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二章 王弟殿下の襲来
自覚…する?
しおりを挟む だが……どれほど時間がたっていたのか。もしかしたらほんの数分のことだったかもしれないが。
「そら、動きがにぶくなってきているぞ。もっと、尻を振って擦りつけてみろ」
嘲笑に、竹弥のなかのなにかが反応する。
身の内に眠っていた幼獣を目覚めさせてしまったようだ。
「ああっ……」
駄目だ……! と思ったときは、すでに遅かった。動いた瞬間に、窪みの敏感な箇所に紐瘤が命中したのだ。
「ああ……!」
苦痛まじりだった自分の声に、たしかに艶めいた音色がまじっていることを、竹弥は否応なしに自覚した。
それを杉屋は聞きのがさなかった。
「ここか? ここがいいらしいな」
「ひぃっ!」
あとは前回とおなじだった。
杉屋の巧みな指の動きによって竹弥は翻弄され、妙なる調べをかなでる人間楽器にされてしまう。
「ううっ、うううっ、あっ、ああっ、そ、そこ……ああ、そこ!」
気が狂いそうだった。
「まったく、名家の若様ともあろうものが、下着をぐっしょり濡らして、腰を振り振りとはな。はしたないぞ。まるで盛りのついた雌犬じゃないか。売春宿の淫乱どもといっしょだな」
「うう……」
頬に涙があふれる。
「そうだ、もっと、もだえろ」
杉屋の固い手が伸びてきて、上着を肩まで脱がす。下のシャツの釦も引きちぎられてしまう。腕は後ろでしばれれているので脱げきることはないが、竹弥の白い胸もとがあらわになった。
「はぁっ……!」
剝きだしにされた可憐な小さな桃色の果実の先端に、ねっとりと男の舌が這う。
「くぅ……」
繊細なふるえる花房のような乳首を、紅い蛞蝓のような舌が凌辱する。
その間は下肢への紐責めは止んだが、これは竹弥にとっては新たな責めだった。
(ああ……し、下も……動かして……ほしい)
口が裂けても言えない言葉が頭のなかにとどろく。
「そら、動きがにぶくなってきているぞ。もっと、尻を振って擦りつけてみろ」
嘲笑に、竹弥のなかのなにかが反応する。
身の内に眠っていた幼獣を目覚めさせてしまったようだ。
「ああっ……」
駄目だ……! と思ったときは、すでに遅かった。動いた瞬間に、窪みの敏感な箇所に紐瘤が命中したのだ。
「ああ……!」
苦痛まじりだった自分の声に、たしかに艶めいた音色がまじっていることを、竹弥は否応なしに自覚した。
それを杉屋は聞きのがさなかった。
「ここか? ここがいいらしいな」
「ひぃっ!」
あとは前回とおなじだった。
杉屋の巧みな指の動きによって竹弥は翻弄され、妙なる調べをかなでる人間楽器にされてしまう。
「ううっ、うううっ、あっ、ああっ、そ、そこ……ああ、そこ!」
気が狂いそうだった。
「まったく、名家の若様ともあろうものが、下着をぐっしょり濡らして、腰を振り振りとはな。はしたないぞ。まるで盛りのついた雌犬じゃないか。売春宿の淫乱どもといっしょだな」
「うう……」
頬に涙があふれる。
「そうだ、もっと、もだえろ」
杉屋の固い手が伸びてきて、上着を肩まで脱がす。下のシャツの釦も引きちぎられてしまう。腕は後ろでしばれれているので脱げきることはないが、竹弥の白い胸もとがあらわになった。
「はぁっ……!」
剝きだしにされた可憐な小さな桃色の果実の先端に、ねっとりと男の舌が這う。
「くぅ……」
繊細なふるえる花房のような乳首を、紅い蛞蝓のような舌が凌辱する。
その間は下肢への紐責めは止んだが、これは竹弥にとっては新たな責めだった。
(ああ……し、下も……動かして……ほしい)
口が裂けても言えない言葉が頭のなかにとどろく。
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