「小賢しい」と離婚された私。国王に娶られ国を救う。

「貴様のような小賢しい女は出て行け!!」

バッケル伯爵リシャルト・ファン・デル・ヘーストは私を叩き出した。
妻である私を。

「あっそう! でも空気税なんて取るべきじゃないわ!!」

そんな事をしたら、領民が死んでしまう。
夫の悪政をなんとかしようと口を出すのが小賢しいなら、小賢しくて結構。

実家のフェルフーフェン伯爵家で英気を養った私は、すぐ宮廷に向かった。
国王陛下に謁見を申し込み、元夫の悪政を訴えるために。

すると……

「ああ、エーディット! 一目見た時からずっとあなたを愛していた!」
「は、はい?」
「ついに独身に戻ったのだね。ぜひ、僕の妻になってください!!」

そう。
童顔のコルネリウス1世陛下に、求婚されたのだ。

国王陛下は私に夢中。
私は元夫への復讐と、バッケル伯領に暮らす人たちの救済を始めた。

そしてちょっとした一言が、いずれ国を救う事になる……


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