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聞いてくれる萬に一つの偶然かもしれないけれど幸田君と倉橋さんは一度であったことがあるの。
名古屋から亀岡まで車に乗せてくれた人が倉橋さんでした。
家で顔あわした時、幸田君驚いてた。倉橋さんは、ごめん乗せたのは記憶にあるが誰だかはっきり覚えてないスマンと言ってた。
家族でない人が幸田君を含めて5人+1。一緒に生活出来るか心配。
その不安を話したら、博が駄目になればどこか住む場所を自分で探すだろうと言うのでその程度に考えておこうと思ったわ。
勿論、当面問題はないだろうけど一段落つくと人間はイロイロありだすから…自分も17の小娘だけど、その小娘が考え出してると言うことで自分で納得しとく。
玄関を含めた土間を挟む格好で部屋を増築。1部屋は物置というか毛皮等を保存する場所としたの。
アラクネさんに作ってもらわないと替えの下着も作れないもの。
土間も広げてもらい玄関入り口は、まるまる1部屋分が土間にしてもらいましたよ。
冬の間も土間でもネギやトマト、キュウリなんかの育てたいからね、種も育てるつもり。
田畑の収穫をあげないと食べる物がなくなりそうで、冬に向かってダイコンだとか人参、小芋とかを作れるようにしたいな。
来た当時は食が細かった剛君や唯ちゃんもしっかり食べれるようになり安心したよ。
田んぼは現在何も作っていないけど来年に向けてもう少し深く掘り下げときたいと博・幸田君・倉橋さんが魔法で掘り下げている。
祖父ちゃんは畑仕事だけで楽になったと喜んでいるよ。
アンナさんと唯ちゃんはアラクネさんを怖がって、声をかけるとおびえてたけど2,3日で収まったなあ。
アンナさんと私は食事の用意と掃除、野菜の収穫を担当してるかな。
剛君と唯ちゃんは当面、心を癒すためにゆっくり過ごしてもらう。
洗濯とお風呂場の掃除アンナさんと私で、風呂の水の供給は私がして火魔法でアンナさんがお湯に沸かしてくれる。
アラクネさんは猟をしたり、裁縫を担当してくれるのよ、猟はアラクネさんだけでなく全員が練習してるわ。
ほかにも焚き木集めをしたり野菜の種を集めたり、薬草を探したり日々休みなく動いてるよ、私たちは。
そんな生活が落ち着いた時にガーゴイルさんがアラクネさんを訪ねてきた。
野菜を唯ちゃんと剛君とつんでたら上からバサバサ音がして私たちは影になったので上を見るとみたこともないような鳥がおりてきた。
魔物かとドキリして固まった私たちに、鳥さんは
「アラクネ殿はご在宅か?儂はガーゴイルの長をしているゴルトという。ゴルトが来たと伝えてくれ。」
と声をかけてくれた。唯ちゃんなんか鳥さんがしゃべっただもんね、意外と環境に順応してる。
アラクネさんがお祖父ちゃんと一緒に外に出てきた。
「ゴルト、どうしました、何か用ですか?」
「いや用事ということもないが、おぬしが人間と暮らしていると聞いたのでな。どのように暮らしてるのか興味があってきてみたのだ。次に行く方向が西でな、途中寄り道だわな。」
「ちょっとゆっくりしていけるのですか?泊まっていきますか?」
「泊っても良いかの?」
「いいですよね、純ちゃん。東の様子も聞きたいですし泊り賃代わりに教えてください。」
「儂も聞きたいな、世の中がどうなってるか今じゃ全然わからんのでな。時間があるならゆっくり教えて頂きたい。」
「そう言っていただけるなら有難く泊めて頂こうかな。いやお手数をかけるな。」
その夜は、ガーゴイルさんが持参した2mほどの大きさの鯛のような魚と角ウサギの炙り焼き、魚のアラで大根とごぼうを炊いた煮物で御馳走でした。
その時ゴルトさんがお話してくれた。
儂は東から飛んできたのだ。出発は人種がパリと言うてた地域の山間の場所だ。欧州の海岸部も津波で破壊され、その後に火災が起きた。火災は4日ほど燃えてゴミやいろいろなものを燃やし尽くした。
今は焼け野原だな。燃え残りは船や潜水艦がある程度かな。
人族は逃れた者も、魔物に喰われたり人族の争いで死んだりして数を減らして居る。
北の方というのかな人族では、寒い地域は魔力になじんだものたちが魔物や亜人種に変化していったのをみたな。
