全校転移!異能で異世界を巡る!?

小説愛好家

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2章 帝国編

65話 魔物狩り

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俺は目覚め部屋の時計を見渡す。

「まだ3時か」

時刻は夜中の3時あまり深い眠りに入らず起きてしまったみたいだ。
俺は目をこすりながら起き上がり〈異空間〉を開き外へ出る。

異空間の外へ出るとローザの部屋だった。

「あ、やべ透明魔法かけるの忘れた。」

不意にローザのベットを見るとローザがいないことに気づく。
あれ?ローザは?

俺はローザを捜すべく周りをキョロキョロすると、ベランダにローザの姿が見えた。

起きていたのか。

俺はベランダに通じるドアを開ける。
ガララ

「ローザ冷えるぞ。」
「うおっ!なんだお主か…驚かせるな」
「ごめん、それよりどうしたんだこんな時間に」
「目が覚めてしまったな、夜風に当たっていただけだ。そういうお主こそどうしたんだ?私の部屋に来て、もしかして一緒に寝たくなったのか?」
「あぁ、そうかもな」
「え?///」

俺がそう言うとローザが顔を真っ赤にしながら俯いてしまった。自爆してんじゃねーか。

「冗談だ。ちょっと外に行きたくてな。ローザの部屋を経由していかないと外に出れないからな。」
「そうか。なぜ外に行くんだ?」
「ちょっと魔物を狩りね」
「そうか…もしかしてLvupのためか?」
「まぁそんなとこだ」
「なんだかんだ言って私たちを守るために力をつけようとしているのか…」
「まぁあんな事言っといてお前達がもし怪我したら顔合わせらんないしな、念のため、あくまで保険だ」
「そうかそうか」

ローザはそう言いながら微笑んでいた。

「私も一緒に行っていいか?」
「いいぞ」
「ありがとう、それじゃあ準備してくる。」
そう言ってローザは部屋の中へ戻っていった。

しばらくしてベランダにローザが戻ってくる。
ローザは暖かそうな格好をしていて、剣を腰に下げている。

「ローザも戦うのか?それも剣で」
「そうだがダメか?」
「いいやそれは別にいいが…」

俺はローザの剣を見る。

「む、私だって剣くらい使えるぞ!」
「そうなのか?魔女って言うくらいだからてっきり魔法だけかと思った…」
「そんな事ないぞ。他の魔女はわからないが私はちゃんと使える」
「ごめんローザ悪かったよ」
「別にわかればいい」
「それじゃあ行こうか、ベランダからでいいよね」
「ああ」

ローザの返事を聞いた俺はローザの手を握る。

「ひゃっ!」

手を握ぎった瞬間ローザの可愛い声が聞こえた。

「どうした?」
「どうした?はこっちのセリフだ!な、なんで手を…」
「いやだってそうしないと飛ばないし…」
「いやそうかもしれないけど、その、いきなりはちょっと…心の準備が…」
「?」

ローザは何を言っているんだ?取り敢えずスキル"飛行"発動。

「それじゃあ行くぞローザ」

俺はローザの手を握ったままベランダからでて空を飛ぶ。

「ローザ?」

反応がないローザに声をかける。

「な、なんでもない。それより早く行こう」
「あぁ」

そうして俺とローザは東の方へ飛んで森へと向かった。

森についた俺とローザは飛行魔法を解除し地面に着地する。そして森の中へ入り魔物を探す。

「うーんなかなかいないな。ここの魔物はどれくらいのレベルなんだ?」
「平均して50レベルぐらいの結構強いと言われている森で、遭遇率は割と少ない方だから仕方ないよ。」
「なるほどな」

このままじゃ埒があかないな。別の森に行ってもいいけど今から行くとめんどくさいしな。索敵魔法とかあればいいんだけど…

「ローザ、近くの魔物を探知したりできないか?」
「一応できるぞ、長くは続かんが…」
「そうか…ちょっとお願いしていいか?」
「ああ」

ローザは目を閉じてからこう唱えた。

「ユニークスキル"千里眼"発動」
「よし、見つけたぞ。ここから北西方向に70mだ。」

すごいなそんな簡単に見つかるのか。千里眼って言ってたから遠くを見る魔法かな?

「ありがとう、ローザそれじゃあ行こうか。」

俺はそう言ってローザと一緒に歩き出した。
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