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2章 帝国編
63話 作戦
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「帝国の元貴族達がいなくなったことにより、状況は色々変わると思う。戦争自体は仕掛けてくるが、帝国軍がいないとわかるとどう出てくるかわからない。一番想像がつくのはそのまま砦を落としにくることだ。引くことは脅されている以上まずありえないだろう。」
「そうですね。」
「まぁそこら辺は問題ではない、問題は悪魔とやらがくるかどうかだ。」
そう、悪魔が現れるのかということ。あと4日後には、異常が悪魔にバレるから現れない可能性が高い。
「普通なら現れませんよね…」
「領民達が引き渡し場所にこないと知ったらどうするか考えるだろうしな」
そう考えるとめんどくさくなる。悪魔は殺すか捕らえるかしておきたいからな。
「それは今考えてもどうにもならないんじゃないか?」
「それもそうだな。それじゃあ戦争の中身について話していこう」
戦争自体は元から一人で終わらせるつもりだったので反対派と賛成派がいないのは別に問題はないが敵の戦力などは把握しておいた方が動きやすいし、作戦も立てやすい。
「ローザ敵の戦力はどんなもんだ?」
「王国聖騎士団が50人、王国騎士団が4000人、王国宮廷魔術師団が30人、王国魔術師団が2000人、冒険者が60人、冒険者(裏ギルド)が1000人、戦闘奴隷が600人の計7740人だ。」
俺が戦争を知らないからかもしれないがすごい多く感じる。戦争ってこんな多いのか?
「その中に要注意人物はいるか?」
「それなら部下達が事前にリストアップしといてくれたものがある。ほれっ」
そう言って俺たちに紙を1枚ずつ渡してくる。
その紙には戦争に参加している人物が細かく書かれていた。
---------------------------
王国の戦力
要注意人物
王国騎士団長
宮廷魔術師団団長
Sランク冒険者
Aランク冒険者×5
冒険者(裏ギルド)惨殺の狼×10
具体的な戦力
宮廷魔術師団
Aランク宮廷魔導師×3
Bランク宮廷魔導師×10
Cランク宮廷魔導師16
王国聖騎士団
Aランク聖騎士×5
Bランク聖騎士×5
Cランク聖騎士×19
冒険者ギルド
Bランク冒険者×40
Cランク冒険者14
---------------------------
こんなに詳しく詳細が書かれているなんてローザの部下達はやっぱすごいな。
「これはすごいですね…」
「ここまで詳細に知れたら戦争じゃ負けませんね。」
二人がそう言ってからローザは話を戻した。
「それでだ、注意人物は書かれている通りで、王国騎士団長と宮廷魔導師団団長はめちゃくちゃ強いと噂されている。Sランク冒険者は王国のお控えのSランクでミーナちゃんを攫ったのも恐らくこの人物だろう。つい最近まで帝国に滞在していた経歴があるからな。Aランク冒険者と惨殺の狼に関してはそんなには強くない」
「そうかありがとうローザ」
正直Sランク冒険者以外はどうでもいいな。ミーナちゃんを攫ったSランクは絶対に許さない、確実に殺す。
「「!?」」
「お主殺気を抑えろ」
「あぁ、ごめん」
どうやら無意識で殺気を出していたようだ。気をつけないと…
「二人もごめん」
「いえ、大丈夫です」
「ミツキがお怒りになるのも仕方のない事ですよ」
本当に気をつけないとな。
「それじゃあ話を再開しよう。お主戦闘に関してはどう対策を立てる?」
「あぁ、それは適当でいいんじゃないかなって思ってる。」
「お主…」
「ミツキ様…」
「ミツキ…」
3人とも呆れたような表情をしているが、戦闘に関しては特に問題はないと思う。だって魔法一発撃ったら負けないし。じゃあさっきの戦力確認いらなかったんじゃないかって?いや、も、もちろんいるぞあれは、もし相手に神とか混じってたらまずいからな!?うん、それはないか。まぁ相手戦力の役職を見る限り、全員王国の人間だと思うしな。多分大丈夫だ。
「いやでもさ、なんかSSSランクの冒険者とかSSSランクの魔物とか混じってないから大丈夫だと思うよ?」
「油断は禁物ですよミツキ様」
「そうですよ、ちゃんと対策を立てないともしもの時何かあったらどうするんですか」
「わかったよ。ローザ相手の陣形はどうだっているかわかるか?」
「いや詳しくは王国の砦で話す事に会議でなったらしいからわからない」
「そうか…」
これじゃああまり対策を練れないな…
「そうだな。陣形がわからない状況開幕魔法連打でいいんじゃないのか?」
捕縛する案も考えたが戦争を仕掛けてきた以上殺してもしょうがないよな。相手は殺しに来てるんだし。余計な情けは不要だよな。だから俺は魔法連打でなんとかする。
「いやさすがに結界魔法を持っているだろう」
俺の魔法の威力に耐えられる結界とかあるのか?
「そこは大丈夫だ。俺が本気を出せば結界があってもなくても同じだ」
「本当にデタラメだなお主は…」
「まぁその後は確実にさら地になるが…」
「今のは聞かなかったことにしよう」
「まぁ本気を出したらの話だ、威力を抑えれば大丈夫だ」
「そうか」
あとは戦闘奴隷達に関してだな、戦闘奴隷達は自分の意思で戦争に来たわけじゃないからなできれば殺さずに解放させたい。首輪を外す魔法をこの1週間で覚えるしかないか。
「まぁお主ならなんとかなる気がするな。あまり対策はいらないかもしれん」
「「ローザ様!?」」
やっとローザもわかってくれたか!
