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鏡
しおりを挟む私は、古い一軒家に引っ越してきたばかりだった。その家は、周りからは「呪われた家」として有名だったが、私にとっては気に入っていた。一階には、広いリビングルームとキッチン、そしてトイレがあり、二階には、寝室と書斎があった。でも、ある日から不気味な現象が起き始めた。
最初は、小さなことからだった。例えば、朝起きたらリビングルームのテーブルの上に、なぜか切り株が置いてあったり、時計の針が勝手に動いていたりした。最初は、私自身がうっかりしたのだと思っていたが、次第にそれが原因ではないことに気づいた。
ある夜、私は寝室で本を読んでいた。時刻は深夜の2時を過ぎていたが、突然、書斎から音が聞こえた。私は、まだ誰もいないはずの書斎に入ってみた。すると、大きな鏡が目に飛び込んできた。私は、それがあまりにも美しく、魅力的だったので、つい触ってしまった。
その瞬間、鏡の中に、私とそっくりな女性が映った。私は驚いて、後ずさりしたが、女性はにこやかに微笑んでいた。そして、私に手招きする仕草をした。私は、自分が何をしているのか分からなくなってしまい、鏡に近づいていった。
しかし、そこで待っていたのは、私が思っていた女性とは全く違うものだった。鏡の中に映る私の顔が、だんだんと歪んでいき、それは、まるで鬼のような顔に変わっていった。私は、恐怖に震えながら、鏡から目を離せなくなってしまった。
その後、私は、毎晩、鏡に映る女性に手招きされるようになった。最初は、その女性が私を誘っているように感じていたが、次第に、その女性が私を呪っているのではないかと思うようになった。そして、不気味な現象がますます激しくなっていった。
ある夜、私は、寝室で眠っていた。目が覚めると、私の周りには、鏡がたくさん集まっていた。そして、それぞれの鏡には、歪んだ顔が映し出されていた。私は、恐怖に包まれながらも、その場から逃げ出そうとしたが、鏡に囲まれてしまった。
すると、突然、鏡の中から手が伸びてきて、私を引きずり込んでいった。私は、自分がどこかにいるのかも分からない暗闇の中で、鏡から聞こえる呪文のような言葉に囚われてしまった。
その後、私は、意識を失ってしまった。目が覚めた時、私は自分が書斎の中にいることに気づいた。そして、私の前には、鏡が置かれていた。しかし、今度は、鏡の中に映るものは、私自身の姿ではなく、鏡の中にいる女性の姿だった。
私は、恐怖に震えながら、自分が鏡の中の女性に変わってしまったことを悟った。私は、その呪いを解く方法を探すために、あちこちに情報を集めることにした。そして、ついに、呪いを解く方法を見つけた。
私は、その方法を実行し、無事に呪いを解くことができた。その後、私は、古い一軒家から引っ越し、新しい場所で新しい生活を始めることにした。しかし、今でも、あの呪われた家のことを思い出すたびに、恐怖に襲われるのであった。
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