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2章 帝国編
48話 魔法訓練1
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今日はミーナちゃんとサーシャに魔法を教える当日。
朝起きて、朝食を食べ、冒険者活動をして今は11時。
俺はどう教えようかと考えた結果、イメージを伝えたほうが早いと思い、イメージを共有する魔法を創ろうとしていた。
そうだな、イメージの共有か。これは完全にオリジナル魔法になりそうだな。まずは、俺の記憶領域からイメージを確立、そしてそれを相手と魔力を繋ぐことによって発動させ、相手に記憶から俺のイメージを脳内直接送る感じをイメージする。属性は無属性魔法。これに意識を全集中させイメージする。
ピロンッ♪
(オリジナル魔法【イメージ共有】を習得しました。)
よし、できた。
相手がいなく一人で考えて覚えたとは言え、意識を全集中させなければ覚えられない魔法だから相当難易度は高かったんだろう。
これですんなり魔法を教えられるな。
そう思いながら昼飯を早めに済ませ、王城の庭へと足を運ぶとすでに二人が待っていた。
「こんにちは、ミツキ様」
「こんにちは、ミツキ」
二人が俺に気づき挨拶をしてきたので俺も挨拶を返す。
「こんにちはミーナちゃん、サーシャ」
「では早速だが、始めようか」
「「はい!」」
「そうだな、一応適正属性を聞いておこうか」
適正属性は正直この後、全く意味がなくなるのだが。
一応聞いておこう。
「私は全属性適正です。」
そう答えたのはミーナちゃん、そう言えば称号に魔導王の素質があったなそれが関係しているのかな?まぁこれなら早いか。
「私は昔適正を測った時は風、水、光属性でした。」
ふむ、なるほど普通に3属性はすごいな。
基本的に魔法は才能で生まれつきどの属性が使えるか決まっているらしく、それが適正となって現れるらしい。基本的には1属性が普通で、3属性ともなると天才と呼ばれる部類らしい。あ、ちなみに無属性は誰でも覚えられる。
「なるほど、二人ともすごいな。でも俺が教える魔法は適正属性関係なく覚えられる。だから適正属性なんか正直気にしなくていい」
「そんなことができるんですか?」
そう聞いてきたのはミーナちゃん。
「あぁ、できる。そのためには今の魔法に対する考え方を全て捨てる必要がある」
「考え方ですか?」
ミーナちゃんとサーシャがはてなマークを顔に浮かべ疑問を口にする。
「二人とも魔法はなんて教わってる?」
「生まれつきの才能で使える魔法が決まっていて、自身の魔力を用いて発動する超常現象でしょうか?」
「私もそんな感じです」
「そうだね。例えば、火魔法は魔力を使って火を出す。そこで火はなぜ燃え続けているとは考えたことはないかな?」
「ない、ですね。火は魔力を使えば火が出て火は燃え続けるものとだけしか教わっていません。」
「燃え続けるのに必要なのは魔力ではなく、別の理由があるんだ。俺の魔法はそういった根本的な考えをイメージに組み込んで発動するんだ。そういったイメージをすると適正属性関係なく魔法が使えるようになるんだよ。だから生まれつきとかで使える魔法が決まるっていうのは嘘なんだ」
まぁこの世界での考え方が進歩していないんだけなんだろうけど。科学とか無いだろうし。
「と言う訳で、俺がイメージして魔法でそれを二人に共有する形にするね。あと今までの魔法に対する考えを捨てた方が俺のイメージを受け取った後、魔法が発動しやすくなると思う」
今までの魔法考え方を捨てさせるといったのはこう言う意味だ。今までの考え方と新しい考え方がごっちゃになると魔法の発動が難しくなる可能性があるからな。
「ミツキ様はそんなことまでできるんですか!?すごいです!」
「ミツキはなんでもできるんですね」
「このぐらいはね。二人もできるようになるんじゃ無いかな?」
「そんなことできませんよ~」
「絶対にできないですね」
「それじゃあ二人とも俺の方に来て、頭をちょっと下げてくれる?」
「「はい!わかりました!」」
そう元気よく返事をしながら二人は俺の目の前まで来て頭をちょっと下げる。
その頭の上に俺の手を置く、右手がサーシャ、左手がミーナちゃんだ。
「「ふぇ?」」
なんで、二人は顔を赤くしながらもじもじしているんだろう?まぁいいか今はイメージ共有するイメージを思い浮べて。
