8 / 47
第1章 はじまるまでの5週間
8、第2回 無礼講ですよ <上>
しおりを挟む
ああ、ついに来てしまった。
今日は素面からのスタート。
会話、進むかなぁ。
たろさんとの約束を飲みにした一番の理由は、素面のたろさんの扱いや距離の取り方が分からなかったからだ。
……なぜだ。
なぜに田舎の駅にファッション誌のモデルさんがいるんだ。
山田駅の電車の改札を出ると、先週と同じ濃いグレーのウールコートと黒のパンツという、ものすごくシンプルなのにそれはそれはおしゃれ男子感満載なたろさんが壁に上半身を預けた姿でいらっしゃった。
店で合流かと思っていたので完全に不意を突かれた。
目立ってますよ。
スタイル良すぎです。
そのコートのライン、とてもきれいだと思います。
ええもう、本当にお似合いですよ。
こてぞきれい目ファッションのお手本!みたいなカンジで雑誌に載っててもおかしくなさそう。
たろさんはこちらに気付くと上半身を起こし、表情をほころばせた。
ほころばせたんですよね、今!
なぜ!
イケメン笑顔の先制攻撃をまともに食らってしまう。
くっ、たいして明るい駅でもないのに妙に眩しいっ。
「お疲れ様です。お待たせしました」
「時間ぴったりだったって。バスは結構時間ずれるのに、やっぱ電車はいいね」
言いながら、自然と足は目当ての店に向かった。
先に着いていたたろさんがお店に声をかけて2席確保してくれていたので問題なく座る事が出来た。
さすが合コンで鳴らしたであろう、たろさん。グッジョブです。
1杯目は「とりあえず生」、ではなく「当然、生」で。
ビールは1杯目だけは本当に美味しい。
2杯目からはカクテルや果実酒になるのがパターンだ。
ずっとビールを飲んでる女性ってかっこいい。
そういう女の先輩がいて、彼女が普段から頼れるかっこいい人だったから「いつかわたしもそうなるのかな」と若い頃はなんとなく楽しみに思っていたが、わたしはその域には到達しなかった。
お店はハズレではなかった。
良かった。
お店の希望を出しておいてハズレのお店だったらいたたまれない。
小さくて、妙にくすんだ感のある外観なので不安だったが、昔から営業しているお店だけはあった。
「お仕事、大丈夫でした? 男の人で定時ダッシュしてる人ってほとんど見た記憶がないんですけど」
今になって思う。
本当になんという会社だろう。
「最近ちょっと落ち着いてきた所だったから大丈夫。最近はけっこうみんな早いよ。世間で鬱とか多くなってるから、会社も色々予防に努めてる感じ」
それを聞いて少し安心した。
しばらく話して━━
「堀ちゃんなんで彼氏いないの?」
くっ。
「ズバリと来ますねー。ものすごい決めつけてきましたねー」
それはもう、日本酒はまわるのが早いんだと言わんばかりにぶっこんできましたね。
それとも38歳になると遠慮がなくなる物なのかもなぁ。
「彼氏いる子はあの時間にタクシーで帰ったりしないかな、と思って」
何この洞察力というか、男女かけひきプロフェッショナル的な。
すごい、すごすぎてちょっと怖いよ。
「たろさんだって人の事、全然言えないじゃないですか。んー、30になる時まではそれなりに焦ってた気もするんですけど……最近、妹に二人目が生まれたんですよね。親も孫の顔見られたし、とか思うとなんか安心しちゃって。気が抜けたというか。まぁ、強がりなのかもしれないですけど」
「堀ちゃんモテてたじゃん」
はい? どの口が言いますか。
無礼講で行きましょう。
社交辞令は無用です。
「いや、あの会社、社員300人で女子1割くらいしかいないのに6年いて何にも無かったんですよ」
うぅ、何度言ってもつらい。
一人だけ10歳近く上の人に誘われて遊びに行ったものの、ハタチそこそこのわたし相手に結婚願望が強すぎて即お断りしたケースはあったが、その人は今も在籍しているだろうからそれは秘密とさせていただきます。
女には秘密の一つや二つあるもんだ。
「既婚者の四、五十のおじさんにはモテましたけどね。わたし社内でもセクハラ発言しても許される女子社員トップ2でしたから」
もう一人は金髪に近いギャルだ。
あの会社は時々、大型新人を入れて何か方向転換を図ろうとする所があった。
たろさんは「そう言えば、たしかに」と笑っていた。
「あ、でも一応モテ期はあったんですよ、退職してからですけど。短かったですけど」
モテ期ってあるんだ、と実感した時期が1年弱。
まぁ飲み会好きが高じ、友達開催に出席したら次は幹事、の繰り返しで、単に「この子簡単そう」と思われただけかもしれないけど。
「自分を偽っても仕方ないので素のままでいたら大抵デート数回で終わりました」
「え、何それ。すごい聞きたい」
言いましたね?
