1 / 14
児童絵本館
しおりを挟む
ある町のはずれに、小さなレンガづくりの洋館がありました。
その洋館は、かつて児童絵本館と呼ばれていました。子供たちが笑顔になれる場所をつくりたいという町の願いから、建てられたものでした。
児童絵本館には、たくさんの本が子供たちのために並んでいました。また、建物の中には小さな劇場もあり、子供のための人形劇や映画会も開かれていました。
子供たちは児童絵本館で本を読んだり、劇を見たり、たくさんの楽しみを味わうことができました。
でも、時がたつにつれて子供の数は減り、児童絵本館に集まる子供たちは少なくなっていきました。そのうちに、児童絵本館を支える人もお金もなくなり、閉館になってしまいました。
しかし、閉館になっても取り壊すことができず、建物はそのまま残されました。
子供たちであふれていた児童絵本館は、あっという間に不気味な廃墟になり果ててしまいました。レンガの壁にはツタが生い茂り、お化け屋敷のように恐ろしい雰囲気になりました。建物の中は一年中真っ暗で、だれも寄りつきませんでした。
そのうちに、この建物が児童絵本館であったということも、町の人々の記憶から薄れていきました。
その洋館は、かつて児童絵本館と呼ばれていました。子供たちが笑顔になれる場所をつくりたいという町の願いから、建てられたものでした。
児童絵本館には、たくさんの本が子供たちのために並んでいました。また、建物の中には小さな劇場もあり、子供のための人形劇や映画会も開かれていました。
子供たちは児童絵本館で本を読んだり、劇を見たり、たくさんの楽しみを味わうことができました。
でも、時がたつにつれて子供の数は減り、児童絵本館に集まる子供たちは少なくなっていきました。そのうちに、児童絵本館を支える人もお金もなくなり、閉館になってしまいました。
しかし、閉館になっても取り壊すことができず、建物はそのまま残されました。
子供たちであふれていた児童絵本館は、あっという間に不気味な廃墟になり果ててしまいました。レンガの壁にはツタが生い茂り、お化け屋敷のように恐ろしい雰囲気になりました。建物の中は一年中真っ暗で、だれも寄りつきませんでした。
そのうちに、この建物が児童絵本館であったということも、町の人々の記憶から薄れていきました。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
新訳 不思議の国のアリス
サイコさん太郎
児童書・童話
1944年、ポーランド南部郊外にある収容所で一人の少女が処分された。その少女は僅かに微笑み、眠る様に生き絶えていた。
死の淵で彼女は何を想い、何を感じたのか。雪の中に小さく佇む、白い兎だけが彼女の死に涙を流す。

さいごの法律
赤木 さわと
児童書・童話
へんてこになっていく今の世の中見ていてたまらなくなって書きました
過激な童話です
みんな死んじゃいます
でも…真実は一つです
でも…終末の代わりに産まれるものもあります
それこそが、さいごの法律です
灰色のねこっち
ひさよし はじめ
児童書・童話
痩せっぽちでボロボロで使い古された雑巾のような毛色の猫の名前は「ねこっち」
気が弱くて弱虫で、いつも餌に困っていたねこっちはある人と出会う。
そして一匹と一人の共同生活が始まった。
そんなねこっちのノラ時代から飼い猫時代、そして天に召されるまでの驚きとハラハラと涙のお話。
最後まで懸命に生きた、一匹の猫の命の軌跡。
※実話を猫視点から書いた童話風なお話です。
キコのおつかい
紅粉 藍
児童書・童話
絵本風のやさしい文体で、主人公の女の子・キコのおつかいが描かれています。冬支度のために木の実をとってくるようにお母さんに言いつけられたキコ。初めてのひとりでのおつかいはきちんとできるのでしょうか?秋という季節特有の寒さと温かさと彩りを感じながら、キコといっしょにドキドキしたりほんわかしたりしてみてください。
瑠璃の姫君と鉄黒の騎士
石河 翠
児童書・童話
可愛いフェリシアはひとりぼっち。部屋の中に閉じ込められ、放置されています。彼女の楽しみは、窓の隙間から空を眺めながら歌うことだけ。
そんなある日フェリシアは、貧しい身なりの男の子にさらわれてしまいました。彼は本来自分が受け取るべきだった幸せを、フェリシアが台無しにしたのだと責め立てます。
突然のことに困惑しつつも、男の子のためにできることはないかと悩んだあげく、彼女は一本の羽を渡すことに決めました。
大好きな友達に似た男の子に笑ってほしい、ただその一心で。けれどそれは、彼女の命を削る行為で……。
記憶を失くしたヒロインと、幸せになりたいヒーローの物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:249286)をお借りしています。
シャルル・ド・ラングとピエールのおはなし
ねこうさぎしゃ
児童書・童話
ノルウェジアン・フォレスト・キャットのシャルル・ド・ラングはちょっと変わった猫です。人間のように二本足で歩き、タキシードを着てシルクハットを被り、猫目石のついたステッキまで持っています。
以前シャルル・ド・ラングが住んでいた世界では、動物たちはみな、二本足で立ち歩くのが普通なのでしたが……。
不思議な力で出会った者を助ける謎の猫、シャルル・ド・ラングのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる