全校転移!異能で異世界を巡る!?

小説愛好家

文字の大きさ
上 下
56 / 79
2章 帝国編

56話 救出2

しおりを挟む
俺の指示に従って、領民達は移動して行った。
俺は聞きたいことがあったので1人に残って貰った。

「私たちを助けてくださりありがとうございます」
「当然のことをしただけですよ。一つのお聞きしたいことがあるんですがいいですか?」
「はい。大丈夫ですよ」
「この下の魔法陣はなんなのでしょうか?」

そう、俺は床に書いてある魔法陣が気になってしょうがなかった。

「これは、テレポートの魔法陣ですよ。場所を指定して魔法陣で2点を繋ぐと人でも、物でもテレポートができるんですよ。」
「ありがとうございます」

なるほどテレポートの魔法陣か…便利だな。

「ちなみにこのテレポートはテイガン領の領主の屋敷に繋がってると思います。ここから何度も領主がテレポートして来たので…」

「……………」

おい、これ使えばローザの部下達ここに来れたんじゃないか?俺くる意味なかったんじゃないか?てかなんで小説でテレポート使う作品幾多も読んでんのにテレポートの発想なかったんだよ俺…
それだけこの世界に来て、切羽詰まっていたってことか…
まぁいい、取り敢えず俺も領民達の所へいこう。

「あの~大丈夫ですか?」
「あ、はい大丈夫です。それじゃ俺たちも行きましょうか」

屋敷の入り口まで戻ると領民達が固まって座っていた。
取り敢えずローザに連絡するか。
そう思い俺はローザに通信魔法を繋げる。

「ローザこっちの領民達は無事救出した」
((え?もう終わったのか?まだ2時間も経っていないぞ?というか休めと言ったはずだが…))
「早めに助けないといけない事情があったんだよ、それは後で話すとして…領民達は元の家に戻してもいいと思うか?」
((あぁ、取り敢えずはそうするしかないだろう、領主が死んだ今、領民達は厳しくなるだろうが…そこは帝国の上がなんとかするだろう))
「それでローザ。実はテレポートの魔法陣というものがあったんだがどうも領主の屋敷に通じているらしくてな、部下達は領主の屋敷に着いているか?」
((部下達はもう着いていると思うぞ、テレポートの魔法陣でそちらにも何人か送るから準備だけしといてくれ、その後は部下達に全部任せていいぞ))
「ありがとう。正直全員を返すとなると骨が折れるからな。ほんと助かる。」
((このぐらい当然だ、お主に頼んだのは暗殺だからな。それよりお主は早く休め。さすがに疲れただろう))
「あぁ、そうさせてもらう。それじゃ」

そう言って俺は通信魔法を切った。
さて…

「皆さん聞いてください!これから…」

ドォン!!

俺の言葉を遮るように二階のドアが10個以上同時に開いた。開いたドアから人が出て来て二階から俺たちを見下ろす。

「何事だ!?」
「なぜ領民達がいる!?」
「貴様誰だ!!」

(大声出しすぎたか…)

こいつらは領主に監視をまかされている領主の仲間達だろう。〈心眼〉を使った時に一応気配は掴んでいたが無視していた。だが見つかった以上口封じをするしかないな。なんかこれ悪役のセリフっぽいな!

こいつらはあのクソ領主の仲間だ。慈悲は与えるつもりは元からない。

「【超結界】」

俺は被害がいかないように領民達に【超結界】を使う。

「皆さん10秒の間だけ目を瞑ってもらえますか!!」

俺は領民達にそう呼びかけ…

「【ウィンドカッター】×10」

すぐさま魔法をさせる。
俺のウィンドカッターは二階にいる敵の首へ飛んで行き、首を簡単に刎ねた。

よし終わり。

「もう目を開けて大丈夫ですよ!」

俺は結界魔法を解いて目を開けるように言うと領民達は目を開ける。

「あれ?さっきの人たちは?」
「どこへ行ったんでしょう」
「消えた?」
「いやでもさっきまで二階にいたよな」

領民達が騒いでいるので俺は話しかける。

「どうかしましたか?」
「さっきの人たちはどこに行ったんですか?」
「さっきの人たち?」
「二階に誰かいましたよね?」
「いやいませんでしたよ。幻覚でも見たんじゃないですか?」
「いやでも、声も聞こえたような」
「幻聴ですよ」
「そうですか…」
「ええそうですよ」ニコニコ

こんな会話をしているうちに正面のドアが開き、そこからローザの部下達だと思われる人達が入ってくる。
てか100人くらいいないか?ローザの部下多すぎだろ!?

「ミツキ様ですね。お疲れ様です。ここからは私たちがお引き受け致します」

リーダーと思われる男性が俺の前まで来て話しかけてくる。

「わかりました。それじゃあよろしくお願します。皆さん!この人達が家まで送ってくれるそうなのでついて行ってください!」

俺は男性に返事を返してから、後ろを振り返り領民達に声をかけ玄関から出ようとする。

「助けていただきありがとうございました!」
「ありがとうなにーちゃん!」
「本当にありがとうございました」

領民達の感謝の言葉を聞きながら俺はドアを開け屋敷を後にした。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?

歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。 それから数十年が経ち、気づけば38歳。 のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。 しかしーー 「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」 突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。 これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。 ※書籍化のため更新をストップします。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。

破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。 小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。 本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。 お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。 その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。 次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。 本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

処理中です...