じゃあ言いますよ?
「初デートでヤモリにときめいたり、ボクシングジムに行ってるって言ったらドン引きされたり、まぁ色々ですよ」
飲食店にいるので爬虫類に関しては声を潜めた。
「爬虫類好きなの? ジムは健康的だと思うけど……」
「爬虫類は犬や猫と同列なだけなんですけどね」
たろさんは「同列なんだ」とつぶやいていた。
「たろさんが考えてるジムはボクササイズじゃないかと。わたしが行ってたのは元プロボクサーとか、アマチュアの選手の方が個人が趣味で教えてくれてる所で、平日の夜1時間しか空いてないんですけど、月三千円なんですよ。安くないですか? そこで縄跳びして、シャドーボクシングして、ミット打ちとサンドバッグ殴ってました。ほんとね、あの頃ものすっごいストレスたまってて」
「もしかしなくてもうちの会社にいた頃なんだ?」
当時の精神状態を思い出し思わず力が入ったわたしに、たろさんは笑った。
実は最近また行き始めたんですけどね。
いやぁ、ウエスト回りが気になって仕方ない、というか危機感を抱くようになりまして。
「ボクシングすごいんですよ、ウエストめちゃくちゃ絞れます。わたし20代前半の頃、腹筋縦に割れるところまで行きました。おススメですよ」
「まじで」
たろさんは愉快そうに喉を鳴らして日本酒を軽く傾けた。
……日本酒のコマーシャルかな。
うわー、これが男の色気というものか。
まさか生でお目にかかる日が来ようとは!
あの頃、平気そうな顔して男の子は実はみんな引いてたんだよなぁ。
合コンで知り合って誘われて何度か遊んだ後、最終的に友達になった男が「あれ、実はひいてたんだよね」と後に告白した。
そうだったのか、素直に言ってくれてありがとう。
もうね、あの時はその男の子に感謝さえ覚えたわ。
たろさんも笑っているが、その魅力的な仕草には騙されませんよ。
「年下キラーって聞いたけど?」
「えぇ? あの頃ですよね? あの年で年下キラーってなんかすごい嫌なんですけど」
20代前半ではあまり言われたくない気がする。
わたしは3人姉弟の一番上で、下に妹と弟がいる。
新入社員を見ると男女問わず応援したくなっちゃって、経理に来た子にもついつい一言言っていたからか。
当時仲良くしていたシゲさん達一部の男性の先輩方からは「かあさん」と呼ばれていた。
ハタチそこそこだったのに。
そうか、「かあさん」、「年下キラー」、おまけに「男前」って、今思えば私の評価、散々だな。
そりゃ浮いた話も出ないわけだ。納得するしかない。
「たろさんこそ、どうなんですか」
先週も話したけれど「最近」の話には至らなかった。
社員さんの話はいろいろと先週聞いたので、今回は思う存分その辺りが突っ込める。
「実はたろさんの浮いた話を聞いた事がないんですよ。まぁ知らないだけなんだと思うんですけど、興味あります。社内恋愛とかありました?」
イケメンの女性遍歴とか婚活状況とかめちゃくちゃ気になります!
すご過ぎて引くような内容だったらどうしよう、という不安も無きにしも非ずだけど。
「いや、もうね。残業と出張で長続きしないしない。社内は女の子少ないし、新入社員はもう年が離れすぎてるし」
「あの会社の人は勤務形態が不規則な看護師さんとは上手くいきやすいって聞きましたけど」
「お互い忙しすぎて、ほとんど会わずに終わった」
あ、そりゃそうか。
「てかえらくナース押しで来るね」
たろさんは苦笑した。
いえいえ、そんな事はないんですけどねー
保母さんとナースの印象が強すぎて、もう。
というか、やっぱりナース彼女いたんじゃないか!
もうあっぱれとしか言いようがないよ。
今日は素面からのスタート。
会話、進むかなぁ。
たろさんとの約束を飲みにした一番の理由は、素面のたろさんの扱いや距離の取り方が分からなかったからだ。
……なぜだ。
なぜに田舎の駅にファッション誌のモデルさんがいるんだ。
山田駅の電車の改札を出ると、先週と同じ濃いグレーのウールコートと黒のパンツという、ものすごくシンプルなのにそれはそれはおしゃれ男子感満載なたろさんが壁に上半身を預けた姿でいらっしゃった。
店で合流かと思っていたので完全に不意を突かれた。
目立ってますよ。
スタイル良すぎです。
そのコートのライン、とてもきれいだと思います。
ええもう、本当にお似合いですよ。
こてぞきれい目ファッションのお手本!みたいなカンジで雑誌に載っててもおかしくなさそう。
たろさんはこちらに気付くと上半身を起こし、表情をほころばせた。
ほころばせたんですよね、今!
なぜ!
イケメン笑顔の先制攻撃をまともに食らってしまう。
くっ、たいして明るい駅でもないのに妙に眩しいっ。
「お疲れ様です。お待たせしました」
「時間ぴったりだったって。バスは結構時間ずれるのに、やっぱ電車はいいね」
言いながら、自然と足は目当ての店に向かった。
先に着いていたたろさんがお店に声をかけて2席確保してくれていたので問題なく座る事が出来た。
さすが合コンで鳴らしたであろう、たろさん。グッジョブです。
1杯目は「とりあえず生」、ではなく「当然、生」で。
ビールは1杯目だけは本当に美味しい。
2杯目からはカクテルや果実酒になるのがパターンだ。
ずっとビールを飲んでる女性ってかっこいい。
そういう女の先輩がいて、彼女が普段から頼れるかっこいい人だったから「いつかわたしもそうなるのかな」と若い頃はなんとなく楽しみに思っていたが、わたしはその域には到達しなかった。
お店はハズレではなかった。
良かった。
お店の希望を出しておいてハズレのお店だったらいたたまれない。
小さくて、妙にくすんだ感のある外観なので不安だったが、昔から営業しているお店だけはあった。
「お仕事、大丈夫でした? 男の人で定時ダッシュしてる人ってほとんど見た記憶がないんですけど」
今になって思う。
本当になんという会社だろう。
「最近ちょっと落ち着いてきた所だったから大丈夫。最近はけっこうみんな早いよ。世間で鬱とか多くなってるから、会社も色々予防に努めてる感じ」
それを聞いて少し安心した。
しばらく話して━━
「堀ちゃんなんで彼氏いないの?」
くっ。
「ズバリと来ますねー。ものすごい決めつけてきましたねー」
それはもう、日本酒はまわるのが早いんだと言わんばかりにぶっこんできましたね。
それとも38歳になると遠慮がなくなる物なのかもなぁ。
「彼氏いる子はあの時間にタクシーで帰ったりしないかな、と思って」
何この洞察力というか、男女かけひきプロフェッショナル的な。
すごい、すごすぎてちょっと怖いよ。
「たろさんだって人の事、全然言えないじゃないですか。んー、30になる時まではそれなりに焦ってた気もするんですけど……最近、妹に二人目が生まれたんですよね。親も孫の顔見られたし、とか思うとなんか安心しちゃって。気が抜けたというか。まぁ、強がりなのかもしれないですけど」
「堀ちゃんモテてたじゃん」
はい? どの口が言いますか。
無礼講で行きましょう。
社交辞令は無用です。
「いや、あの会社、社員300人で女子1割くらいしかいないのに6年いて何にも無かったんですよ」
うぅ、何度言ってもつらい。
一人だけ10歳近く上の人に誘われて遊びに行ったものの、ハタチそこそこのわたし相手に結婚願望が強すぎて即お断りしたケースはあったが、その人は今も在籍しているだろうからそれは秘密とさせていただきます。
女には秘密の一つや二つあるもんだ。
「既婚者の四、五十のおじさんにはモテましたけどね。わたし社内でもセクハラ発言しても許される女子社員トップ2でしたから」
もう一人は金髪に近いギャルだ。
あの会社は時々、大型新人を入れて何か方向転換を図ろうとする所があった。
たろさんは「そう言えば、たしかに」と笑っていた。
「あ、でも一応モテ期はあったんですよ、退職してからですけど。短かったですけど」
モテ期ってあるんだ、と実感した時期が1年弱。
まぁ飲み会好きが高じ、友達開催に出席したら次は幹事、の繰り返しで、単に「この子簡単そう」と思われただけかもしれないけど。
「自分を偽っても仕方ないので素のままでいたら大抵デート数回で終わりました」
「え、何それ。すごい聞きたい」
言いましたね?
じゃあ言いますよ?
