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2章 帝国編
75話 戦争開始
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あの日から4日たち、今日は戦争当日俺は朝早く起きて10個あるうちの〈超異空間〉の一つの中で、剣を振っていた。
「はぁ!」
〈超異空間〉の中は真っ白で何もなく、剣を振った時に風が起こるだけとなっている。
「今日か…」
俺は剣を振るのを辞め、上を浮きながら呟く。
やっぱり人を殺すとわかっているのは憂鬱だな…
そんなことを思いながら〈超異空間〉の外へ出る。
「おはようローザ」
ローザの部屋へ戻りローザに挨拶をする。
「おはよう、ミツキはやいな」
ローザはそう言いながら、魔導師用のローブに着替えていた。着替えるといってもローブを羽織るだけだ。
「ローザもはやいな。それじゃあ二人を呼んでくるよ。」
「わかった。朝食はもうすぐ来るみたいだから」
俺は〈超異空間〉の中に入りミーナちゃんとサーシャを呼ぶ。
「ミーナちゃん、サーシャそろそろ…」
俺がそこまでいったところで二人はもう準備が整っていることに気づいた。
ミーナちゃんはローザと同じくローブを羽織っていて、サーシャ全身に鎧を纏っている。
「二人ともはやいな」
「そりゃ戦争ですから」
「そうですよ。お二人の準備が整っているのに私達だけ遅れるのはありえないです」
「そうか」
それだけ言って俺たちは〈超異空間〉の歪んだ空間に入りローザの部屋へと行く。
「さぁみんな座ってくれ。朝食の用意は済んでいる」
「あぁ」
それから朝食を食べ外へ出る。時刻は7時
外に出ると空気が澄んでいて空は雲一つない快晴だった。
「ローザ、攻めて来る時間帯は昨日言っていた時間と変わらないな?」
そう、昨日王国軍の作戦会議をローザのスキルで盗み見た結果、攻めて来るのは朝の8時だとわかった。
「あぁ」
「わかったそれじゃあいこうか」
俺はそう言い、四人で歩き出す。
ちなみに俺の格好は普通の格好に黒の顔まで隠れるローブを被っている。
砦につき螺旋階段を登って砦の上に着く。
帝国の魔導師たちには今日は休みだとローザを通して言ってあるので砦には誰もいない。
「そろそろか…」
俺はそう呟きながらスキル"遠視"を発動させ、3キロ先を見る。
「出てきたな。」
しばらくすると敵が全員出てきた。
俺は出てきた敵の戦力を確認する。
「うん、ローザの言った通り人数はあってる。だがほとんどが馬に乗っているな。」
俺が遠視で見た感じ敵は馬に乗っている。
まぁこの距離だし妥当なところか…
「こっちにどんどん向かってきてるな」
敵は馬に乗りながらこちらはどんどん進行してきている。
「1番先頭はあれは騎士団か…二番目は冒険者で三番目は魔導師、右翼、左翼に先頭奴隷という陣形をとってきてるな。」
「なるほどまぁ妥当な陣形だろう。」
敵がちょうど1.5キロ地点を過ぎたあたりで俺は三人に言った。
「三人はここで待機してくれ。ちょっと行ってくる」
「ミツキ様!?」
「ミツキ!?」
「ちょっとどういうこと!?」
俺は飛行スキルを発動させ、超速で敵のところまで行く。
「こんにちは」
俺は地面に降りて敵から5mぐらい離れたところでそう言った。
「!?止まれ!!貴様は誰だ?」
先頭にいたスキンヘッドの男がそう声をかけると全員が止まる。
おーすごいな、まるで軍隊だな…いやこいつら軍隊か…
取り敢えずなんて返そうか…
「特に名乗るなはない。俺のいうことを聞いてくれればそれでいいんだが…」
俺は、スキンヘッドの男を見ながらそう言った。
「なんだ?」
スキンヘッドの男がそう聞き返してくる。
「俺の要求はただ一つ今すぐ引き返してくれないか?そうじゃないと全員殺さないといけないんでね。引き返してくれるならお前ら全員生きて返すと約束する。」
「貴様いきなり出てきたと思ったらなんの冗談だ?殺すだと?笑わせるな」
「そうか…それじゃあ交渉決裂ってことで…」
俺がそこまでいうと敵の後ろの方から俺に向けて魔法が飛んでくる。
だいたいアロー系統が40個と言ったところか…
(スキル"飛行"発動!)