俺たちの種族も多種多様な鳥族が変わっていきよった。
俺は鷲族から変化したものじゃ、なぜガーゴイルに変化したのかわからないからな。
魔力にここ2,3年でなじんだものは魔物になり、それ以前からなじんだものは亜人になったものが多いかもしれないな。
魔物になったものは元同族であったものでも襲いだしたから、同族であったかわからないのであろうな。
亜人種は人族と違い力が強いものが多いし魔法が得意なものも多いから、集団になるのはたやすいが人族は違ってな。
人族は魔物だろうが亜人だろうが関係なく打ち殺す奴がいて、困ったもんだ。
環境に順応しずらい種族だな。
銃器がなくなれば身を護るすべがなく喰われとるよ。
たまに環境に順応した人族が亜人種と一緒に暮らしてるのはここと同じだわな。少ないがな。
街や村は急速に森にのみこまれているのが欧州だな。
スイスとかいう国はまだ国の体裁はあるようだが人族が集まりすぎて今年の冬を越すのは難しいと儂は思う。
北から急速に寒くなっているからな。
北の国は寒さに強いものしか生き残れないだろう。凍りついてきている。
我々空を飛ぶものも北では飛べないのだ。
空はガーゴイルが制空権をもってるのかてか。
悪いが空には、竜種は飛んでおらんが亜竜種のワイバーンが飛んでいるので奴らが空の支配者であろうよ。
竜種は知らんが龍種の方は海を支配しておるな。
海も儂が持参したような魔物が泳いでおるし、水龍の一族や亜種である大海蛇族がウロウロしている。
人族が海を渡るのは難しいだろうな。
人族がアジアと言うてたところか?
海岸沿いは人族の姿を見ることはないな。
山沿いはあちらこちらで見ることが出来るが厳しい状況のようだぞ。
ここに来る前の大陸でな、生き残った人族が武器を持って争っているのを見たわな。
人族同士で争うてどうなるのかな、武器は魔物に使った方が良いと思うけど。
争いめがけて魔物たちが近づいてるのに気が付かんとわ、情けないのう。
人族がここら辺は少ないみたいだな。亜人種がそのうち様子見に来るだろうが争わず暮らしてほしいがな。
人族だけでは魔物と戦えないと思うぞ。
聞いてくれる萬に一つの偶然かもしれないけれど幸田君と倉橋さんは一度であったことがあるの。
名古屋から亀岡まで車に乗せてくれた人が倉橋さんでした。
家で顔あわした時、幸田君驚いてた。倉橋さんは、ごめん乗せたのは記憶にあるが誰だかはっきり覚えてないスマンと言ってた。
家族でない人が幸田君を含めて5人+1。一緒に生活出来るか心配。
その不安を話したら、博が駄目になればどこか住む場所を自分で探すだろうと言うのでその程度に考えておこうと思ったわ。
勿論、当面問題はないだろうけど一段落つくと人間はイロイロありだすから…自分も17の小娘だけど、その小娘が考え出してると言うことで自分で納得しとく。
玄関を含めた土間を挟む格好で部屋を増築。1部屋は物置というか毛皮等を保存する場所としたの。
アラクネさんに作ってもらわないと替えの下着も作れないもの。
土間も広げてもらい玄関入り口は、まるまる1部屋分が土間にしてもらいましたよ。
冬の間も土間でもネギやトマト、キュウリなんかの育てたいからね、種も育てるつもり。
田畑の収穫をあげないと食べる物がなくなりそうで、冬に向かってダイコンだとか人参、小芋とかを作れるようにしたいな。
来た当時は食が細かった剛君や唯ちゃんもしっかり食べれるようになり安心したよ。
田んぼは現在何も作っていないけど来年に向けてもう少し深く掘り下げときたいと博・幸田君・倉橋さんが魔法で掘り下げている。
祖父ちゃんは畑仕事だけで楽になったと喜んでいるよ。
アンナさんと唯ちゃんはアラクネさんを怖がって、声をかけるとおびえてたけど2,3日で収まったなあ。
アンナさんと私は食事の用意と掃除、野菜の収穫を担当してるかな。
剛君と唯ちゃんは当面、心を癒すためにゆっくり過ごしてもらう。
洗濯とお風呂場の掃除アンナさんと私で、風呂の水の供給は私がして火魔法でアンナさんがお湯に沸かしてくれる。
アラクネさんは猟をしたり、裁縫を担当してくれるのよ、猟はアラクネさんだけでなく全員が練習してるわ。
ほかにも焚き木集めをしたり野菜の種を集めたり、薬草を探したり日々休みなく動いてるよ、私たちは。
そんな生活が落ち着いた時にガーゴイルさんがアラクネさんを訪ねてきた。
野菜を唯ちゃんと剛君とつんでたら上からバサバサ音がして私たちは影になったので上を見るとみたこともないような鳥がおりてきた。
魔物かとドキリして固まった私たちに、鳥さんは
「アラクネ殿はご在宅か?儂はガーゴイルの長をしているゴルトという。ゴルトが来たと伝えてくれ。」
と声をかけてくれた。唯ちゃんなんか鳥さんがしゃべっただもんね、意外と環境に順応してる。
アラクネさんがお祖父ちゃんと一緒に外に出てきた。
「ゴルト、どうしました、何か用ですか?」
「いや用事ということもないが、おぬしが人間と暮らしていると聞いたのでな。どのように暮らしてるのか興味があってきてみたのだ。次に行く方向が西でな、途中寄り道だわな。」
「ちょっとゆっくりしていけるのですか?泊まっていきますか?」
「泊っても良いかの?」
「いいですよね、純ちゃん。東の様子も聞きたいですし泊り賃代わりに教えてください。」
「儂も聞きたいな、世の中がどうなってるか今じゃ全然わからんのでな。時間があるならゆっくり教えて頂きたい。」
「そう言っていただけるなら有難く泊めて頂こうかな。いやお手数をかけるな。」
その夜は、ガーゴイルさんが持参した2mほどの大きさの鯛のような魚と角ウサギの炙り焼き、魚のアラで大根とごぼうを炊いた煮物で御馳走でした。
その時ゴルトさんがお話してくれた。
儂は東から飛んできたのだ。出発は人種がパリと言うてた地域の山間の場所だ。欧州の海岸部も津波で破壊され、その後に火災が起きた。火災は4日ほど燃えてゴミやいろいろなものを燃やし尽くした。
今は焼け野原だな。燃え残りは船や潜水艦がある程度かな。
人族は逃れた者も、魔物に喰われたり人族の争いで死んだりして数を減らして居る。
北の方というのかな人族では、寒い地域は魔力になじんだものたちが魔物や亜人種に変化していったのをみたな。
俺たちの種族も多種多様な鳥族が変わっていきよった。
俺は鷲族から変化したものじゃ、なぜガーゴイルに変化したのかわからないからな。
魔力にここ2,3年でなじんだものは魔物になり、それ以前からなじんだものは亜人になったものが多いかもしれないな。
魔物になったものは元同族であったものでも襲いだしたから、同族であったかわからないのであろうな。
亜人種は人族と違い力が強いものが多いし魔法が得意なものも多いから、集団になるのはたやすいが人族は違ってな。
人族は魔物だろうが亜人だろうが関係なく打ち殺す奴がいて、困ったもんだ。
環境に順応しずらい種族だな。
銃器がなくなれば身を護るすべがなく喰われとるよ。
たまに環境に順応した人族が亜人種と一緒に暮らしてるのはここと同じだわな。少ないがな。
街や村は急速に森にのみこまれているのが欧州だな。
スイスとかいう国はまだ国の体裁はあるようだが人族が集まりすぎて今年の冬を越すのは難しいと儂は思う。
北から急速に寒くなっているからな。
北の国は寒さに強いものしか生き残れないだろう。凍りついてきている。
我々空を飛ぶものも北では飛べないのだ。
空はガーゴイルが制空権をもってるのかてか。
悪いが空には、竜種は飛んでおらんが亜竜種のワイバーンが飛んでいるので奴らが空の支配者であろうよ。
竜種は知らんが龍種の方は海を支配しておるな。
海も儂が持参したような魔物が泳いでおるし、水龍の一族や亜種である大海蛇族がウロウロしている。
人族が海を渡るのは難しいだろうな。
人族がアジアと言うてたところか?
海岸沿いは人族の姿を見ることはないな。
山沿いはあちらこちらで見ることが出来るが厳しい状況のようだぞ。
ここに来る前の大陸でな、生き残った人族が武器を持って争っているのを見たわな。
人族同士で争うてどうなるのかな、武器は魔物に使った方が良いと思うけど。
争いめがけて魔物たちが近づいてるのに気が付かんとわ、情けないのう。
人族がここら辺は少ないみたいだな。亜人種がそのうち様子見に来るだろうが争わず暮らしてほしいがな。
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