「初デートでヤモリにときめいたり、ボクシングジムに行ってるって言ったらドン引きされたり、まぁ色々ですよ」
飲食店にいるので爬虫類に関しては声を潜めた。
「爬虫類好きなの? ジムは健康的だと思うけど……」
「爬虫類は犬や猫と同列なだけなんですけどね」
たろさんは「同列なんだ」とつぶやいていた。
「たろさんが考えてるジムはボクササイズじゃないかと。わたしが行ってたのは元プロボクサーとか、アマチュアの選手の方が個人が趣味で教えてくれてる所で、平日の夜1時間しか空いてないんですけど、月三千円なんですよ。安くないですか? そこで縄跳びして、シャドーボクシングして、ミット打ちとサンドバッグ殴ってました。ほんとね、あの頃ものすっごいストレスたまってて」
「もしかしなくてもうちの会社にいた頃なんだ?」
当時の精神状態を思い出し思わず力が入ったわたしに、たろさんは笑った。
実は最近また行き始めたんですけどね。
いやぁ、ウエスト回りが気になって仕方ない、というか危機感を抱くようになりまして。
「ボクシングすごいんですよ、ウエストめちゃくちゃ絞れます。わたし20代前半の頃、腹筋縦に割れるところまで行きました。おススメですよ」
「まじで」
たろさんは愉快そうに喉を鳴らして日本酒を軽く傾けた。
……日本酒のコマーシャルかな。
うわー、これが男の色気というものか。
まさか生でお目にかかる日が来ようとは!
あの頃、平気そうな顔して男の子は実はみんな引いてたんだよなぁ。
合コンで知り合って誘われて何度か遊んだ後、最終的に友達になった男が「あれ、実はひいてたんだよね」と後に告白した。
そうだったのか、素直に言ってくれてありがとう。
もうね、あの時はその男の子に感謝さえ覚えたわ。
たろさんも笑っているが、その魅力的な仕草には騙されませんよ。
「年下キラーって聞いたけど?」
「えぇ? あの頃ですよね? あの年で年下キラーってなんかすごい嫌なんですけど」
20代前半ではあまり言われたくない気がする。
わたしは3人姉弟の一番上で、下に妹と弟がいる。
新入社員を見ると男女問わず応援したくなっちゃって、経理に来た子にもついつい一言言っていたからか。
当時仲良くしていたシゲさん達一部の男性の先輩方からは「かあさん」と呼ばれていた。
ハタチそこそこだったのに。
そうか、「かあさん」、「年下キラー」、おまけに「男前」って、今思えば私の評価、散々だな。
そりゃ浮いた話も出ないわけだ。納得するしかない。
「たろさんこそ、どうなんですか」
先週も話したけれど「最近」の話には至らなかった。
社員さんの話はいろいろと先週聞いたので、今回は思う存分その辺りが突っ込める。
「実はたろさんの浮いた話を聞いた事がないんですよ。まぁ知らないだけなんだと思うんですけど、興味あります。社内恋愛とかありました?」
イケメンの女性遍歴とか婚活状況とかめちゃくちゃ気になります!
すご過ぎて引くような内容だったらどうしよう、という不安も無きにしも非ずだけど。
「いや、もうね。残業と出張で長続きしないしない。社内は女の子少ないし、新入社員はもう年が離れすぎてるし」
「あの会社の人は勤務形態が不規則な看護師さんとは上手くいきやすいって聞きましたけど」
「お互い忙しすぎて、ほとんど会わずに終わった」
あ、そりゃそうか。
「てかえらくナース押しで来るね」
たろさんは苦笑した。
いえいえ、そんな事はないんですけどねー
保母さんとナースの印象が強すぎて、もう。
というか、やっぱりナース彼女いたんじゃないか!
もうあっぱれとしか言いようがないよ。
10
お気に入りに追加
287
あなたにおすすめの小説

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
【完】嫁き遅れの伯爵令嬢は逃げられ公爵に熱愛される
えとう蜜夏☆コミカライズ中
恋愛
リリエラは母を亡くし弟の養育や領地の執務の手伝いをしていて貴族令嬢としての適齢期をやや逃してしまっていた。ところが弟の成人と婚約を機に家を追い出されることになり、住み込みの働き口を探していたところ教会のシスターから公爵との契約婚を勧められた。
お相手は公爵家当主となったばかりで、さらに彼は婚約者に立て続けに逃げられるといういわくつきの物件だったのだ。
少し辛辣なところがあるもののお人好しでお節介なリリエラに公爵も心惹かれていて……。
22.4.7女性向けホットランキングに入っておりました。ありがとうございます 22.4.9.9位,4.10.5位,4.11.3位,4.12.2位
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる