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マリ 12

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まだ薄暗い中に隣の温かい乳房に手を入れる。たっぷりとした量感が手にかかり先のさくらんぼうのような乳首をつまむようにこね回すと可愛い吐息がもれて胸をくすぐるな。
閨でこのように楽しむのは今日で何日目になるのか、頭が蕩けるが私の分身は元気そのものだ。
このような楽しみ方もあるのかと改めて経験させてくれたマリに感謝だ。
感謝をきちんと形であらわさねばな。
引き締まったウェストから腰のなまめかしい動きがなんとも言えぬな。
それとこの蠱惑の香りをなんと形容すればよい、何度味わっても味わい足らぬ。
うう、締め付け勝手に動く出ない我慢できないであろう…王太子である私を寝ながら味わい尽くしてしまうのはマリ、お前だけだ。
忘れてはならぬな、新しい豊かな乳房もまた男の夢だ。
たわわに実る乳房の間に分身を挟んで揉みしだくとは伯爵令嬢とも思われぬ仕草、振舞ぞ。
思わず滴らしてしまったではないか、嬉しいがな。
この両手に花状態を、はてさていかようにしたものか、考えねばな。
下から腰を突き上げどん欲に喜びを得ようとするリビエラよ、大丈夫だゆっくり攻めてやるからバテるなよ。

朝日が昇るころ目を覚ましたリビエラに小声で問いただした。
「城であったのは誰だ?もう言えるだろう私に。」

「わ、わたくしの父上でした…。わたくし、わたくしは…」

「よい、お前の父親を追い詰めたのは私だ。婚約破棄されたことで追い詰められたのだろう。私の説明不足だ。」

「わたくしを信じていただけますか?父上とは何もなかったと、」

「当り前だろう、お前の初めては私がもらったのだぞ。大丈夫だ心配するな。収まるところに収めてみせる。」

「ロベリエド殿下…、お慕い申しております、心から。命を懸けてお慕いしているのです。」

「わかっているよ、恥ずかしがり屋のお前がマリに唆されたとは言えここまでしてくれたのだからね。わかっている。心配せずとも良い。」


横から不機嫌そうな声が
「無粋な奴らが、ロベリエド殿下は子供たちとリビエラを守って此処にいて。ダイキが子供たちを連れてくる。」

「わかった、無理するなよ。」



     ◇◇◇◇◇

リビエラは世間知らずかもしれないけど性根は良い子で、正妃としてロベリエド殿下の横には立つことが出来る。
まあ誑し込んだのは事実だけど、王太子共々お楽しみいただけたようなので1つ問題は片付いたと思っていたら、邪魔が入った。
二日前にこの農園に来て妹のリビエラと話しをしていたクラビットとは違うのが、農園の周囲にいる。
1つは冒険者のグループ?騎士?混成しているが戦力は今一つだな。
問題はもう1つ、人数の把握がしづらい。声も音もたてずに忍び寄っている。
農園の中に入られている。
忍び込めたのは殺気を封じていたからか。
手練れだわ、私でもやられる可能性があるかも。
かろうじて動きはわかるのが5人。
3人は殺気を隠しもせずに近寄ってくる。2人は子供たちの元か。まずいわ、ロベリエド殿下に何かあるのも困るしリビエラがいなくなるのも困るのよ。ただ狙いは、子供たちのはずだけど。
どうするか考えていた時、ナイフが音もなく耳をかすめた。
ビクとする間もなく音が一斉に
農園宿泊所から魔法がマヒと氷が飛んで行った。
外壁に登ろうとしていた黒服面がグエと声をあげて倒れたと同時にナイフが胸にあたり倒れた黒覆面の男。

「一人は生け捕りにしろ!そこのやたら値の張る服を着ている奴をとらえろ。口さえ利ければいいからな。」
不穏な内容の大声が聞こえてくる。

「母屋には行くな!俺たちでもどうなるかわからねえ!お前たちは中の奴が外に出ていかねえようにしてろ、わかったな!!」
マグリドが指示を出す。
バークマンは無言で私のところに来るつもりだわ。バーグマンでも難しい、こいつは。
暗闇の廊下の中、相手は魔法を用心して姿を現さない。
3対1では分が悪すぎ、隠蔽しても3人の位置はわかる。わかるけどバラけている3人には難しいな。
二人魔法で倒しても残り一人に殺られるし、ここから転移して子供たちのところに行きたいけど5人相手は。
影たちでは子供を守れないし、子供たちには触れないけど王太子やダイキは触れるからな。
そうなると攫われっぱなしとなるだろうし。3人一度に魔法をかけるとすると…
その時、後ろからシズの声、
「代わるわ。子供たちの所に行きなさい。二人なら大丈夫でしょう。」

「サンキュー。頼んだ!」

「頼まれたわ。さあ、あなた達3人の相手は私よ。ここからは転移も出来ないようにしたからね。」

3方向から毒付きナイフが飛んでくる。
後ろは障壁を厚くしておいてナイフを弾き飛ばす。
1本は投げた方にお返しして、1本のナイフは避けて投げた方にお返しのプレゼントの剣先を差し上げる。
ありゃー肩を突き抜けましたか。そのまま下に下して腕を1本頂きましょう。
後ろからの攻撃は難しいと横から、すざましい剣戟がきたがアクトたちと比べると屁でもないから。
アクトやロイ、ジイは避けれなければ上半身と下半身が永久にさよならだから、いや、マジ。
ごめん私、剣より魔法が得意でさ。炎を矢じゃなく槍にして足1本頂きね。
いやーね、大腿部に槍の穴が開いただけよ。死にはしないわ、ただ歩けるかな保障はないわ。
そういえばもう1人いたよね。おでこに毒の着いたナイフさして寝てるの。
いいよー永久に寝てなさい。
マリの方はどうなった?

部屋の中は死体が2つ。両方とも影の者たちね。
捕まっているのは、やはりリビエラか。
リビエラの命が惜しければ、王太子とダイキが子供たちを抱いてついてこい。
なるほどね。

「マリ様、わたくしのことはよろしいのでこの者たちを グッ。」

「……!」

「リビエラ、子供たちのためにごめん。」

「ハイ、覚悟は出来ております。最後に王太子様との時間もいただきましたから大丈夫です。思いっきりやっちゃってくださいませ。」

よっしゃー!
「え?え!マリ様~マ!マ!マ~」

2人なら十分に、電撃のムチで拘束できるのですよ。
痺れたリビエラがどもってる~。
マーヤ、サリエ、ロザリド、ティーヌ大丈夫だったのね。
ダイキ落ち着いて、ロベリエド殿下は大丈夫そうですね、でもガウンがはだけて見えてはいけないものが見えてますよ。
あ、ダイキはリビエラの格好みて顔を紅くしている。
リビエラのガウンも電撃の余波ではだけてしまったんだ、まずい。



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