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2章 帝国編
26話 帝都まで
しおりを挟む「あははー!速ーい!」
俺とミーナちゃんは今、空を超スピードで移動している。ちなみにスピードが速いのはステータスの俊敏が関係しているらしい。なぜ速くなるのか原理はわかってないが、、、
ミーナちゃんは楽しそうにはしゃぎながら、周りをキョロキョロしている。普通13歳の女の子が空を超スピードで移動してたらもっと怖がると思うんだが…なかなかに肝がすわってる。
「そろそろ休憩しようか」
「わかりました!」
かれこれ5時間は移動しているので昼休憩をしたい。
返事が返って来たので地上に降りて〈異空間〉を開いて中に入る。
部屋の中に入り時計を見ると11:50分を指していた。ちなみに時計は街に寄った時に買った。
「そろそろ行こうか」
「はい!」
昼食を食べながら雑談をし、その後〈異空間〉の外へと出た。
そしてミーナちゃんの手を握りながら飛行を発動させる。
「結界魔法Lv6【超結界】発動」
結界魔法を発動してから上空二百メートルまで行き空の旅を再開する。
空の旅は特に何も起きなかったので割愛。
「もう暗いしそろそろ部屋で休もうか」
「はい!」
夜になったので〈異空間〉に入る。
「あの~ミツキ様!」
「どうした?」
「私に魔法を教えたいだけませんか?」
ご飯を食べてる途中で上目遣いでそんなことを言ってきた。
そういえばこの子、魔導王の素質とか称号にあったっけか。正直俺も教えてられるほど上手くないし、それに元の世界でのイメージのおかげで、何となく使えるだけだしな。今思うと、なんかズルしている気分だな、これ...
まぁでもイメージの仕方ぐらいだったら教えられるか。俺も魔力制御の練習ができるし、引き受けるか。
「うん、いいよ。上手く教えてあげられるか、わからないけど」
「ありがとうございます!」
「それじゃ、帝都に着いてから教えるね。」
「わかりました!お父様にも言っておきます!」
(皇帝か...どんな人なんだろうか?)
そう思いながら夕飯を食べ終わったので片付けを済ませ、自分とミーナちゃんに【クリーン】をかけ寝る準備をする。
「ミーナちゃんはベッド使っていいから」
「え?でも…」
「いいからいいから」
「はい、わかりました…」
俺は布団を出して床に敷きながらそう言った。
「明日の昼ぐらいには帝都に着くと思うからゆっくり休んでね。」
「はい おやすみなさい。」
「おやすみ」
この速度で行けば昼には帝都に着く予定だ。俺の飛行スキルチートすぎてまじでやばいな。一番国土がある帝国の中心まで端から約1日半とか本当にチートすぎる。
そう思いながら布団に入り眠りについた。
朝起きて朝食を食べて〈異空間〉の外へでる。
ちなみに朝起きたらミーナちゃんが横に寝てるとかいう、ラノベフラグはなかった。
「よしじゃあ行こうか」
「はい!」
そう言いミーナちゃんの手を握り飛行スキルを発動させた。そして昨日と同じように空の旅する。
道中何事もなく昼ちょっとすぎぐらいに帝都に着いた。
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