66 / 82
過去と未来 3
しおりを挟む
熱海の梅園では、紅梅にはまだ早かったけれど、黄色の蝋梅が咲き始めていた。艶々とした綺麗なこの花は、遠くからでもわかる程の強い芳香を放つ。
「甘くて優しい、いい匂いですね」
「新宿御苑にも蝋梅の木がありますから、帰ったら散歩に行きましょう」
「行きたいです」
笑って返事をしたが、本当は東京に帰りたくないと思っていた。
年末年始は家で過ごすものだと思っていた私にとって、上げ膳据え膳の高級旅館で過ごした三日間は、完全に非日常の世界だった。帰りたくないのは、この旅行がとても楽しかったから、という理由もあるが、東京に帰って現実に戻るのが嫌だったからだ。
桂先生に言われた「つなぎの彼女かな?」という言葉が、棘のように刺さったままで、ふとした折に思い出してしまう。
世間の広告がバレンタイン一色になった頃、残りの骨董品を売却する日が決まり、私は本格的に引越し先を探し始めた。
通勤に便利な場所ではなく、工房に近い郊外に引っ越すつもりだ。都心部へ通勤通学する人たちのベッドタウンでもあるので、物件数は思っていたよりも多かった。
あの日、桂先生から強引に渡された紙片には、彼女の住所と電話番号が記されている。私はそれを捨てていない。引越しを決める前に、確かめないといけないことがある。
手頃な物件を見つけた日、私は勇気を出して連絡をとった。呼び出しのコールが鳴ると怖くて切りたくなった。出ないで欲しいと思っていたけれど、数コールで彼女の楽しそうな声が聞こえた。
『連絡くれると思ってた! ありがとう!』
「……聞きたいことがあるんです」
『なんだろ。私もあるから、良かったら直接話さない?』
正直会いたくはない。電話で聞くつもりだったから、しばらく悩んだが、逃げてばかりなのもいやだなと思い、承知することにした。
桂先生は、土曜日のランチタイムなら時間があるらしい。診察はお休みなのかと問うと、彼女は『アルバイトだから、毎日入ってるわけじゃないの』と答えた。
六本木にあるホテルのロビーを指示されて、こちらが萎縮しそうな場所をわざと選んでいる気がした。彼女の目論見通り、そんな場所には近づいたこともないから、行く前から怖じ気づきそう。
約束の日。初めて行く場所だから、早めに家を出たけれど、ホテルが商業施設と繋がっているようで、広くてよくわからなかった。天井も高くて、ここがロビー階で合っているのかも不安になってくる。誰かに聞こうかとあたりを見回して、ラウンジにいる桂先生を見つけた。
美人過ぎてやっぱり目立っていた。
しばらく見とれていたら、私に気づいた彼女が笑って手を振り立ち上がる。まるで待ち合わせしていた友人を見つけたかのような屈託のない笑顔だった。約束の時間よりも前だったが、会計を済ませてこちらへ来ると、彼女が言った。
「もう着いてたのなら、声かけてくれてよかったのに。上のステーキハウスを予約してるから。肉食べよ」
ランチタイムならいいと言われたが、一緒にランチするなんて予想外だった。しかも彼女が全額払うと言う。
「え……食べませんよ」
「そう? いいよ、別に。ビュッフェだから好きにして」
席に案内されたあと、好きにしてと言ったくせに「お料理取りに行こう」と連れて行かれて、「貧血予防なら、これとかこれ」と、取ろうとした料理に横から口を出してきた。
「桂先生って、変な人ですね」
「そうかな? ところで『先生』はやめにしない? 雅姫でいいよ」
結局好きなものを少量取ってきたが、食事はさすがに美味しかった。桂先生――雅姫さんは、私のことなんか歯牙にも掛けない様子で、元気よくもりもり食べている。生命力が強い。
「質問って何?」
「雅姫さんは、ご結婚されてますよね? どうして日本に帰ってきたんですか?」
「結婚してるよ。でもいま、離婚裁判の途中なの。離婚しようとしたら、二年以上の別居っていう実績がいるんですって。原因は夫の浮気なのによ? 長いと思わない? どうせ別居するならと思って帰国した」
「別居……そうだったんですか……」
「私は子供を産みたくないの。それを承知で結婚したはずなのに、やっぱり子供が欲しいからって、若い女と浮気してたのよ、あの×××××野郎!」
思い切り下品なスラングで罵っていた。美人が怒るとより怖い。
帰国すると、知り合いがちょうど産休に入る医師の代わりを探していた。イギリスで婦人科だけは臨床の経験があったから、アルバイトとして採用されたらしい。
「裁判のことは手紙に書いたから、東梧は知ってると思うけど。聞いてないの?」
「……知りません」
「あら、そう。裁判で不利になりたくないし、しばらくは我慢する。この前もちゃんと帰ったでしょ?」
我慢。八木沢さんも、我慢して……私と付き合っているのかな……?
別居から二年経って、彼女が正式に離婚するまで。
「じゃあ、私も聞きたいことある。あなた、別れる気あるの?」
「どうして、そんなこと聞くんですか?」
「この前、理由言ったじゃない。忘れたの? 東梧は優しいから、自分からは言い出さない。だから、あなたから上手に別れたら、全て丸く収まると思わない? よく考えてね。どうしたら彼が幸せになれるのか」
それは素敵なハッピーエンドだと思う。彼からは別れを切り出さないだろう、というのは私も同意だ。でも。
「でも、雅姫さんは帰って来なかったじゃないですか。何年も放っておいたじゃないですか!」
「そうよ。だから何? あなたこそ、彼氏に振られて誰でもよかったんじゃないの?」
どうしてこの人が、私の事情を知っているんだろう。不思議に思って黙ったら、彼女が続けた。
「あなたについて、調べさせてもらった。生い立ちから言えるわよ。映画会社に勤めていた父親と、役者だった母親は、親に反対されて駆け落ち同然で結婚したが交通事故で他界。父親は施設育ちで身寄りがなく、母方の祖父母が渋々あなたを引き取った、とか」
「なんでそんなことまで……」
「あなたのこと知りたかったから。お金さえ払えば、身元調査って簡単なんだよね」
八木沢さんにも言ってないことをこの人が知っているのが不快だった。
お料理を作ってくれた方には申し訳ないけど、席を立った。
私が帰ると察して、彼女が語気を強めた。
「あなた若いし、他にいくらでも男いるでしょ? 東梧は返して」
「八木沢さんは物じゃないです!」
誰でもいいわけない! 八木沢さんだから一緒にいたい! 彼じゃないと意味がない!
そう叫びたかった。
走り出したいのを堪えて、歩いてお店を出た。自分がどっちから来たのかも分からなかった。どうでもいいからここから逃げたい。
八木沢さんじゃないと意味が無い。この人生に意味が無い。
でも、この想いを、八木沢さんも同じように抱いていたら?
雅姫じゃないと意味が無い、と。
私は八木沢さんの幸せを望んでいる。
何かを諦めるのではなく、心から幸せそうにしている彼を見たい。
でも、私じゃない誰かに笑いかけるのは見たくないんだ。
「甘くて優しい、いい匂いですね」
「新宿御苑にも蝋梅の木がありますから、帰ったら散歩に行きましょう」
「行きたいです」
笑って返事をしたが、本当は東京に帰りたくないと思っていた。
年末年始は家で過ごすものだと思っていた私にとって、上げ膳据え膳の高級旅館で過ごした三日間は、完全に非日常の世界だった。帰りたくないのは、この旅行がとても楽しかったから、という理由もあるが、東京に帰って現実に戻るのが嫌だったからだ。
桂先生に言われた「つなぎの彼女かな?」という言葉が、棘のように刺さったままで、ふとした折に思い出してしまう。
世間の広告がバレンタイン一色になった頃、残りの骨董品を売却する日が決まり、私は本格的に引越し先を探し始めた。
通勤に便利な場所ではなく、工房に近い郊外に引っ越すつもりだ。都心部へ通勤通学する人たちのベッドタウンでもあるので、物件数は思っていたよりも多かった。
あの日、桂先生から強引に渡された紙片には、彼女の住所と電話番号が記されている。私はそれを捨てていない。引越しを決める前に、確かめないといけないことがある。
手頃な物件を見つけた日、私は勇気を出して連絡をとった。呼び出しのコールが鳴ると怖くて切りたくなった。出ないで欲しいと思っていたけれど、数コールで彼女の楽しそうな声が聞こえた。
『連絡くれると思ってた! ありがとう!』
「……聞きたいことがあるんです」
『なんだろ。私もあるから、良かったら直接話さない?』
正直会いたくはない。電話で聞くつもりだったから、しばらく悩んだが、逃げてばかりなのもいやだなと思い、承知することにした。
桂先生は、土曜日のランチタイムなら時間があるらしい。診察はお休みなのかと問うと、彼女は『アルバイトだから、毎日入ってるわけじゃないの』と答えた。
六本木にあるホテルのロビーを指示されて、こちらが萎縮しそうな場所をわざと選んでいる気がした。彼女の目論見通り、そんな場所には近づいたこともないから、行く前から怖じ気づきそう。
約束の日。初めて行く場所だから、早めに家を出たけれど、ホテルが商業施設と繋がっているようで、広くてよくわからなかった。天井も高くて、ここがロビー階で合っているのかも不安になってくる。誰かに聞こうかとあたりを見回して、ラウンジにいる桂先生を見つけた。
美人過ぎてやっぱり目立っていた。
しばらく見とれていたら、私に気づいた彼女が笑って手を振り立ち上がる。まるで待ち合わせしていた友人を見つけたかのような屈託のない笑顔だった。約束の時間よりも前だったが、会計を済ませてこちらへ来ると、彼女が言った。
「もう着いてたのなら、声かけてくれてよかったのに。上のステーキハウスを予約してるから。肉食べよ」
