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【スピンオフ】ヴァンパイア医師とデュラハン作家の特殊な夜
2、あの日の男性淫魔の診察結果
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「ディールになぜ田舎に引っ越すか聞いたら男性淫魔の恋人が住んでいるからだと言っていてな」
ドエンがライバル視しているベストセラー作家「ガスティール・オルソン」の本名をシヴァイツは口した。
もともとシヴァイツはディールの友人だ。ディールに医師の知り合いがいると聞いたドエンが作品の為に紹介してもらったのがこの二人の出会いである。
ベッドにドエンの身体を転がしたシヴァイツはドエンの首を脇に抱えたままソファに腰をかけローテーブルに行儀悪く両足を乗せる。テーブルセットのしつらえられた上等な部屋だった。
「セックスの頻度が高く、毎回どちらかと言うと激しいが、恋人に負担は無いかと聞かれたよ。インキュバスはアナルセックスに適性を持つ者が一定数いるから本人がつらそうで無ければ大丈夫だろうと答えたんだが」
シヴァイツは淡々と言う。
ドエンの首はシヴァイツの太ももの上に乗せるように携えられ、視線を外す事が許されない空気がそこにはあった。シヴァイツの股間の辺りに据えられているのが正直キツいがそんなことを言おうものならどんな反応が返されるかと口に出来ずにいる。
逃げなければ。本能的にそんな気がするのにベッドに転がされた体は気だるく、指が微かに動くのみだ。
「なぁ。お前、男はだめだと言ったよな?」
責めるようであり、あざ笑うようであり、答えの分かり切った事を尋ねる残酷さがシヴァイツのそれにはあった。
かつてドエンはシヴァイツから「つきあわないか」と言われた事がある。何年も前の話だ。
性別にはこだわらないというシヴァイツに、なんとなく実に彼らしいと思った。シヴァイツ個人のプライベートにはほとんど興味がなく人となりなど知らないのだが。
医者の生活サイクルなら作家として興味もあるがそれは知人の関係で十分だ。
ドエンは異性愛者で、性別を理由に断った。
断りはしたが友好な関係は変わらず続いていた。
それはひとえにシヴァイツが職業柄人生の酸いも甘いも噛み分け心身ともに成熟した立派な大人で、恐ろしくモテるからだと思っていた。よって断られたところでさしたるショックも受けなかったのだろうとドエンは思っていたのだが。
「ディールの恋人にちょっかいを出したそうじゃないか」
言い逃れの出来ない手札を切り、容赦なく追い詰めて来るシヴァイツにドエンはわずかに目を瞠って息を飲む。
シヴァイツの薄く浮かべた微笑はぞっとするほど美しく、そしてひたすら恐ろしかった。
それは手を出す、などという可愛いものではなかった。
自分の部屋に連れ込み、性犯罪を犯そうとしたのだ。ドエンの犯罪行為は幸いにもインキュバスの恐ろしい特殊能力により撃退され、未遂で済んだが━━
「去年、ディールの出版記念パーティーがあっただろう? あの翌日、ディールに恋人を診て欲しいと頼まれていてな。恋人は嫌がっていたが『見るだけである程度分かる』からな」
シヴァイツは魔力が強く、患者を目にするだけである程度の状態を把握し診断が出来る事はその方面では有名な話だ。
「インキュバスは健康体そのものだったよ。あんなに問題のない健康体も珍しいくらいのな」
鬼であるディールの恋人は性交によってすこぶる健康な生活を送っていた。思い出したようにシヴァイツは小さく笑う。日々の性生活が充実しているのだろう、二人とも健康そのもので無自覚ののろけに晒され馬鹿らしくなったほどだ。
「ただ淫魔の手首の痕が気になってな」
その日ディールは恋人である淫魔の長袖のシャツの袖ボタンを外すと手首のうっ血を見せて来た。淫魔本人は痛みもなく大したことはないと抵抗していたが、ディールの瞳は意味深にシヴァイツを見つめて来たのだ。
