私に悪役令嬢は無理でした!でも好きな人がいるから頑張ります!

ゆきづき花

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初等部編

閑話 公爵令嬢の書簡3_2

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 私も自分のスマートフォンからポイッターを開いた。月島部長と月島部長がコンタクトを取っている人間のやりとりを、こちらでも確認するために。

 そして、怪しまれないように相手にダイレクトメールで連絡を入れていく。私が月島部長に紹介した人は、私が既に何度か連絡を取っている人だから、大丈夫だとは思いたいけれど、念のため。

『突然すみません。シュウさんは、私と一緒にあの男性のことを調べています。被害が広がる前に、あの男性の目的や他の人の特別スキルの奪取を阻止することが目的です。協力頂けると、とても嬉しいです。よろしくお願いします』

 少しでも不審がられないように。まぁ、私がポイッター上で声をかけただけでも、気味悪がってこちらをブロックしてきた人もいたし。仕方がないことだけど、できるだけ被害者を減らしたい。だからこそ、出来る限りのことはしたいと思ってる。

 もちろん、すぐに返事が来る人とそうでない人がいる。特にポイッターは相手がこちらの送った文面を読んだかどうかが判断できない。他のSNSでなら、そういった相手がこちらの送った文面を読んだか否かが分かるシステムがあるものもあるけど。

 ひとしきり、私が紹介した相手にはシュウさんも連絡を入れた。私もフォローの連絡を入れた。そこで、私たちは一息ついた。

「おそらく、すぐに返事は来ないと思います」
「……だろうな。この時間帯は」

 現在、14時を少し回ったところ。成人してない人ならまだ学校だろうし、成人した人なら、夜型のお仕事でない限りは、現在絶賛仕事中と思われる時間帯。

「……それでは、今のうちにできることをしておこう」

 そう言って、月島部長は私に中途採用関連の書類の説明の準備を始めた。こちらが準備しないといけない手続きや書類の作成手順、作成した書類の提出予定日などをさっと決定する。

「……必要な手続きとしては、このくらいだと思う」
「ありがとうございます。他に必要な手続きがあればまた、仰っていただければ大丈夫です」
「よろしく頼む」

 そう話をしていたら、私のスマートフォンと月島部長のタブレットがほぼ同時に振動する。二人とも反射的に自分の端末の画面を見つめて、端末を手に取った。

「来た」
「来ましたね」

 そして同時に、そう言葉を発した。ポイッターからの通知だった。さっき月島部長と私が連絡を取っていた相手からの返信が来たことを知らせる通知だった。
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