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第1章 はじまるまでの5週間
14、たろさんの「自覚した」話
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「堀ちゃん実家近いのになんで一人暮らししてるの? 用心深いと言うか、実はけっこう怖がりだよね?」
「なんで分かるんですか」
堀ちゃんは動揺していた。
手をつないだ時と同じように。
握手かと思って左手を出した彼女の、右手を取った。
「さっさと自立したくて商業高校行って、就職したのにそのまま結局30まで家にいたんですよ。実家だと家事とかほとんどしなくて、お恥ずかしながら料理も親任せで。このままじゃマズいなぁ、って」
「偉いなぁ。俺、情けない話だけどいまだに実家なんだよね」
これは本当に情けない。
この年で実家。
ちょっとしたコンプレックスだ。
この年で独り身という事実と同レベルに。
いや、独り身だから実家暮らしというループなんだが。
堀ちゃんは、隣で考え込むそぶりを見せる。
「んー、まぁ確かに世間の人が見たらアレかもしれないですけど、なんというか、仕方ない部分もありますよねぇ。一人暮らしの社員さんは寝に帰るだけになるって言ってたし、しょっちゅう家を空ける事になるし、一か月家を空けるとかちょっと心配だし、家賃もったいないですよ。ご実家からクレームが出ないんなら、まぁいいんじゃないですかね」
提灯を見上げながら言う。
「ちゃんと仕事してるんだし」
最後にこちらを見上げ、そう茶化すように笑う。
あ━━
どくん、と心臓が大きく鼓動した気がした。
「親は諦めたっぽい。うちも兄貴が結婚して孫いるし……」
やや上の空で言うと堀ちゃんは「うちと一緒ですね」と笑った。
立ち止まり、つないだままの手を少し強く握る。
流れるように自然と言葉が出た。
「堀ちゃん、俺と付き合って?」
堀ちゃんはヒュッと息を飲んだ。
「たろさん、それは勘違いだと思います! 刷り込みです。わたしはどんな会社か知ってるから分かるだけで、早まっちゃダメですよ! 他にもちゃんと理解してくれる人いますから」
すごい勢いで「他を当たれ」と言われた気がした。
「仮にわたしといたとして、ダメになった時、その間の時間が申し訳ないです」
「ダメになる前提で話さなくても……まぁ今日、高田と話してて、堀ちゃんと6つ離れてる事に気付いて、4つだと思ってたから、ちょっとまずいかなぁ、とは思ったんだけど」
そう、思い違いをしていたのだ。
大卒採用の高田と同期。
年の差は4つだと思っていたが、高田は2年余分に大学を満喫している。
気付かされた時、自分の中にためらいや不安が生まれた。
「6つと4つってそんなに違いますかね?」
首をかしげる堀ちゃんは、本題じゃない所に食いつく傾向がある。
「やっぱこの年になると色々あるんじゃない? 特に女の人は」
堀ちゃんは怪訝そうに少しだけ眉を寄せた。
38だと子供が成人する時には還暦間近だ、とか考えてしまうのだが。
32歳の女性からすれば、もっと条件のいい男を選びたいものではないだろうか。
「そう、なんですかねぇ。30歳の男の人が24歳の彼女出来たって言ったら勝ち組ですけど、38歳と32歳になると急にお似合い感が出るのはなんででしょうねぇ」
堀ちゃんは言ってから「しまった」という顔をした。
拒むというより、何か警戒されている。
そんな気がした。
「堀ちゃんなんで最近俺に付き合ってくれたの?」
言ってから、これは卑怯な聞き方だと気付く。
案の定、言われた堀ちゃんは目を見張ってまっすぐにこちらを見た。唖然と。
その目が「え、あんたが誘ったんじゃないか」と言っていた。
言い直す。
「ごめん、間違えた。なんで俺がこんなにしつこく誘ってると思ってたの?」
きょとんって。
え、なんで堀ちゃんそんな顔に。
それからなにやら難しい顔をした。
瞳を閉じ、眉根を寄せて考え込んでいる。
それから意を決したように目を開け━━口を開いた。
「非常に恥ずかしい話なんですけど、以前すごい勢いで誘ってくれた人がいて、あぁ、気に入ってもらえてるのかな、と思ってたんですね。そしたら単に女友達として誘ってたと言われまして。もう自分の自惚れと言うか、自意識過剰っぷりがすごい恥ずかしくて。そういう期待をしないように心がけていたもので……」
なんだ、それは。
「堀ちゃん、その男と付き合ってたでしょ」
堀ちゃんは驚いた顔をして「え、ええ、まぁ」と答えた。
はー、とつい大きなため息をついてしまった。
何ということをしてくれたんだ、その馬鹿男は。
本当に腹が立った。
憎悪にも近い。
照れ隠しのつもりだったのかもしれないが、自分の見栄のために嘘をつき、素直な堀ちゃんはそれを鵜呑みにして傷ついた。
それが原因で堀ちゃんが婚期を逃していたのだとしたら、その男は賠償ものではないだろうかとさえ思う。
「あのね、堀ちゃん。男は気に入って、付き合いたいと思うような女の子しか誘わないから。好きでもない子誘って面倒になるのは一番避けたいもんなんだから、そいつは初めから堀ちゃんを狙ってたんだよ」
男は、欲しいと思った女しか誘わない。
そもそも、好きでもない子を誘ったりはしない。
そんな当たり前の事を、堀ちゃんは今一つ理解していなかったらしい。
そして、言いながら自分も理解した。
すとん、と正しい位置に納まった感覚。
そうか。
自分は再会したあの夜から堀ちゃんに焦がれていたのだ。
堀ちゃんは目を見張って驚いていた。
何に驚いたのだろう。
少し目が泳ぎ、何か言いかけてやめる。
逡巡し、意を決したように言う言葉は━━
「じゃあ交際を前提とした、お付き合い、という事で」
え、そうなるんだ。
一旦そこに落ち着くんだ。
堀ちゃんは、まったくもって、どこまで行っても堀ちゃんだった。
「なんで分かるんですか」
堀ちゃんは動揺していた。
手をつないだ時と同じように。
握手かと思って左手を出した彼女の、右手を取った。
「さっさと自立したくて商業高校行って、就職したのにそのまま結局30まで家にいたんですよ。実家だと家事とかほとんどしなくて、お恥ずかしながら料理も親任せで。このままじゃマズいなぁ、って」
「偉いなぁ。俺、情けない話だけどいまだに実家なんだよね」
これは本当に情けない。
この年で実家。
ちょっとしたコンプレックスだ。
この年で独り身という事実と同レベルに。
いや、独り身だから実家暮らしというループなんだが。
堀ちゃんは、隣で考え込むそぶりを見せる。
「んー、まぁ確かに世間の人が見たらアレかもしれないですけど、なんというか、仕方ない部分もありますよねぇ。一人暮らしの社員さんは寝に帰るだけになるって言ってたし、しょっちゅう家を空ける事になるし、一か月家を空けるとかちょっと心配だし、家賃もったいないですよ。ご実家からクレームが出ないんなら、まぁいいんじゃないですかね」
提灯を見上げながら言う。
「ちゃんと仕事してるんだし」
最後にこちらを見上げ、そう茶化すように笑う。
あ━━
どくん、と心臓が大きく鼓動した気がした。
「親は諦めたっぽい。うちも兄貴が結婚して孫いるし……」
やや上の空で言うと堀ちゃんは「うちと一緒ですね」と笑った。
立ち止まり、つないだままの手を少し強く握る。
流れるように自然と言葉が出た。
「堀ちゃん、俺と付き合って?」
堀ちゃんはヒュッと息を飲んだ。
「たろさん、それは勘違いだと思います! 刷り込みです。わたしはどんな会社か知ってるから分かるだけで、早まっちゃダメですよ! 他にもちゃんと理解してくれる人いますから」