シヴァイツは「失礼」と許しを得るように言って淫魔の手首に手を当て跡を消してやった。
高度魔術医療は高額だ。淫魔は突然の施術に大変慌てたがシヴァイツは「なに、どこかぶつけた者を冷やしてやったり切り傷を負ったら市販のテープを貼ってやるのと同じ程度の事だ。大したことじゃない。見て気持ちのいいものではないだろう?」と気遣った風を装ったが単に確かめるためだ。
「教師にあんな痣があるのは中等クラスの子供たちの教育に悪いだろう? 消してやたんだが━━」
ドエンは愕然とした。
彼が教師だという事は知らなかった。
それでは自分が書いた作品は、あまりにも彼そのものすぎるではないか━━
極限まで焦るなか、シヴァイツは続ける。
「痣に残った気配が知った感覚だったよ」
淡々と言ってシヴァイツは目を細めた。
ディールの恋人を乱暴にベッドに引き倒し、その痣をつけた張本人であるドエンの口の中は乾き、離れた所に横たわる体の心臓が激しい鼓動を打った。
お前がやった事だと知っているぞ。そう脅されていると感じた。
「なぁ」
もう一度ねっとりと声を掛けられる。
首を掲げるように持ち上げられ、シヴァイツを見降ろす立場に立たされたが立場は圧倒的に下だった。
体は動かないが頭ははっきりとしている。だからこそ余計に怖い。
「無理矢理は感心しないな」
あの日シヴァイツはディールの恋人である淫魔と話し、少し触れただけでドエンが彼に暴行を働いた事、強姦が未遂である事を把握したのだった。
「何をやっているんだかなぁ、お前は」
呆れた様な口調とは裏腹になぜかシヴァイツが楽しそうに喉を鳴らした、その直後ドエンの口はシヴァイツの冷たいそれによって塞がれた。それはまさに蹂躙というに相応しい口付けで、頭を抱えるようにして喉奥まで舌で犯されるような深く激しいものだった。
抵抗しようにも体はベッドに沈んでいる。なけなしの力で顔を背けようとしても所詮は首だけで、大きな両手で頭をつかまれている状態ではなすすべもない。
それでも逃れようとがむしゃらで歯を食いしばると微かに鉄の味が広がる。不思議と自分の血液ではないと思った。
「っ!?」
薄い鉄の風味なのに濃厚だとか、芳醇だとかそんなワインの表現に使われるような風味を感じた直後、一気に体温が上がった気がした。
同時に猛烈に性感帯と呼ばれる部位が切なくなる。一気に張った陰茎を触って慰めたい衝動に駆られるが、この男の前でそんな醜態は晒したくない。そもそも動けないのだが。
「あーあ、ヴァンパイアの体液には催淫作用があるんだがなぁ」
くつくつとシヴァイツは目を細めて笑う。
「あんた、わざと……ッ、こんなことして医者続けられると思ってんのか」
潤んだ目で睨みつけるドエンの首をもってシヴァイツは立ちあがった。
「二人そろって性犯罪者になるか? そんな度胸、お前にはないだろうが」
告発などできないだろうと楽しそうに笑う長身の医者を、ドエンは信じられない思いで見上げた。
いつも感情を表に出すことの少ない、淡々とした男だという印象しかない。
交際を断った時でさえ「そうか」と納得したようにひとこと言っただけで、なんら感情の機微を感じさせなかったというのに。
頭部を持ったままベッドに異動され脇のナイトテーブルに首を置かれた。
嫌な予感が走る。
「さて。とりあえずそこで見ているか」
じつにあっさりと嫌な予感は的中した。
跳ね起きたいのにひどく体が重い。
こういう時、体が離れているのに経口摂取した媚薬が体にまで作用するのが恨めしく、理不尽を感じる。
現代でこそ幻の職業だがドエンの本質は騎士で、趣味の筋肉トレーニングも欠かさないため実に逞しい体つきをしている。シヴァイツも医者の癖になぜか妙にいい体をしているが、ドエンが後れを取る事は決してないはずなのに。
腰をまたぐように座ったシヴァイツに脇腹をゆるりと撫でられ、息を飲む。
そこじゃない。
そんな事を考えた自分自身が信じられなかった。
相手は生物の体に精通した男で、巧みに関節を捕えられ微々たる決死の抵抗も空しく一枚一枚あっという間に服を剥かれた。
「やめろ! 俺は彼のボタン一つ外してない!」
「━━は? 何をしたんだお前」
この期に及んでそこまでの罪を犯していないと主張するドエンが滑稽に感じると同時に不甲斐なさにシヴァイツは場違いにも思わず呆れてしまった。
ドエンがライバル視しているベストセラー作家「ガスティール・オルソン」の本名をシヴァイツは口した。
もともとシヴァイツはディールの友人だ。ディールに医師の知り合いがいると聞いたドエンが作品の為に紹介してもらったのがこの二人の出会いである。
ベッドにドエンの身体を転がしたシヴァイツはドエンの首を脇に抱えたままソファに腰をかけローテーブルに行儀悪く両足を乗せる。テーブルセットのしつらえられた上等な部屋だった。
「セックスの頻度が高く、毎回どちらかと言うと激しいが、恋人に負担は無いかと聞かれたよ。インキュバスはアナルセックスに適性を持つ者が一定数いるから本人がつらそうで無ければ大丈夫だろうと答えたんだが」
シヴァイツは淡々と言う。
ドエンの首はシヴァイツの太ももの上に乗せるように携えられ、視線を外す事が許されない空気がそこにはあった。シヴァイツの股間の辺りに据えられているのが正直キツいがそんなことを言おうものならどんな反応が返されるかと口に出来ずにいる。
逃げなければ。本能的にそんな気がするのにベッドに転がされた体は気だるく、指が微かに動くのみだ。
「なぁ。お前、男はだめだと言ったよな?」
責めるようであり、あざ笑うようであり、答えの分かり切った事を尋ねる残酷さがシヴァイツのそれにはあった。
かつてドエンはシヴァイツから「つきあわないか」と言われた事がある。何年も前の話だ。
性別にはこだわらないというシヴァイツに、なんとなく実に彼らしいと思った。シヴァイツ個人のプライベートにはほとんど興味がなく人となりなど知らないのだが。
医者の生活サイクルなら作家として興味もあるがそれは知人の関係で十分だ。
ドエンは異性愛者で、性別を理由に断った。
断りはしたが友好な関係は変わらず続いていた。
それはひとえにシヴァイツが職業柄人生の酸いも甘いも噛み分け心身ともに成熟した立派な大人で、恐ろしくモテるからだと思っていた。よって断られたところでさしたるショックも受けなかったのだろうとドエンは思っていたのだが。
「ディールの恋人にちょっかいを出したそうじゃないか」
言い逃れの出来ない手札を切り、容赦なく追い詰めて来るシヴァイツにドエンはわずかに目を瞠って息を飲む。
シヴァイツの薄く浮かべた微笑はぞっとするほど美しく、そしてひたすら恐ろしかった。
それは手を出す、などという可愛いものではなかった。
自分の部屋に連れ込み、性犯罪を犯そうとしたのだ。ドエンの犯罪行為は幸いにもインキュバスの恐ろしい特殊能力により撃退され、未遂で済んだが━━
「去年、ディールの出版記念パーティーがあっただろう? あの翌日、ディールに恋人を診て欲しいと頼まれていてな。恋人は嫌がっていたが『見るだけである程度分かる』からな」
シヴァイツは魔力が強く、患者を目にするだけである程度の状態を把握し診断が出来る事はその方面では有名な話だ。
「インキュバスは健康体そのものだったよ。あんなに問題のない健康体も珍しいくらいのな」
鬼であるディールの恋人は性交によってすこぶる健康な生活を送っていた。思い出したようにシヴァイツは小さく笑う。日々の性生活が充実しているのだろう、二人とも健康そのもので無自覚ののろけに晒され馬鹿らしくなったほどだ。
「ただ淫魔の手首の痕が気になってな」
その日ディールは恋人である淫魔の長袖のシャツの袖ボタンを外すと手首のうっ血を見せて来た。淫魔本人は痛みもなく大したことはないと抵抗していたが、ディールの瞳は意味深にシヴァイツを見つめて来たのだ。
シヴァイツは「失礼」と許しを得るように言って淫魔の手首に手を当て跡を消してやった。
