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2人が付き合った
SS雪と海音①
しおりを挟む佐藤 雪(13)中学2年生 春
私は────────
「好きです付き合ってください」
──────────告白されていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「で、どうするの?」
健二がそう聞いてきた。
「どうしよー」
私は曖昧な返事を返す。
私が悩んでいるのは、先程告白されたからだ。
中学生に上がって1番仲良くなった男子だ。黒髪黒目の日本人らしい特徴を持ちながら整った顔をしている人物である。
普通の女子なら即決でOKと返事を返すだろうが、雪は迷っていた。
私はその男子とは異性として意識して仲良くなったわけでない。あくまで友達なのだが断って関係を壊したくなかった。
「う~ん」
私は頭を抱え続ける。
「まぁ、しっかり考えて後悔しない返事をしなよ」
そう言って健二は教室を出ていった。
ちなみに告白してきた男子は同じクラスの生徒で健二は隣のクラスの生徒だ。
正直断ると気まずい。けど
「決めた!」
そして私は彼に文章を送った。
よし!あとは放課後頑張るだけ。
┈┈┈5限目
(あれ?どうやって断ろう)
┈┈┈6限目
(ヤバい思いつかない)
┈┈┈放課後
(ついにこの時が来てしまった)
「そういえば場所指定して無かった」
そう言って私はスマホを取り出した。
そして何処にしようかなんて悩んでいると彼はやってきた
「おーい」
「!?」
私は体を短く震わせた。
「佐藤さーん花宮君が用があるって」
クラスの女子がそう言った。その近くには私に告白してきた花宮君がいた。
「は、はーい。今行くよー」
私は敬語なのかタメ口なのか分からないぐらい謎な返事をした。
そして私達はどんどん人気のない所へ向かっていく。
(ヤバい頭の中真っ白)
そしてとうとう行き止まりに来てしまった。
(あれ?こういうパターンって断ったらレ○プされるんじゃね?)
「そろそろ返事聞いてもいいかな?」
海音は私の目を見てそう言った。
(あっ、詰んだ)
「えーと、あっとその~」
(考えろ考えろ.......ダメだ何も思いつかん)
どんどん時間だけが過ぎていく。
そんな中、柱の間から除く影1つ
(あれは......健二!?)
私が見つけると健二も気づいたようで、笑顔で親指を立てていた。
(何サムズアップしとんじゃ我ぇ!)
「シャー!!」
「ど、どうしたの」
海音君を驚かせてしまった。
(ヤバい、誤魔化さないと謎の噂が出回ることに.......)
「それは、あれよあれ嬉しいからよ」
そう言って笑顔で私は言った。否言ってしまった。
(あれぇ?なんでだぁ?断るつもりだったのになハハハハ)
「それって、OKってこと?」
(やっぱりそうなるよね~)
「う、うん」
私はそう答えるしかなかった。
「やったー!」
(取り返しがつかないことに.....これなら噂の方が良かった)
最後に私はそう思った。
この話はフィクションです
キャラの名前、企業、団体は現実とは関係ありません
あれれーおかしぃぞぉ俺の中の甘々な想像は何処へ行ったんだぁ?
てなわけで続きます
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