すごい勢いで「他を当たれ」と言われた気がした。
「仮にわたしといたとして、ダメになった時、その間の時間が申し訳ないです」
「ダメになる前提で話さなくても……まぁ今日、高田と話してて、堀ちゃんと6つ離れてる事に気付いて、4つだと思ってたから、ちょっとまずいかなぁ、とは思ったんだけど」
そう、思い違いをしていたのだ。
大卒採用の高田と同期。
年の差は4つだと思っていたが、高田は2年余分に大学を満喫している。
気付かされた時、自分の中にためらいや不安が生まれた。
「6つと4つってそんなに違いますかね?」
首をかしげる堀ちゃんは、本題じゃない所に食いつく傾向がある。
「やっぱこの年になると色々あるんじゃない? 特に女の人は」
堀ちゃんは怪訝そうに少しだけ眉を寄せた。
38だと子供が成人する時には還暦間近だ、とか考えてしまうのだが。
32歳の女性からすれば、もっと条件のいい男を選びたいものではないだろうか。
「そう、なんですかねぇ。30歳の男の人が24歳の彼女出来たって言ったら勝ち組ですけど、38歳と32歳になると急にお似合い感が出るのはなんででしょうねぇ」
堀ちゃんは言ってから「しまった」という顔をした。
拒むというより、何か警戒されている。
そんな気がした。
「堀ちゃんなんで最近俺に付き合ってくれたの?」
言ってから、これは卑怯な聞き方だと気付く。
案の定、言われた堀ちゃんは目を見張ってまっすぐにこちらを見た。唖然と。
その目が「え、あんたが誘ったんじゃないか」と言っていた。
言い直す。
「ごめん、間違えた。なんで俺がこんなにしつこく誘ってると思ってたの?」
きょとんって。
え、なんで堀ちゃんそんな顔に。
それからなにやら難しい顔をした。
瞳を閉じ、眉根を寄せて考え込んでいる。
それから意を決したように目を開け━━口を開いた。
「非常に恥ずかしい話なんですけど、以前すごい勢いで誘ってくれた人がいて、あぁ、気に入ってもらえてるのかな、と思ってたんですね。そしたら単に女友達として誘ってたと言われまして。もう自分の自惚れと言うか、自意識過剰っぷりがすごい恥ずかしくて。そういう期待をしないように心がけていたもので……」
なんだ、それは。
「堀ちゃん、その男と付き合ってたでしょ」
堀ちゃんは驚いた顔をして「え、ええ、まぁ」と答えた。
はー、とつい大きなため息をついてしまった。
何ということをしてくれたんだ、その馬鹿男は。
本当に腹が立った。
憎悪にも近い。
照れ隠しのつもりだったのかもしれないが、自分の見栄のために嘘をつき、素直な堀ちゃんはそれを鵜呑みにして傷ついた。
それが原因で堀ちゃんが婚期を逃していたのだとしたら、その男は賠償ものではないだろうかとさえ思う。
「あのね、堀ちゃん。男は気に入って、付き合いたいと思うような女の子しか誘わないから。好きでもない子誘って面倒になるのは一番避けたいもんなんだから、そいつは初めから堀ちゃんを狙ってたんだよ」
男は、欲しいと思った女しか誘わない。
そもそも、好きでもない子を誘ったりはしない。
そんな当たり前の事を、堀ちゃんは今一つ理解していなかったらしい。
そして、言いながら自分も理解した。
すとん、と正しい位置に納まった感覚。
そうか。
自分は再会したあの夜から堀ちゃんに焦がれていたのだ。
堀ちゃんは目を見張って驚いていた。
何に驚いたのだろう。
少し目が泳ぎ、何か言いかけてやめる。
逡巡し、意を決したように言う言葉は━━
「じゃあ交際を前提とした、お付き合い、という事で」
え、そうなるんだ。
一旦そこに落ち着くんだ。
堀ちゃんは、まったくもって、どこまで行っても堀ちゃんだった。
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