全校転移!異能で異世界を巡る!?

小説愛好家

文字の大きさ
上 下
55 / 79
2章 帝国編

55話 救出

しおりを挟む
あの後、ローザの部下達が到着し、死体の処理をして貰らい俺はテイガン領を目指すため酒場を出て、今は空を飛んでいる。

「ここがテイガン領か…」

テイガン領に入り、街の上から森の方角を見る。

「あっちか…」

そのまま森の方角の方へ、飛行スキルで飛ぶ。
もっとスピード上げるか、できれば速く着きたいしな。そう言えば帰りはどうしよう、なにも考えてないな。んーまぁなんとかなるか取り敢えず行こう。

そのままスピードを上げ、テイガン領の上空を駆けていく。

「ここか」

1時間ほどかけて南の森の中心についた。
そこにそびえ立っていたのは一つの廃れた屋敷。
俺は屋敷の前まで行き、飛行スキルを解除して地面に足をついた。

「正面からみても完全に廃墟屋敷だな。幽霊とかいそうだな」

そんなことを言いながら歩いて屋敷のドアを開ける。

キィィィバタン

「スキル"暗視"」

中に入ると真っ暗でなにも見えなかったので暗視を使用する。
ん?中は案外綺麗だな、掃除はされているのか…

(〈心眼〉発動)

監禁されている人達の場所がわからないので目を閉じて〈心眼〉を発動させ、人の気配を探る。

(いた、この奥か…)

監禁されている人達は約200人、場所は屋敷の一階、正面にあるドアの先だ。
よし行こう。

俺は透明化の魔法をかけ、ドアを開けて進む。

「よし、寝ているな」

しばらく進んでいくと頑丈そうな鉄の扉とその前に座って寝こけている門番二人がいた。
俺が透明化した理由は門番に気づかれないようにするためだ。そのまま進んでいき、腰から短剣を取り出し門番二人の首を静かに落とす。
そのままドアの前に立つ。

「さて、このドアどうしようか…」

明らかに硬そうな鉄の扉をドア開けるか悩む。

「もういいや力ずくで壊そう。おりゃ!」

ドンッッ!!!

考えるのがめんどくさくなり、蹴破ってドアを壊す。

(音がうるさいのはしょうがないよね。鉄だし)


ドアを壊して中に入ると広々とした空間に檻が何個もある所へでた。その中には監禁されている人達がいた。
取り敢えず灯りをつけるか。 

(【ライト】)

光属性魔法の【ライト】を唱える。この魔法簡単に言うと光源だ。その光源をこの部屋の中心の天井あたりに設置する。

「なんだ!?」
「これは」
「なんかされるの…?」

俺の魔法で起こしてしまったか。
監禁されている人達は寝ていたらしく、急に光が入ったことにより皆んな起きてしまった。

(混乱しているのか…しょうがない。ユニークスキル"癒しの風Lv-")

俺が癒しの風を発動させると、領民達は落ち着きを取り戻し、こちらを見る。

「俺は皆さんを助けにきました!ここから出しますので、俺の指示通りに動いてください!まず檻を全部壊しますので壁際によってください!壊れたらこの部屋の中心に集まってください!」

俺は風魔法を使い檻を全て壊す。
領民たちは檻からでて中心に集まった。

「それでは並んでいただいてドアの先を歩いて行ってください!そしたら広い空間に出ますのでそこで待機しておいてください。あとこの中に代表の方はいますか?」
「はい私です」

返事をしたのは30代ぐらいの女性。

「貴女はここに残ってもらえますか?話したいことがあるので」
「わかりました。」

しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

ハズレ召喚として追放されたボクは、拡大縮小カメラアプリで異世界無双

さこゼロ
ファンタジー
突然、異世界に転生召喚された4人の少年少女たち。儀式を行った者たちに言われるがまま、手に持っていたスマホのアプリを起動させる。 ある者は聖騎士の剣と盾、 ある者は聖女のローブ、 それぞれのスマホからアイテムが出現する。 そんな中、ひとりの少年のスマホには、画面にカメラアプリが起動しただけ。 ハズレ者として追放されたこの少年は、これからどうなるのでしょうか… if分岐の続編として、 「帰還した勇者を護るため、今度は私が転移します!」を公開しています(^^)

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

処理中です...