高度魔術医療は高額だ。淫魔は突然の施術に大変慌てたがシヴァイツは「なに、どこかぶつけた者を冷やしてやったり切り傷を負ったら市販のテープを貼ってやるのと同じ程度の事だ。大したことじゃない。見て気持ちのいいものではないだろう?」と気遣った風を装ったが単に確かめるためだ。
「教師にあんな痣があるのは中等クラスの子供たちの教育に悪いだろう? 消してやたんだが━━」
ドエンは愕然とした。
彼が教師だという事は知らなかった。
それでは自分が書いた作品は、あまりにも彼そのものすぎるではないか━━
極限まで焦るなか、シヴァイツは続ける。
「痣に残った気配が知った感覚だったよ」
淡々と言ってシヴァイツは目を細めた。
ディールの恋人を乱暴にベッドに引き倒し、その痣をつけた張本人であるドエンの口の中は乾き、離れた所に横たわる体の心臓が激しい鼓動を打った。
お前がやった事だと知っているぞ。そう脅されていると感じた。
「なぁ」
もう一度ねっとりと声を掛けられる。
首を掲げるように持ち上げられ、シヴァイツを見降ろす立場に立たされたが立場は圧倒的に下だった。
体は動かないが頭ははっきりとしている。だからこそ余計に怖い。
「無理矢理は感心しないな」
あの日シヴァイツはディールの恋人である淫魔と話し、少し触れただけでドエンが彼に暴行を働いた事、強姦が未遂である事を把握したのだった。
「何をやっているんだかなぁ、お前は」
呆れた様な口調とは裏腹になぜかシヴァイツが楽しそうに喉を鳴らした、その直後ドエンの口はシヴァイツの冷たいそれによって塞がれた。それはまさに蹂躙というに相応しい口付けで、頭を抱えるようにして喉奥まで舌で犯されるような深く激しいものだった。
抵抗しようにも体はベッドに沈んでいる。なけなしの力で顔を背けようとしても所詮は首だけで、大きな両手で頭をつかまれている状態ではなすすべもない。
それでも逃れようとがむしゃらで歯を食いしばると微かに鉄の味が広がる。不思議と自分の血液ではないと思った。
「っ!?」
薄い鉄の風味なのに濃厚だとか、芳醇だとかそんなワインの表現に使われるような風味を感じた直後、一気に体温が上がった気がした。
同時に猛烈に性感帯と呼ばれる部位が切なくなる。一気に張った陰茎を触って慰めたい衝動に駆られるが、この男の前でそんな醜態は晒したくない。そもそも動けないのだが。
「あーあ、ヴァンパイアの体液には催淫作用があるんだがなぁ」
くつくつとシヴァイツは目を細めて笑う。
「あんた、わざと……ッ、こんなことして医者続けられると思ってんのか」
潤んだ目で睨みつけるドエンの首をもってシヴァイツは立ちあがった。
「二人そろって性犯罪者になるか? そんな度胸、お前にはないだろうが」
告発などできないだろうと楽しそうに笑う長身の医者を、ドエンは信じられない思いで見上げた。
いつも感情を表に出すことの少ない、淡々とした男だという印象しかない。
交際を断った時でさえ「そうか」と納得したようにひとこと言っただけで、なんら感情の機微を感じさせなかったというのに。
頭部を持ったままベッドに異動され脇のナイトテーブルに首を置かれた。
嫌な予感が走る。
「さて。とりあえずそこで見ているか」
じつにあっさりと嫌な予感は的中した。
跳ね起きたいのにひどく体が重い。
こういう時、体が離れているのに経口摂取した媚薬が体にまで作用するのが恨めしく、理不尽を感じる。
現代でこそ幻の職業だがドエンの本質は騎士で、趣味の筋肉トレーニングも欠かさないため実に逞しい体つきをしている。シヴァイツも医者の癖になぜか妙にいい体をしているが、ドエンが後れを取る事は決してないはずなのに。
腰をまたぐように座ったシヴァイツに脇腹をゆるりと撫でられ、息を飲む。
そこじゃない。
そんな事を考えた自分自身が信じられなかった。
相手は生物の体に精通した男で、巧みに関節を捕えられ微々たる決死の抵抗も空しく一枚一枚あっという間に服を剥かれた。
「やめろ! 俺は彼のボタン一つ外してない!」
「━━は? 何をしたんだお前」
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