「まぁ二人とも俺の戦闘を見といてよ。一応対策も考えておくからさ」
「そうですね戦うのはミツキ様ですからね、ミツキ様がそれでいいというなら私もそれでいいですよ」
「はぁ~わかりましたよ。でも無茶だけはしないでくださいよミツキ」
「わかってるよ」
「そうですね。」
「まぁそこら辺は問題ではない、問題は悪魔とやらがくるかどうかだ。」
そう、悪魔が現れるのかということ。あと4日後には、異常が悪魔にバレるから現れない可能性が高い。
「普通なら現れませんよね…」
「領民達が引き渡し場所にこないと知ったらどうするか考えるだろうしな」
そう考えるとめんどくさくなる。悪魔は殺すか捕らえるかしておきたいからな。
「それは今考えてもどうにもならないんじゃないか?」
「それもそうだな。それじゃあ戦争の中身について話していこう」
戦争自体は元から一人で終わらせるつもりだったので反対派と賛成派がいないのは別に問題はないが敵の戦力などは把握しておいた方が動きやすいし、作戦も立てやすい。
「ローザ敵の戦力はどんなもんだ?」
「王国聖騎士団が50人、王国騎士団が4000人、王国宮廷魔術師団が30人、王国魔術師団が2000人、冒険者が60人、冒険者(裏ギルド)が1000人、戦闘奴隷が600人の計7740人だ。」
俺が戦争を知らないからかもしれないがすごい多く感じる。戦争ってこんな多いのか?
「その中に要注意人物はいるか?」
「それなら部下達が事前にリストアップしといてくれたものがある。ほれっ」
そう言って俺たちに紙を1枚ずつ渡してくる。
その紙には戦争に参加している人物が細かく書かれていた。
---------------------------
王国の戦力
要注意人物
王国騎士団長
宮廷魔術師団団長
Sランク冒険者
Aランク冒険者×5
冒険者(裏ギルド)惨殺の狼×10
具体的な戦力
宮廷魔術師団
Aランク宮廷魔導師×3
Bランク宮廷魔導師×10
Cランク宮廷魔導師16
王国聖騎士団
Aランク聖騎士×5
Bランク聖騎士×5
Cランク聖騎士×19
冒険者ギルド
Bランク冒険者×40
Cランク冒険者14
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こんなに詳しく詳細が書かれているなんてローザの部下達はやっぱすごいな。
「これはすごいですね…」
「ここまで詳細に知れたら戦争じゃ負けませんね。」
二人がそう言ってからローザは話を戻した。
「それでだ、注意人物は書かれている通りで、王国騎士団長と宮廷魔導師団団長はめちゃくちゃ強いと噂されている。Sランク冒険者は王国のお控えのSランクでミーナちゃんを攫ったのも恐らくこの人物だろう。つい最近まで帝国に滞在していた経歴があるからな。Aランク冒険者と惨殺の狼に関してはそんなには強くない」
「そうかありがとうローザ」
正直Sランク冒険者以外はどうでもいいな。ミーナちゃんを攫ったSランクは絶対に許さない、確実に殺す。
「「!?」」
「お主殺気を抑えろ」
「あぁ、ごめん」
どうやら無意識で殺気を出していたようだ。気をつけないと…
「二人もごめん」
「いえ、大丈夫です」
「ミツキがお怒りになるのも仕方のない事ですよ」
本当に気をつけないとな。
「それじゃあ話を再開しよう。お主戦闘に関してはどう対策を立てる?」
「あぁ、それは適当でいいんじゃないかなって思ってる。」
「お主…」
「ミツキ様…」
「ミツキ…」
3人とも呆れたような表情をしているが、戦闘に関しては特に問題はないと思う。だって魔法一発撃ったら負けないし。じゃあさっきの戦力確認いらなかったんじゃないかって?いや、も、もちろんいるぞあれは、もし相手に神とか混じってたらまずいからな!?うん、それはないか。まぁ相手戦力の役職を見る限り、全員王国の人間だと思うしな。多分大丈夫だ。
「いやでもさ、なんかSSSランクの冒険者とかSSSランクの魔物とか混じってないから大丈夫だと思うよ?」
「油断は禁物ですよミツキ様」
「そうですよ、ちゃんと対策を立てないともしもの時何かあったらどうするんですか」
「わかったよ。ローザ相手の陣形はどうだっているかわかるか?」
「いや詳しくは王国の砦で話す事に会議でなったらしいからわからない」
「そうか…」
これじゃああまり対策を練れないな…
「そうだな。陣形がわからない状況開幕魔法連打でいいんじゃないのか?」
捕縛する案も考えたが戦争を仕掛けてきた以上殺してもしょうがないよな。相手は殺しに来てるんだし。余計な情けは不要だよな。だから俺は魔法連打でなんとかする。
「いやさすがに結界魔法を持っているだろう」
俺の魔法の威力に耐えられる結界とかあるのか?
「そこは大丈夫だ。俺が本気を出せば結界があってもなくても同じだ」
「本当にデタラメだなお主は…」
「まぁその後は確実にさら地になるが…」
「今のは聞かなかったことにしよう」
「まぁ本気を出したらの話だ、威力を抑えれば大丈夫だ」
「そうか」
あとは戦闘奴隷達に関してだな、戦闘奴隷達は自分の意思で戦争に来たわけじゃないからなできれば殺さずに解放させたい。首輪を外す魔法をこの1週間で覚えるしかないか。
「まぁお主ならなんとかなる気がするな。あまり対策はいらないかもしれん」
「「ローザ様!?」」
やっとローザもわかってくれたか!
「まぁ二人とも俺の戦闘を見といてよ。一応対策も考えておくからさ」
「そうですね戦うのはミツキ様ですからね、ミツキ様がそれでいいというなら私もそれでいいですよ」
「はぁ~わかりましたよ。でも無茶だけはしないでくださいよミツキ」
「わかってるよ」
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