怖い話集 ホラー

眼鏡

雅人は新しい眼鏡を手に入れた喜びで胸が躍る中、不気味な出来事に巻き込まれることになる。

ある日、雅人は眼鏡店で一目惚れした眼鏡を手に入れる。その眼鏡は何となく不気味な雰囲気を漂わせていたが、彼はそれを気にせずに購入し、喜び勇んで家に戻った。

しかし、眼鏡をかけると、雅人の周りで奇妙な現象が起こり始める。彼は見知らぬ場所に迷い込んだり、見知らぬ声が聞こえたりするようになった。最初は気のせいだと思っていた雅人だったが、次第にその眼鏡に何かが宿っていることを感じ始める。

ある夜、雅人は眼鏡をかけて寝ることにした。すると、夢の中で彼は不気味な影に追われる。目を覚ますと、彼の部屋は見知らぬ場所に変わっていた。そして、彼の周りには眼鏡をかけた人々の姿があった。彼らは何かを訴えようとしているようだったが、雅人はその意味が分からなかった。

眼鏡を外そうとするが、彼の手は眼鏡に触れることすらできない。彼は恐怖に震えながらも、眼鏡をかけたまま眠りにつくしかなかった。

次の日、雅人は眼鏡を捨てようとするが、どうしても手から離れない。彼は眼鏡を砕こうと試みるが、その瞬間、部屋中が異様な光に包まれ、何かが解き放たれたような感覚に襲われる。

それから数日後、雅人の姿が見当たらなくなった。彼の友人や家族は彼を捜索するが、どこにも見つからない。そして、彼の部屋に残されたのは、不気味な眼鏡だけだった。

結局、佐藤雅人の行方はわからないまま、彼の家は人々によって忌み嫌われるようになった。そして、その眼鏡は誰も手を触れないように、暗い部屋の隅に置かれたままだった。