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2人が付き合った

SS雪と海音②

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┈┈┈3日後


「どうしよう」

海音君と付き合うことになった私は頭を抱えていた。

(なんでOKしたの私)

そう思いながら転がる。

「そーいえば、健二はなんであの場所に居たの?」

告白の返事をしていた時に、健二がいたのが気がかりだった。

「ん?あれは他の女子が寄り付かないように見張ってたんだよ」

海音君は人気者だ。全体的に好印象だし狙う女子は多い。

(あれ?でも私ヤバくない?)

そんな人と付き合ってしまったのだ、標的にされるのは目に見えている。

(断っても同じパターンになりそうだなぁ)

人間とは醜い生き物だと私は思う。私は告白をOKしても断ってもハブられるのは分かっている。

実際はという事実が意味を成す。
つまりは自分に気が向いていないのを理解したから嫉妬でやってしまうのだ。

つまり



「せっかくだし出来るだけ楽しんでみるか」

どっちでも一緒なら人生初のデートでもしてみるかと思いスマホを取り出した。

(さて、どうやって誘うおう...ていうかどこ行こう?)

5分、10分、30分と考える。

「ふぅー」

(無理だ。これまで付き合ったことのない私には、どうすることも出来ない。)

困った私は他の人に助けを求めようとする。

(えーと恋愛関係で相談出来そうな人は.....)

その時だった

ヴヴヴ~

「うわっ!」

通知が来た、ちなみに通知相手は彼だ。

とりあえず落ち着かないと。

「ヒッヒッフー違う、それラマーズ法!」

知らず知らずのうちにテンションが上がってしまった私は、柄にもなく1人でツッコンだ。
スマホの画面には





と表示されていた。

「..............」

(現実と向き合わないといけないのか)

行かないのは悪い気がするので『OK』と返事はした。

────翌日の朝

「ふわぁ~」

私は6時に起きた。

布団を出て洗面所に行く⇒顔洗う⇒歯磨き⇒髪を結うを順番におくり食卓に向かう。

「あら雪早いわねぇ、今日は休みのはずよ?」

お母さんだ。

「うん。そうだけど今日は外に出るから」

「あぁーそんな事言ってたわね。彼氏だっけ?」

「うん」

「頑張りなさいよ」

そう言ってお母さんは洗濯機を回しに行った。

ちなみに私は料理は自分で言うのもなんだが結構出来る。
肉じゃがなんて普通に作れる。

(でも肉じゃがは重いなサンドイッチにしとくか)

ちょうどレタスとハム、卵があったのでシンプルなサンドイッチとたまごサンドを作ることにした。

─────9時30分

ピンポーン

家のインターホンが鳴る。

(服もカワイイの選んだし化粧もナチュラルメイクだけどしたし大丈夫だよね?)

そして私は外に出ようと玄関に向かう

(あぁー表情が固い。笑顔が引きずってる。)

そんなことを自覚していながら自然体にもどらない。

ガチャッ

「へ?」

私が玄関に着くよりも先にドアが開いた。

そこにあったのは───────

「父さん、兄さん何してるの!?」

父親と兄の姿だった。




この話はフィクションです
キャラの名前、企業、団体は現実とは関係ありません


不覚にもSSで作ってる側が書いてて楽しいと思ってしまった。

〘 追記〙

皆さんが「読んでるよ」と仰ってくださったので今回は連続投稿出来ました。

お気に入りも2桁に増えました。

本当にありがとうございます。

1ヶ月でここまで来れるとは思いませんでした。


    
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