「それじゃあいくよ、【イメージ共有】発動!」
朝起きて、朝食を食べ、冒険者活動をして今は11時。
俺はどう教えようかと考えた結果、イメージを伝えたほうが早いと思い、イメージを共有する魔法を創ろうとしていた。
そうだな、イメージの共有か。これは完全にオリジナル魔法になりそうだな。まずは、俺の記憶領域からイメージを確立、そしてそれを相手と魔力を繋ぐことによって発動させ、相手に記憶から俺のイメージを脳内直接送る感じをイメージする。属性は無属性魔法。これに意識を全集中させイメージする。
ピロンッ♪
(オリジナル魔法【イメージ共有】を習得しました。)
よし、できた。
相手がいなく一人で考えて覚えたとは言え、意識を全集中させなければ覚えられない魔法だから相当難易度は高かったんだろう。
これですんなり魔法を教えられるな。
そう思いながら昼飯を早めに済ませ、王城の庭へと足を運ぶとすでに二人が待っていた。
「こんにちは、ミツキ様」
「こんにちは、ミツキ」
二人が俺に気づき挨拶をしてきたので俺も挨拶を返す。
「こんにちはミーナちゃん、サーシャ」
「では早速だが、始めようか」
「「はい!」」
「そうだな、一応適正属性を聞いておこうか」
適正属性は正直この後、全く意味がなくなるのだが。
一応聞いておこう。
「私は全属性適正です。」
そう答えたのはミーナちゃん、そう言えば称号に魔導王の素質があったなそれが関係しているのかな?まぁこれなら早いか。
「私は昔適正を測った時は風、水、光属性でした。」
ふむ、なるほど普通に3属性はすごいな。
基本的に魔法は才能で生まれつきどの属性が使えるか決まっているらしく、それが適正となって現れるらしい。基本的には1属性が普通で、3属性ともなると天才と呼ばれる部類らしい。あ、ちなみに無属性は誰でも覚えられる。
「なるほど、二人ともすごいな。でも俺が教える魔法は適正属性関係なく覚えられる。だから適正属性なんか正直気にしなくていい」
「そんなことができるんですか?」
そう聞いてきたのはミーナちゃん。
「あぁ、できる。そのためには今の魔法に対する考え方を全て捨てる必要がある」
「考え方ですか?」
ミーナちゃんとサーシャがはてなマークを顔に浮かべ疑問を口にする。
「二人とも魔法はなんて教わってる?」
「生まれつきの才能で使える魔法が決まっていて、自身の魔力を用いて発動する超常現象でしょうか?」
「私もそんな感じです」
「そうだね。例えば、火魔法は魔力を使って火を出す。そこで火はなぜ燃え続けているとは考えたことはないかな?」
「ない、ですね。火は魔力を使えば火が出て火は燃え続けるものとだけしか教わっていません。」
「燃え続けるのに必要なのは魔力ではなく、別の理由があるんだ。俺の魔法はそういった根本的な考えをイメージに組み込んで発動するんだ。そういったイメージをすると適正属性関係なく魔法が使えるようになるんだよ。だから生まれつきとかで使える魔法が決まるっていうのは嘘なんだ」
まぁこの世界での考え方が進歩していないんだけなんだろうけど。科学とか無いだろうし。
「と言う訳で、俺がイメージして魔法でそれを二人に共有する形にするね。あと今までの魔法に対する考えを捨てた方が俺のイメージを受け取った後、魔法が発動しやすくなると思う」
今までの魔法考え方を捨てさせるといったのはこう言う意味だ。今までの考え方と新しい考え方がごっちゃになると魔法の発動が難しくなる可能性があるからな。
「ミツキ様はそんなことまでできるんですか!?すごいです!」
「ミツキはなんでもできるんですね」
「このぐらいはね。二人もできるようになるんじゃ無いかな?」
「そんなことできませんよ~」
「絶対にできないですね」
「それじゃあ二人とも俺の方に来て、頭をちょっと下げてくれる?」
「「はい!わかりました!」」
そう元気よく返事をしながら二人は俺の目の前まで来て頭をちょっと下げる。
その頭の上に俺の手を置く、右手がサーシャ、左手がミーナちゃんだ。
「「ふぇ?」」
なんで、二人は顔を赤くしながらもじもじしているんだろう?まぁいいか今はイメージ共有するイメージを思い浮べて。
「それじゃあいくよ、【イメージ共有】発動!」
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