俺は飛行スキルを発動させ上へ飛び上がり、敵の魔法を全て避ける。
避けたことにより敵の魔法は俺が元いた地面に突き刺さる。
意外に精度がいいんだな…
そんなことを思いながらも、俺は飛行スキルを継続させ斜め後ろに下がりながら言った。
「その行動は敵として認識する!これより蹂躙を始める!」
よし!俺の決め台詞が完璧に決まったな!一度はこういう臭いセリフ言って見たかったんだよね。
俺はそんなことを思いながら後ろへ振り返り帝国の砦へ超速で戻る。
「はぁ!」
〈超異空間〉の中は真っ白で何もなく、剣を振った時に風が起こるだけとなっている。
「今日か…」
俺は剣を振るのを辞め、上を浮きながら呟く。
やっぱり人を殺すとわかっているのは憂鬱だな…
そんなことを思いながら〈超異空間〉の外へ出る。
「おはようローザ」
ローザの部屋へ戻りローザに挨拶をする。
「おはよう、ミツキはやいな」
ローザはそう言いながら、魔導師用のローブに着替えていた。着替えるといってもローブを羽織るだけだ。
「ローザもはやいな。それじゃあ二人を呼んでくるよ。」
「わかった。朝食はもうすぐ来るみたいだから」
俺は〈超異空間〉の中に入りミーナちゃんとサーシャを呼ぶ。
「ミーナちゃん、サーシャそろそろ…」
俺がそこまでいったところで二人はもう準備が整っていることに気づいた。
ミーナちゃんはローザと同じくローブを羽織っていて、サーシャ全身に鎧を纏っている。
「二人ともはやいな」
「そりゃ戦争ですから」
「そうですよ。お二人の準備が整っているのに私達だけ遅れるのはありえないです」
「そうか」
それだけ言って俺たちは〈超異空間〉の歪んだ空間に入りローザの部屋へと行く。
「さぁみんな座ってくれ。朝食の用意は済んでいる」
「あぁ」
それから朝食を食べ外へ出る。時刻は7時
外に出ると空気が澄んでいて空は雲一つない快晴だった。
「ローザ、攻めて来る時間帯は昨日言っていた時間と変わらないな?」
そう、昨日王国軍の作戦会議をローザのスキルで盗み見た結果、攻めて来るのは朝の8時だとわかった。
「あぁ」
「わかったそれじゃあいこうか」
俺はそう言い、四人で歩き出す。
ちなみに俺の格好は普通の格好に黒の顔まで隠れるローブを被っている。
砦につき螺旋階段を登って砦の上に着く。
帝国の魔導師たちには今日は休みだとローザを通して言ってあるので砦には誰もいない。
「そろそろか…」
俺はそう呟きながらスキル"遠視"を発動させ、3キロ先を見る。
「出てきたな。」
しばらくすると敵が全員出てきた。
俺は出てきた敵の戦力を確認する。
「うん、ローザの言った通り人数はあってる。だがほとんどが馬に乗っているな。」
俺が遠視で見た感じ敵は馬に乗っている。
まぁこの距離だし妥当なところか…
「こっちにどんどん向かってきてるな」
敵は馬に乗りながらこちらはどんどん進行してきている。
「1番先頭はあれは騎士団か…二番目は冒険者で三番目は魔導師、右翼、左翼に先頭奴隷という陣形をとってきてるな。」
「なるほどまぁ妥当な陣形だろう。」
敵がちょうど1.5キロ地点を過ぎたあたりで俺は三人に言った。
「三人はここで待機してくれ。ちょっと行ってくる」
「ミツキ様!?」
「ミツキ!?」
「ちょっとどういうこと!?」
俺は飛行スキルを発動させ、超速で敵のところまで行く。
「こんにちは」
俺は地面に降りて敵から5mぐらい離れたところでそう言った。
「!?止まれ!!貴様は誰だ?」
先頭にいたスキンヘッドの男がそう声をかけると全員が止まる。
おーすごいな、まるで軍隊だな…いやこいつら軍隊か…
取り敢えずなんて返そうか…
「特に名乗るなはない。俺のいうことを聞いてくれればそれでいいんだが…」
俺は、スキンヘッドの男を見ながらそう言った。
「なんだ?」
スキンヘッドの男がそう聞き返してくる。
「俺の要求はただ一つ今すぐ引き返してくれないか?そうじゃないと全員殺さないといけないんでね。引き返してくれるならお前ら全員生きて返すと約束する。」
「貴様いきなり出てきたと思ったらなんの冗談だ?殺すだと?笑わせるな」
「そうか…それじゃあ交渉決裂ってことで…」
俺がそこまでいうと敵の後ろの方から俺に向けて魔法が飛んでくる。
だいたいアロー系統が40個と言ったところか…
(スキル"飛行"発動!)
俺は飛行スキルを発動させ上へ飛び上がり、敵の魔法を全て避ける。
避けたことにより敵の魔法は俺が元いた地面に突き刺さる。
意外に精度がいいんだな…
そんなことを思いながらも、俺は飛行スキルを継続させ斜め後ろに下がりながら言った。
「その行動は敵として認識する!これより蹂躙を始める!」
よし!俺の決め台詞が完璧に決まったな!一度はこういう臭いセリフ言って見たかったんだよね。
俺はそんなことを思いながら後ろへ振り返り帝国の砦へ超速で戻る。
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