにが起きたのか何となく分かるだろう。
とりあえず風呂に入ってこいと言われて、俺達は寮に入った。
レオンハルトはナイトの白猫を見つめながらナイトと会話をしていた。
「契約したのか?」
「……まぁ」
「王位継承者になったら一般寮には戻れない、分かっているのか?」
「…俺はリーシャと契約しただけで王位に興味ない」
「周りがそれで納得すると思っているのか?」
二人の空気が不穏なものに変わっていき、風呂に行きたいが二人を置いていくのも不安だ。
ナイトと白猫の契約を手伝ったから、俺にも責任がある。
ナイトは面倒そうにしているが、レオンハルトは王位継承者の話を説明していた。
王位継承者は何もしていなくても狙われる事になる。
それは王位に興味なくても、周りの魔導士が王位継承を狙ってナイトに攻撃を仕掛けるだろう。
生徒会にも知られてナイトは今まで通りの平穏は戻らない。
まだ自覚が足りないナイトに言っていた。
「どういう理由で契約しても、王位継承者なら寮に入れ…君はもう一般魔導士ではないんだから」
「歩夢が生徒会の寮に行くまで同室でいる約束だから今は行けない」
その約束は生徒会長との約束で、お金をもらっているからちゃんと約束は守りたいそうだ。
とはいえナイトはほとんど寮に帰ってないみたいだけど…
それでも寮から離れるわけにはいかないのだろう、俺はレオンハルトにお願いして頭を下げた。
少しの間だけナイトを一般寮のままにしてほしい。
ナイトだっていろいろ準備があるだろうし、俺も協力する。
すぐにナイトが王位継承者だってバレるだろう、だったら俺は…
「俺がナイトを守る、それでいいか?」
「いいわけないだろ………ナイトだって王位継承者になったんだ、自分の身くらい自分でどうにかするだろう」
そう言いつつ、レオンハルトは呆れたため息を吐いていた。
「好きにしろ」
「いいのか?」
「この寮に細かいルールはないからな、ただし一般寮からすぐに出れるようにしておけよ」
「分かった」
今日はもう遅くなったから、夕飯だけでも食べていけとレオンハルトが言って、今日は三人で食べる事にした。
俺は先に風呂に入ってきて、戻ってきたら二人は何故か不機嫌な顔になっていた。
あれ?またなにかあったのか?二人に聞いても口を揃えて「何でもない」と言っていた。
もやもやしつつナイトに初めてだから、この寮の夕飯は自分で作る事を伝えて食堂に向かった。
面倒そうな顔をするナイトに「飯は俺が作るから待ってろ」と言った。
厨房に入り冷蔵庫を開けると、昨日にはなかった材料が入っていた。
レオンハルトが買い物したのだろうか、今日は何にしようか考えていたら肩を叩かれた。
なんだ?食べたいもののリクエストでもあるのか?でも俺、まだこの世界の料理は作れないぞ?
後ろを振り返ると、ビックリして無意識に後ずさった。
「れっ、レオンハルト…どうしたんだ?」
「…さっきはナイトがいたからな、梓馬に話す事がある」
ナイトは出来るまで寝ると俺の部屋で寝ているから、この場には俺とレオンハルトしかいない。
真剣なレオンハルトの顔に、野菜をキッチンに置いた。
「レオンハルト、怒ってるのか?」
「…そうだな、梓馬が考えなしにトラブルを引き連れたからな…梓馬は人間なのを忘れるな」
忘れていたわけではないが、確かに俺の考えが足りなかったな。
レオンハルトは俺のために言ってくれたんだ、そんなレオンハルトに隠し事はよくないな。
さっきは生徒会の話しかしていなかったから、ナイトとどうやって知り合ったか言っていない。
まだレオンハルトへの気持ちの返事もしていないのに、他の男の家に泊まるのはいいのかと戸惑って言えなかった。
あの時はただ友人の家に泊まる感覚だったから、ナイトが夫婦とか言わなかったら意識する事はなかった。
ナイトは冗談なんだと思うが、レオンハルトにはそれが分からない。
だからナイトの家に泊まった事をレオンハルトに伝えた。
ナイトの家に関しては何も言っていなかった、もしバレたらどうするつもりなんだという顔はされたが…
そして腹の傷の事、さっきは詳しく聞かれなかったがレオンハルトに血の事を聞かれた。
傷はないが、レオンハルトの心配そうな顔を前にして嘘は付けない。
俺の腕を掴んで引き寄せられて、身体を触られて調べられた。
「大丈夫なのか!?何処か怪我は!?」
「大丈夫、ナイトが助けてくれたから」
「そういう問題じゃないだろ!さっきナイトを守ると言ったり、梓馬は自分の事を大切にしろ!」
レオンハルトの言う通りだ、自分の力を過信していたのかもしれない。
俺は後悔していないが、今度はもっと考えて行動しようと思った。
白猫に助けられてナイトの精神世界にやって来て、帰ってきたら治っていたと説明した。
レオンハルトは頭を抱えていて俺がそうさせてしまったと、何も言えなかった。
「梓馬、今回はそれで助かったと思うが…もしあのまま死んでたらどうしたんだ?」
「……そ、れは」
「ここは梓馬がいた平和な国ではない、魔法を使えば人は簡単に死ぬ…それが当たり前の世界なんだ」
「………」
「僕は梓馬に戦わせるために力を与えたわけではない、分かってくれるな?」
「…ごめん、レオンハルト」
レオンハルトに抱きしめられて、体温を感じる…今ここで生きているのは奇跡に近い事なんだ。
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