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こぼれゆくものたち
十頁目
しおりを挟むちりちり腕を焼く
あの夏の真っ昼間
共に縁側に立って
太陽に手を掲げた
吸い込まれたそれは
ぴかぴか光って
この胸をいまも
照らしてくれる
⌘
失ってはじめて分かると言うけども
失いたくないので分かりたくもない
⌘
はらはら 花いかだ
そこにのれたら
どこにゆこうか
そのまま てんまで
のぼろうか
⌘
ざくざくと切り刻むとよい
それをこまかくしてから
どろどろに煮込むとよい
なんとかなるし
なにかになるから
それでよしとすればよい
⌘
みずたまもよう かわいいもよう
てをのばせばほら もうびしょぬれ
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