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6・2度目の町
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皆が仕事から帰って来た。
まだ一部は何処かに行ってるらしく。慌ただしかった。
それでも、ゼンから離れるのは嫌だったのでずっと後をついて回った。
「ロゼ、お頭に呼ばれてるから待っといてくれないっすか?」
嫌だと首を振り服をぎゅっと握った。
仕方ないっという感じでゼンは溜息を吐き、ロゼを連れてお頭の所に行った。
「お頭ー。ロゼも一緒っすが入ってもいいっすか?」
「ああ。」
だいたいは予測はついていたらしい。入室許可が下りたので一緒に入った。
「今回はそんなに大した事は無い。ただ船に戻るときの買い出しを頼もうとしてただけだ。ロゼも一緒に連れていけ。」
「いいっすよ」
「ロゼ、以前いた町だが人になれるために一緒に行って来い。ゼンもいてるから大丈夫だ。」
町?って何?って思ったけど以前いた所と聞くと反射的に体が震えてきた。
何故?
「大丈夫っすよ。俺がいるっす。心配ならもう一人一緒に連れて行くっすよ!」
もう一人と聞いて反射的にお頭の方を向いてしまった。が・・・・。
もう聞いてないって感じでお頭は寝てしまっていた。
「お頭っすか?ちょっと難しいっすね・・・。」
他親しい人なんて。いない。
「お頭がいい。」
私がそう言うと。寝ていたと思ってたお頭がゆっくり目を開けた。
「俺とか?」
コクッ。
「リンゼル。俺が今行ってもかまわない状況か?」
リンゼルは聞かれた事が以外だったらしく。ビックリしていた。
「お頭が抜けても今は大丈夫ですが・・・。ほんとに行く気ですか?」
「ああ。」
はぁ。
ため息が聞こえた。
「分かりました。ですが仕事で色々あったらしいですし気を付けて下さいね?」
ああ。
意外にも行っていいという返事が来たらしくお頭は目を見開いていた。
ガヤガヤ!ワイワイ!
町の中心部に来たら人が活気に溢れかえていて、ごった返していた。
前に来たのに私の事が分からないのか、周りの人が声をかけてくる。
横を見たらゼンが両手一杯に荷物持っていた。
何時の間に・・・。
お頭は何も持ってないからすまし顔だった。
「ゼン。重くないの?」
「重くないっすよ、もう一人誰か連れてくればよかったっすね。ロゼはアスタスさんの手を握っててほしいっす。」
聞きなれない名前が出てきたので、首を傾げていたら。
「お頭の名前っすよ。」
少し笑い顔でゼンが教えてくれた。
それを聞きお頭に手を伸ばそうと思ったけど、つないで良いのか分からず。
つい服を握ってしまった。
「何してる。それだとはぐれる。ゼンにも手を握れと言われただろうが・・。」
そう言って、お頭は手を差し出してくれた。
その手を見てなぜか嬉しくなって、飛びつくようにして手を繋いでしまった。
後から、恥ずかしくうつむいてしまったけど・・・。
横から笑い声が聞こえゼンをにらみつけてしまった。
その後は普通に買い物。
私が欲しい物無いから2人して私の必要品を買ったりもした。
「後は他の者に頼んだらいいっすね!」
その声を聴きながら人ごみを歩いていたが、周りの人に流されてしまいお頭と手が離れて流されてしまった。
「ゼン!ロゼが人ごみに流された!」
「はぁ!何やってるんっすか!ちゃんと手を繋いどいてくださいよ!ロゼは小さいんですから中々見つからないんっすよ!!何かあったらどうするんっすか!?」
あーだこーだ言ってる最中。
ロゼはと言うと。路地裏に出て来ていた。
(ここって・・・。以前いた所?)
暗い。あれ?あそこにいてるのは、人?
「あなたどうしたの?」
声をかけるとこっちを睨み付ける子供。よく見ると服も以前自分が着てたみたいにボロボロだった。
「俺にかまうな!」
「だって、何でここにいるの?」
「かまうなって言ってんだろ!?」
バシッ!
つい手を伸ばしたらその子にはたかれてしまった。
「あっ!」
バツが悪そうな顔をしたけど。睨むのはやめなかった。
「俺に声をかけたら不幸になるぞ。何処かへ行け!」
「何で?」
何の事か分からず首を傾げてしまう。
男の子は悔しそうに
「俺は、生まれて来たらいけない子だから。不吉な子供らしい」
私はその言葉を聞いて体を固くしてしまった。
「だから、俺には声をかけるな!」
そう言って、奥に走り去ってしまった。
不吉な子供。以前、私もずっと言われていた言葉。
いったい何なの?
私も生まれて来たらいけない子供だったの?
そう悶々としていたら遠くから
「ロゼー!ロゼー!!どこっすか!?」
「おい、一旦ここに入るぞ!」
「はぁ?何言ってるんっすか!そんなところにロゼがいるんっすか?」
「いいから行くぞ!前も路地裏にいたんだもしかしたらいるかもしれないだろ?」
「はぁー。わかったっす!・・・・・!!ってロゼほんとにいたっす!」
ゼンが走り寄ってきた。お頭もゆっくりだが安堵した顔で寄ってきた。
「怪我は無いっすか?気分悪いとかもないっすか?」
色々聞いてきて体をペタペタさわりだした。
「何処も怪我無いっすね!でも顔色が悪いっす。どうしたっすっか?」
お頭も無言で見下ろし返答を待っていた。
「・・・不吉な子供って何?」
私がそう聞いたら2人とも息をのんでビックリしていた。
ゼンが固い声で
「何処で聞いたんっすか?」
っと聞いてきた。
「さっきここで会った子。」
「ねぇ、何の事?生まれて来たらいけないって言ってたよ?」
ゼンは何も答えずお頭を振り返った。
「ロゼ・・・・。一旦戻るぞ、話はそれからだ。」
お頭はそう言って初めて私を抱き上げた。
ゼンはそれをみてビックリしていたが、何も言わず荷物を持て後ろをついてきた。
いったい何なの?
疑問に思うけど、帰ってからみたいだからおとなしくしておこう。
不安になってしまったからついお頭の服をキツク握ってしまったけど・・・。
「あれは・・・・。死んだと聞かされていたはずだが?」
まだ一部は何処かに行ってるらしく。慌ただしかった。
それでも、ゼンから離れるのは嫌だったのでずっと後をついて回った。
「ロゼ、お頭に呼ばれてるから待っといてくれないっすか?」
嫌だと首を振り服をぎゅっと握った。
仕方ないっという感じでゼンは溜息を吐き、ロゼを連れてお頭の所に行った。
「お頭ー。ロゼも一緒っすが入ってもいいっすか?」
「ああ。」
だいたいは予測はついていたらしい。入室許可が下りたので一緒に入った。
「今回はそんなに大した事は無い。ただ船に戻るときの買い出しを頼もうとしてただけだ。ロゼも一緒に連れていけ。」
「いいっすよ」
「ロゼ、以前いた町だが人になれるために一緒に行って来い。ゼンもいてるから大丈夫だ。」
町?って何?って思ったけど以前いた所と聞くと反射的に体が震えてきた。
何故?
「大丈夫っすよ。俺がいるっす。心配ならもう一人一緒に連れて行くっすよ!」
もう一人と聞いて反射的にお頭の方を向いてしまった。が・・・・。
もう聞いてないって感じでお頭は寝てしまっていた。
「お頭っすか?ちょっと難しいっすね・・・。」
他親しい人なんて。いない。
「お頭がいい。」
私がそう言うと。寝ていたと思ってたお頭がゆっくり目を開けた。
「俺とか?」
コクッ。
「リンゼル。俺が今行ってもかまわない状況か?」
リンゼルは聞かれた事が以外だったらしく。ビックリしていた。
「お頭が抜けても今は大丈夫ですが・・・。ほんとに行く気ですか?」
「ああ。」
はぁ。
ため息が聞こえた。
「分かりました。ですが仕事で色々あったらしいですし気を付けて下さいね?」
ああ。
意外にも行っていいという返事が来たらしくお頭は目を見開いていた。
ガヤガヤ!ワイワイ!
町の中心部に来たら人が活気に溢れかえていて、ごった返していた。
前に来たのに私の事が分からないのか、周りの人が声をかけてくる。
横を見たらゼンが両手一杯に荷物持っていた。
何時の間に・・・。
お頭は何も持ってないからすまし顔だった。
「ゼン。重くないの?」
「重くないっすよ、もう一人誰か連れてくればよかったっすね。ロゼはアスタスさんの手を握っててほしいっす。」
聞きなれない名前が出てきたので、首を傾げていたら。
「お頭の名前っすよ。」
少し笑い顔でゼンが教えてくれた。
それを聞きお頭に手を伸ばそうと思ったけど、つないで良いのか分からず。
つい服を握ってしまった。
「何してる。それだとはぐれる。ゼンにも手を握れと言われただろうが・・。」
そう言って、お頭は手を差し出してくれた。
その手を見てなぜか嬉しくなって、飛びつくようにして手を繋いでしまった。
後から、恥ずかしくうつむいてしまったけど・・・。
横から笑い声が聞こえゼンをにらみつけてしまった。
その後は普通に買い物。
私が欲しい物無いから2人して私の必要品を買ったりもした。
「後は他の者に頼んだらいいっすね!」
その声を聴きながら人ごみを歩いていたが、周りの人に流されてしまいお頭と手が離れて流されてしまった。
「ゼン!ロゼが人ごみに流された!」
「はぁ!何やってるんっすか!ちゃんと手を繋いどいてくださいよ!ロゼは小さいんですから中々見つからないんっすよ!!何かあったらどうするんっすか!?」
あーだこーだ言ってる最中。
ロゼはと言うと。路地裏に出て来ていた。
(ここって・・・。以前いた所?)
暗い。あれ?あそこにいてるのは、人?
「あなたどうしたの?」
声をかけるとこっちを睨み付ける子供。よく見ると服も以前自分が着てたみたいにボロボロだった。
「俺にかまうな!」
「だって、何でここにいるの?」
「かまうなって言ってんだろ!?」
バシッ!
つい手を伸ばしたらその子にはたかれてしまった。
「あっ!」
バツが悪そうな顔をしたけど。睨むのはやめなかった。
「俺に声をかけたら不幸になるぞ。何処かへ行け!」
「何で?」
何の事か分からず首を傾げてしまう。
男の子は悔しそうに
「俺は、生まれて来たらいけない子だから。不吉な子供らしい」
私はその言葉を聞いて体を固くしてしまった。
「だから、俺には声をかけるな!」
そう言って、奥に走り去ってしまった。
不吉な子供。以前、私もずっと言われていた言葉。
いったい何なの?
私も生まれて来たらいけない子供だったの?
そう悶々としていたら遠くから
「ロゼー!ロゼー!!どこっすか!?」
「おい、一旦ここに入るぞ!」
「はぁ?何言ってるんっすか!そんなところにロゼがいるんっすか?」
「いいから行くぞ!前も路地裏にいたんだもしかしたらいるかもしれないだろ?」
「はぁー。わかったっす!・・・・・!!ってロゼほんとにいたっす!」
ゼンが走り寄ってきた。お頭もゆっくりだが安堵した顔で寄ってきた。
「怪我は無いっすか?気分悪いとかもないっすか?」
色々聞いてきて体をペタペタさわりだした。
「何処も怪我無いっすね!でも顔色が悪いっす。どうしたっすっか?」
お頭も無言で見下ろし返答を待っていた。
「・・・不吉な子供って何?」
私がそう聞いたら2人とも息をのんでビックリしていた。
ゼンが固い声で
「何処で聞いたんっすか?」
っと聞いてきた。
「さっきここで会った子。」
「ねぇ、何の事?生まれて来たらいけないって言ってたよ?」
ゼンは何も答えずお頭を振り返った。
「ロゼ・・・・。一旦戻るぞ、話はそれからだ。」
お頭はそう言って初めて私を抱き上げた。
ゼンはそれをみてビックリしていたが、何も言わず荷物を持て後ろをついてきた。
いったい何なの?
疑問に思うけど、帰ってからみたいだからおとなしくしておこう。
不安になってしまったからついお頭の服をキツク握ってしまったけど・・・。
「あれは・・・・。死んだと聞かされていたはずだが?」
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