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魔法学園に行こう!

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ラリアさんに荷物を持ってもらい、女子寮へと向かう。
途中には何とも美しい庭が広がっていた。

「おーめっちゃ綺麗ですね!この国の施設は私が見た限りだと全部綺麗です!」
「そうだろうとも!この国は何代も前の王が王都やその付近の街を綺麗にしようと取り組み始めたんだが、それが今も続いている。だからこの国はほかの国に比べるとゴミの落ちている量も少ないし、清潔感のある街並みになっている。自国のことを言っているから依怙贔屓に聞こえるかもしれないが、他国からもこのような評価を受けているんだ。」

「本当にこの国はすごいんですね~結構沢山の子供を保護して大きな館で生活させたり、清掃にもお金をさけるなんて、本で読んだ通りさすがこの大陸で上位の大国です!」
「リーフィアは博識なんだね。学園に入っていないのに本を読めるような知識を持っている子供は君の住んでいる館でも見たことないよ…とても面白そうな子だし、これからもたまにお話してくれると嬉しいな」
「はいもちろん!」

…本を読めるようなってことは魔法学園以外にもたぶん学園あるんだろうな…ちょっと見てみたいかも!
そういえば特に学習してないのに文字が読めるな…
もしかしてチートか!
文字の読み書きまで出来るようになるなんて、ありがとう神様!

「リーフィア。ここが君の住む寮だよ!」
そこには、白と薄い青を基調とした建物があった。
「おお!こんなところに住めるんですね!オリヴィアの館も綺麗ですけど、この寮はまた違った趣で…」
「ああ。男子寮はもう少し落ち着いた色合いになっているが、同じような作りだ。そういえばまだ寮について説明してなかったね」
「そういえばそうでしたね~説明お願いします!」

まあ沢山あったのでまとめると
部屋は身分の高い人から順にペアで同室。これは無駄な争いが起きないようにだそうだ。
部屋には簡易キッチンがあるが、食事は食堂で摂ること。
門限は午後7時まで。
外泊は出来ない。異性の寮は許可を取れば入る事ができる。
などなど。大切な事はこのくらいかな?
他にも細かいのがあったけど忘れちゃった

というか二人部屋なんだね!
オリヴィアの館の部屋も一人だし、前世でも兄妹いなかったし二人で同じ部屋使うってなんか新鮮だ!
「リーフィアとりあえず荷物を預けて教室に向おう。」
「?どこに預けるんですか?」
「寮には管理人さんがいてね。その人に預けておけるんだ」
「そうなんですね~じゃあ行きましょうか!」

管理人さんに荷物を預けて校舎に向かいます。
校舎が見えてきたけど、この国で建物一つ一つに感想を言っていたらキリがないのでもうやめましょう。

まあまずは職員室ですよね。編入生の定番です。
なんか写真撮られて、サインして終わりました。個人情報の登録?らしいですよー
ラリアさんとはここで別れます


そして一人でちょっと迷いながら進むとやっと教室です!
私の現在地は教室のドアの前。担任の先生に呼ばれるまで待機です!
そういえば担任の先生にあってませんね?最初に会うものだと思ってたんですけど…

『それじゃあ入って~』
ドアの向こうから気怠そうな声で合図されましたので入りますよ!

ガラガラとなりながらドアが開く。
とりあえず教壇の横まで歩きましょうかね…

「かわいい…」「ヤバっ」とかいう声が聞こえますけど…なんでだろ?…………あっそっか転生してから美人になったんでしたね!
まあそれは兎も角挨拶しましょうか

「皆さんおはようございます!今日からこのクラスになりますリーフィアです!仲良くしてくださると嬉しいです!」
しっかりと笑顔で挨拶しましたよ!最初のイメージ大事です。

「えーとじゃあリーフィアはあの空いてる席な」
「は、はい」
適当だなこの担任…というか名前知らねえ!
あとあと聞きにくいし今のうちに聞いとこ
「えっと質問してもいいですか?」
「あ?手短に済ませろよ」
「分かりました。じゃあ質問しますよ?先生の名前はなんていうんですか?」
私が質問を口にした瞬間教室の空気が凍り付いた。
比喩じゃなくて物理的に。
ヤバイヤバイ寒くて死にそうなんですけど!
とりあえずヒーターとかストーブのイメージして…
ああ~あったかい…やっぱ魔法最高だよ!

「先生今のはなんですか?魔法ですか?凄いですね!一瞬でしたね!」
「……お前もな。何も習ってない状態で無詠唱はヤバイだろ。」
「?そういうもの何ですか?よくわかんないですけど…」
「まあいいとりあえず席に着け」
「はい」

名前教えてくれなかったなあ。名前聞いたら空気凍ったし多分地雷案件だったんだろうな~
あ、そういえば周りの人にも挨拶しなきゃだね!
でもHRはじまっちゃったし後でいっか…
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