ランチタイムならいいと言われたが、一緒にランチするなんて予想外だった。しかも彼女が全額払うと言う。
「え……食べませんよ」
「そう? いいよ、別に。ビュッフェだから好きにして」
席に案内されたあと、好きにしてと言ったくせに「お料理取りに行こう」と連れて行かれて、「貧血予防なら、これとかこれ」と、取ろうとした料理に横から口を出してきた。
「桂先生って、変な人ですね」
「そうかな? ところで『先生』はやめにしない? 雅姫でいいよ」
結局好きなものを少量取ってきたが、食事はさすがに美味しかった。桂先生――雅姫さんは、私のことなんか歯牙にも掛けない様子で、元気よくもりもり食べている。生命力が強い。
「質問って何?」
「雅姫さんは、ご結婚されてますよね? どうして日本に帰ってきたんですか?」
「結婚してるよ。でもいま、離婚裁判の途中なの。離婚しようとしたら、二年以上の別居っていう実績がいるんですって。原因は夫の浮気なのによ? 長いと思わない? どうせ別居するならと思って帰国した」
「別居……そうだったんですか……」
「私は子供を産みたくないの。それを承知で結婚したはずなのに、やっぱり子供が欲しいからって、若い女と浮気してたのよ、あの×××××野郎!」
思い切り下品なスラングで罵っていた。美人が怒るとより怖い。
帰国すると、知り合いがちょうど産休に入る医師の代わりを探していた。イギリスで婦人科だけは臨床の経験があったから、アルバイトとして採用されたらしい。
「裁判のことは手紙に書いたから、東梧は知ってると思うけど。聞いてないの?」
「……知りません」
「あら、そう。裁判で不利になりたくないし、しばらくは我慢する。この前もちゃんと帰ったでしょ?」
我慢。八木沢さんも、我慢して……私と付き合っているのかな……?
別居から二年経って、彼女が正式に離婚するまで。
「じゃあ、私も聞きたいことある。あなた、別れる気あるの?」
「どうして、そんなこと聞くんですか?」
「この前、理由言ったじゃない。忘れたの? 東梧は優しいから、自分からは言い出さない。だから、あなたから上手に別れたら、全て丸く収まると思わない? よく考えてね。どうしたら彼が幸せになれるのか」
それは素敵なハッピーエンドだと思う。彼からは別れを切り出さないだろう、というのは私も同意だ。でも。
「でも、雅姫さんは帰って来なかったじゃないですか。何年も放っておいたじゃないですか!」
「そうよ。だから何? あなたこそ、彼氏に振られて誰でもよかったんじゃないの?」
どうしてこの人が、私の事情を知っているんだろう。不思議に思って黙ったら、彼女が続けた。
「あなたについて、調べさせてもらった。生い立ちから言えるわよ。映画会社に勤めていた父親と、役者だった母親は、親に反対されて駆け落ち同然で結婚したが交通事故で他界。父親は施設育ちで身寄りがなく、母方の祖父母が渋々あなたを引き取った、とか」
「なんでそんなことまで……」
「あなたのこと知りたかったから。お金さえ払えば、身元調査って簡単なんだよね」
八木沢さんにも言ってないことをこの人が知っているのが不快だった。
お料理を作ってくれた方には申し訳ないけど、席を立った。
私が帰ると察して、彼女が語気を強めた。
「あなた若いし、他にいくらでも男いるでしょ? 東梧は返して」
「八木沢さんは物じゃないです!」
誰でもいいわけない! 八木沢さんだから一緒にいたい! 彼じゃないと意味がない!
そう叫びたかった。
走り出したいのを堪えて、歩いてお店を出た。自分がどっちから来たのかも分からなかった。どうでもいいからここから逃げたい。
八木沢さんじゃないと意味が無い。この人生に意味が無い。
でも、この想いを、八木沢さんも同じように抱いていたら?
雅姫じゃないと意味が無い、と。
私は八木沢さんの幸せを望んでいる。
何かを諦めるのではなく、心から幸せそうにしている彼を見たい。
でも、私じゃない誰かに笑いかけるのは見たくないんだ。
282
お気に入りに追加
690
あなたにおすすめの小説
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話
水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。
相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。
義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。
陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。
しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる