48 / 70
拠り所2 ※
しおりを挟む
八木沢さんの指が私のうなじに触れて、それから背中や肩を撫でていく。私もたくさん彼に触れた。逞しい腕も胸も撫ぜて体温を確かめた。
キスが唇から頬、首や胸におりていき、服の上から胸の膨らみに噛みつかれて、くすぐったいから少し笑った。
「そんなことされたら、仕事中に思い出すことが増えてしまいます」
「なるほど、わかりました。じゃあ、増やしましょう」
布越しに指で愛撫しながら、いつもと違う私の反応を見ている。だんだん強く擦ったり、引っ張るようにつまんだりするから、我慢できなくて声が漏れた。形が変わるくらい勃ってしまった先端を服ごと口に含まれて、じんわり温かくなる。
いつの間にか私は貪欲になっていて、その優しい愛撫を物足りないと思った。直接触れて欲しい。
もどかしくて、自分で部屋着を捲り上げると、露わになった乳房がぷるっと震えたから、それを見て八木沢さんが笑った。
「今夜は本当に大胆ですね。いい眺め」
「直接、触って欲し……っ、んっ!」
舌先で愛撫されて全身が震えた。彼の吐息がいつもより荒々しい気がする。熱い舌で舐められて、溶けてしまうんじゃないかと思った。欲しいと思っていた刺激を与えられて、体が悦んでいる。
自分で自分を支えられなくなって、彼の腕に爪を立ててしまったから、体を引いて謝った。
「あ、また、ごめんなさい」
「構いませんよ……夢中になってしがみついてくるあなたは可愛いです」
八木沢さんは愉しそうに笑って、脱力した私をベッドに寝かせた。部屋着にしていた可愛げのないハーフパンツと下着だけを脱がされたから、私を見下ろす彼に質問した。
「……脱ぐの、下だけ、ですか?」
「たまには着たままの方が興奮しません?」
「八木沢さんもそんなこと考えるんですね」
「僕を何だと思ってたんです? どこにでもいる、ただのおじさんですよ」
彼が拗ねたような表情になったので、それが可愛くて笑ってしまった。
「そんなことないです。八木沢さんみたいに優しくて素敵な人は、世界中探してもいません」
「……僕はわがままです。ちっとも優しくないですよ」
足に添えられた右手が内腿へと動いて、反射的に膝を閉じてしまった。でも彼は構わず内腿を撫でさすり、左手でまた胸を愛撫するから、耐えられず吐息が漏れた。
「足、開いてください」
下半身だけ裸ってなんだか恥ずかしいから少しだけ開く。その隙間に指が侵入して秘裂を撫でた。ぬるりとした感触に、すでに濡れていたことを思い知らされる。ぐちゅぐちゅと水音が大きくなって、もっと深くまで触れて欲しくて、だんだん体が開いていく。
彼が膝にキスをするから、顔を近づけて欲しくなくて身をよじった。でも、両足を掴まれて、左右に大きく開かされた。
「舐めていい?」
私の返事を待たずに、唇が秘裂に触れた。
嘘、どうして? と混乱していると、粘膜に直接熱い舌が触れた。
「ああっ!」
気持ちよすぎて叫んだのが恥ずかしくて、腕で口を塞ぐ。
卑猥な音を立てて、舌が秘部を往復する。
「や、やだ、待って」
こんなことされるの初めてで恥ずかしいのに、懇願は聞き入れてもらえなかった。
舌全体を使ってねっとりと舐められる。それが気持ち良すぎて愛液が溢れた。腰が浮きそうになると押さえつけられて、何度も何度も舐められる。
やめてほしくて首を横に振った。泣きたいくらい恥ずかしいからいやだ。こんな快感があるの知らない。怖い。
「いや、いやです……こんなの、されたことない」
「……初めて?」
初めてだと正直に告げたら、彼はしばらく黙考していた。これでやめてくれると思っていたのに。
「すみませんでした……じゃあ、もう少し優しくします」
キスが唇から頬、首や胸におりていき、服の上から胸の膨らみに噛みつかれて、くすぐったいから少し笑った。
「そんなことされたら、仕事中に思い出すことが増えてしまいます」
「なるほど、わかりました。じゃあ、増やしましょう」
布越しに指で愛撫しながら、いつもと違う私の反応を見ている。だんだん強く擦ったり、引っ張るようにつまんだりするから、我慢できなくて声が漏れた。形が変わるくらい勃ってしまった先端を服ごと口に含まれて、じんわり温かくなる。
いつの間にか私は貪欲になっていて、その優しい愛撫を物足りないと思った。直接触れて欲しい。
もどかしくて、自分で部屋着を捲り上げると、露わになった乳房がぷるっと震えたから、それを見て八木沢さんが笑った。
「今夜は本当に大胆ですね。いい眺め」
「直接、触って欲し……っ、んっ!」
舌先で愛撫されて全身が震えた。彼の吐息がいつもより荒々しい気がする。熱い舌で舐められて、溶けてしまうんじゃないかと思った。欲しいと思っていた刺激を与えられて、体が悦んでいる。
自分で自分を支えられなくなって、彼の腕に爪を立ててしまったから、体を引いて謝った。
「あ、また、ごめんなさい」
「構いませんよ……夢中になってしがみついてくるあなたは可愛いです」
八木沢さんは愉しそうに笑って、脱力した私をベッドに寝かせた。部屋着にしていた可愛げのないハーフパンツと下着だけを脱がされたから、私を見下ろす彼に質問した。
「……脱ぐの、下だけ、ですか?」
「たまには着たままの方が興奮しません?」
「八木沢さんもそんなこと考えるんですね」
「僕を何だと思ってたんです? どこにでもいる、ただのおじさんですよ」
彼が拗ねたような表情になったので、それが可愛くて笑ってしまった。
「そんなことないです。八木沢さんみたいに優しくて素敵な人は、世界中探してもいません」
「……僕はわがままです。ちっとも優しくないですよ」
足に添えられた右手が内腿へと動いて、反射的に膝を閉じてしまった。でも彼は構わず内腿を撫でさすり、左手でまた胸を愛撫するから、耐えられず吐息が漏れた。
「足、開いてください」
下半身だけ裸ってなんだか恥ずかしいから少しだけ開く。その隙間に指が侵入して秘裂を撫でた。ぬるりとした感触に、すでに濡れていたことを思い知らされる。ぐちゅぐちゅと水音が大きくなって、もっと深くまで触れて欲しくて、だんだん体が開いていく。
彼が膝にキスをするから、顔を近づけて欲しくなくて身をよじった。でも、両足を掴まれて、左右に大きく開かされた。
「舐めていい?」
私の返事を待たずに、唇が秘裂に触れた。
嘘、どうして? と混乱していると、粘膜に直接熱い舌が触れた。
「ああっ!」
気持ちよすぎて叫んだのが恥ずかしくて、腕で口を塞ぐ。
卑猥な音を立てて、舌が秘部を往復する。
「や、やだ、待って」
こんなことされるの初めてで恥ずかしいのに、懇願は聞き入れてもらえなかった。
舌全体を使ってねっとりと舐められる。それが気持ち良すぎて愛液が溢れた。腰が浮きそうになると押さえつけられて、何度も何度も舐められる。
やめてほしくて首を横に振った。泣きたいくらい恥ずかしいからいやだ。こんな快感があるの知らない。怖い。
「いや、いやです……こんなの、されたことない」
「……初めて?」
初めてだと正直に告げたら、彼はしばらく黙考していた。これでやめてくれると思っていたのに。
「すみませんでした……じゃあ、もう少し優しくします」
応援ありがとうございます!
260
お気に入りに追加
618
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる