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遺伝子って不思議だ……。(byヨシマサ)
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主を落としたということで、これ以上は競技を続ける意味がなくなり、『ドラゴンハント』は終了。
俺たちは他のチームや憮然とした司会・解説と共に、村まで戻ってきた。
村に凱旋した俺たちチーム・セシリアと愉快な仲間たちを迎えたのは鳴りやまんばかりの拍手と歓声だ。
フフフ。
苦しゅうないぞ。
さあ、民衆よ。存分に余を称えるがよい!
「ヨシマサよ、現実を見るのじゃ。お主に向けられているのは後ろ指とひそひそ話じゃ」
「黙らっしゃい」
人間には見ない方がいい事実もあるんだ。
必死に目を背けてんだから、これ見よがしに付き付けてくるんじゃねえ。
「まあ、わらわにあれだけのことをしてくれたのだから、当然じゃな」
と、ご立腹顔のセシリアちゃん。
スリーパーホールドとハンマー投げの件をまだ怒っているのだ。
ただ、俺だって謝る気はサラサラない。
だって、俺も同じ目に遭わされたしな。
おあいこだ、お・あ・い・こ。
と、そうこうしている内に、表彰のための特設会場が見えてきた。
俺たちチーム・セシリアと愉快な仲間たちは栄えある勝者として、面白くなさそうな表情の司会&解説と共に壇上へ上がる。
「え~、今年の『ドラゴンハント』の優勝は、チーム・セシリアと愉快な仲間たちで~す……。皆さ~ん、盛大な拍手を~……」
「ハッハッハ! やあやあ、みなさん! どうもどうも!」
すごく納得いかなそうな顔をした司会が、やる気なさそ~に俺たちを優勝チームとして紹介する。
隣では、解説が苦虫を噛み潰したような顔をして拍手をしていた。
いや~、こいつらの悔しそうな顔を見ていると、心が洗われるようですなぁ。
愉快、愉快。
ちなみに観衆の拍手に交じって、「あれが例のロリコン?」とか「性犯罪者って聞いたけど?」とか聞こえるけど、俺は気にしない。
気にしないったら気にしない。心を強く持とう。
現実から目を逸らすって、時には大事。
「え~、では優勝トロフィーの授与です。ピエールさん、お願いします」
「はいはい」
やる気なさそうな司会に促され、解説がトロフィーを手にする。
ちなみに、受け取り手はもちろん俺だ。
理由はもちろん、私怨から来る嫌がらせである。
さあ、存分に俺を称え、トロフィーを授与してくれたまえ。
「はい、おめでとう~」(←ポイ)
「うお!」(←ナイスキャッチ!)
こいつ、トロフィー投げやがった。
どうやら、それほど俺を祝いたくなかったらしい。
ここまでくると、その徹底具合に対して逆に感心してくるわ。
敵ながらあっぱれと言ってやろう。
「さて、それでは『ドラゴンハント』の表彰式はおしまいです。優勝チームの皆さん、特にトロフィーを持ったゲス野郎は目の毒なのでさっさとステージの端へ移動してください」
「誰が目の毒だ、誰が!」
「さあ、ここからはお待ちかね! ミスコンの結果発表ならびに表彰式を行いたいと思います!」
「なんだと!」
ステージの端から、魔法で光のシャワーが噴きあがる。
俺らの表彰式なんて目じゃないほどの力の入れ様。
本来なら文句の一つでも言ってやりたいところだが……今はそんなことどうでもいい!
夢にまで見たミスコンの結果発表、ひいては俺たちとディナーとダンスを共にする美女の発表だ!
これは見逃せない。
「ヨ、ヨシマサ、大丈夫! なんか、顔がすごい緩み切っているけど」
「へ? そうか?」
若干引き気味の前魔王へ適当に相づちを打つ。
ハハハ!
幸せって、顔に出ちゃうもんなんだな。
「たかだかディナーとダンスくらいで浮かれおって。これだから彼女いない歴=人生の童貞は……」
女にもカウントされないロリババアが何か言っているが、聞こえない、聞こえな~い。
さあ、早く結果発表を始めよう!
司会よ、善きに計らえ!
「あれ? なんか寒気がするな……。まあいいか。――では、発表します!」
俺の期待の視線を一身に受け、一度身震いをした司会が封筒を取り出す。
おそらく、あれの中に結果が書かれているのだろう。
司会は封筒を丁寧に開け、中に入っていた紙を取り出した。
「今年のミスコン、優勝は――」
ダララララララララッ! とドラムロール。
無駄に引っ張るな。
俺、こういうの嫌いなんだよな~。
そういうのいらんから、さっさと言えや。
「……何だか不愉快な思念を感じますが、気にせずに行きましょう。今年の優勝者は――エントリーナンバー15番、ミラ・マクスターさんです!」
再びステージの端から光のシャワー。
ついでに背後では花火。
演出派手だな、おい。
そんな中現れたのは、歳の頃20歳くらいと思われるべっぴんさん。
黄金に輝く絹のような髪。
サファイアでもはめこんだんじゃないかと思える、輝きを放つ瞳。
アイボリーよりもなめらかな白い肌。
何より! 少し童顔で背も低いが、出るとこでて、引っこむところ引っこんだナイスバディ!
しかも、ステージに上がって少し恥ずかしそうにしている姿がベリーグッド。実に奥ゆかしい!
つまるところ、モロ好みです! 本当にありがとうございました! (←結局のところ、美人なら誰でもいい)
ああ、酷い目に遭いまくっても、頑張った甲斐あったな。
神様、あんたマジ最高だよ! 超サンキュー!? (←「壮絶にキモいのう……」byヨシマサを加護する神ことセシリアちゃん)
――と、俺が感涙を流しつつ神に感謝していたら……。
「あんた! ミラが優勝だよ!」
「ぃよっしゃーっ!! よくやったぞ、ミラ。さすが俺たちの娘だ!!」
と、ステージ脇――具体的には『ドラゴンハント』出場者用の観覧席から聞き覚えのある声が……。
見てみれば、フライパン食堂のおばちゃんとおじちゃんが、垂直跳びで1m50cmくらい飛び跳ねながら喜んでいた。
え? 何?
これって、つまり……。
「ええーっ! 娘ーっ!?」
うっそだーっ!
ミラさんがあの二人の娘?
え? だって、この娘、超奥ゆかしい感じですよ。
何をどう間違ったら、このクイーンアマゾネスとシュ○ちゃん似の似非ター○ネーターの間にこんな可愛い娘が――がふっ!
「おい、どうしたんだ、ジル。いきなりフライパンなんか投げて」
「いや、あっちから失礼な思念が飛んできた気がして……」
いたた……。
どんな勘の良さしてんだ、ジルおばさん。
危うく神に感謝したまま昇天させられるところだったぜ。
そうこうしている内に、ミスコンの表彰式も無事終了。
残すは――俺にとってのメインイベント、ダンス&ディナーのみだ。
俺たちは他のチームや憮然とした司会・解説と共に、村まで戻ってきた。
村に凱旋した俺たちチーム・セシリアと愉快な仲間たちを迎えたのは鳴りやまんばかりの拍手と歓声だ。
フフフ。
苦しゅうないぞ。
さあ、民衆よ。存分に余を称えるがよい!
「ヨシマサよ、現実を見るのじゃ。お主に向けられているのは後ろ指とひそひそ話じゃ」
「黙らっしゃい」
人間には見ない方がいい事実もあるんだ。
必死に目を背けてんだから、これ見よがしに付き付けてくるんじゃねえ。
「まあ、わらわにあれだけのことをしてくれたのだから、当然じゃな」
と、ご立腹顔のセシリアちゃん。
スリーパーホールドとハンマー投げの件をまだ怒っているのだ。
ただ、俺だって謝る気はサラサラない。
だって、俺も同じ目に遭わされたしな。
おあいこだ、お・あ・い・こ。
と、そうこうしている内に、表彰のための特設会場が見えてきた。
俺たちチーム・セシリアと愉快な仲間たちは栄えある勝者として、面白くなさそうな表情の司会&解説と共に壇上へ上がる。
「え~、今年の『ドラゴンハント』の優勝は、チーム・セシリアと愉快な仲間たちで~す……。皆さ~ん、盛大な拍手を~……」
「ハッハッハ! やあやあ、みなさん! どうもどうも!」
すごく納得いかなそうな顔をした司会が、やる気なさそ~に俺たちを優勝チームとして紹介する。
隣では、解説が苦虫を噛み潰したような顔をして拍手をしていた。
いや~、こいつらの悔しそうな顔を見ていると、心が洗われるようですなぁ。
愉快、愉快。
ちなみに観衆の拍手に交じって、「あれが例のロリコン?」とか「性犯罪者って聞いたけど?」とか聞こえるけど、俺は気にしない。
気にしないったら気にしない。心を強く持とう。
現実から目を逸らすって、時には大事。
「え~、では優勝トロフィーの授与です。ピエールさん、お願いします」
「はいはい」
やる気なさそうな司会に促され、解説がトロフィーを手にする。
ちなみに、受け取り手はもちろん俺だ。
理由はもちろん、私怨から来る嫌がらせである。
さあ、存分に俺を称え、トロフィーを授与してくれたまえ。
「はい、おめでとう~」(←ポイ)
「うお!」(←ナイスキャッチ!)
こいつ、トロフィー投げやがった。
どうやら、それほど俺を祝いたくなかったらしい。
ここまでくると、その徹底具合に対して逆に感心してくるわ。
敵ながらあっぱれと言ってやろう。
「さて、それでは『ドラゴンハント』の表彰式はおしまいです。優勝チームの皆さん、特にトロフィーを持ったゲス野郎は目の毒なのでさっさとステージの端へ移動してください」
「誰が目の毒だ、誰が!」
「さあ、ここからはお待ちかね! ミスコンの結果発表ならびに表彰式を行いたいと思います!」
「なんだと!」
ステージの端から、魔法で光のシャワーが噴きあがる。
俺らの表彰式なんて目じゃないほどの力の入れ様。
本来なら文句の一つでも言ってやりたいところだが……今はそんなことどうでもいい!
夢にまで見たミスコンの結果発表、ひいては俺たちとディナーとダンスを共にする美女の発表だ!
これは見逃せない。
「ヨ、ヨシマサ、大丈夫! なんか、顔がすごい緩み切っているけど」
「へ? そうか?」
若干引き気味の前魔王へ適当に相づちを打つ。
ハハハ!
幸せって、顔に出ちゃうもんなんだな。
「たかだかディナーとダンスくらいで浮かれおって。これだから彼女いない歴=人生の童貞は……」
女にもカウントされないロリババアが何か言っているが、聞こえない、聞こえな~い。
さあ、早く結果発表を始めよう!
司会よ、善きに計らえ!
「あれ? なんか寒気がするな……。まあいいか。――では、発表します!」
俺の期待の視線を一身に受け、一度身震いをした司会が封筒を取り出す。
おそらく、あれの中に結果が書かれているのだろう。
司会は封筒を丁寧に開け、中に入っていた紙を取り出した。
「今年のミスコン、優勝は――」
ダララララララララッ! とドラムロール。
無駄に引っ張るな。
俺、こういうの嫌いなんだよな~。
そういうのいらんから、さっさと言えや。
「……何だか不愉快な思念を感じますが、気にせずに行きましょう。今年の優勝者は――エントリーナンバー15番、ミラ・マクスターさんです!」
再びステージの端から光のシャワー。
ついでに背後では花火。
演出派手だな、おい。
そんな中現れたのは、歳の頃20歳くらいと思われるべっぴんさん。
黄金に輝く絹のような髪。
サファイアでもはめこんだんじゃないかと思える、輝きを放つ瞳。
アイボリーよりもなめらかな白い肌。
何より! 少し童顔で背も低いが、出るとこでて、引っこむところ引っこんだナイスバディ!
しかも、ステージに上がって少し恥ずかしそうにしている姿がベリーグッド。実に奥ゆかしい!
つまるところ、モロ好みです! 本当にありがとうございました! (←結局のところ、美人なら誰でもいい)
ああ、酷い目に遭いまくっても、頑張った甲斐あったな。
神様、あんたマジ最高だよ! 超サンキュー!? (←「壮絶にキモいのう……」byヨシマサを加護する神ことセシリアちゃん)
――と、俺が感涙を流しつつ神に感謝していたら……。
「あんた! ミラが優勝だよ!」
「ぃよっしゃーっ!! よくやったぞ、ミラ。さすが俺たちの娘だ!!」
と、ステージ脇――具体的には『ドラゴンハント』出場者用の観覧席から聞き覚えのある声が……。
見てみれば、フライパン食堂のおばちゃんとおじちゃんが、垂直跳びで1m50cmくらい飛び跳ねながら喜んでいた。
え? 何?
これって、つまり……。
「ええーっ! 娘ーっ!?」
うっそだーっ!
ミラさんがあの二人の娘?
え? だって、この娘、超奥ゆかしい感じですよ。
何をどう間違ったら、このクイーンアマゾネスとシュ○ちゃん似の似非ター○ネーターの間にこんな可愛い娘が――がふっ!
「おい、どうしたんだ、ジル。いきなりフライパンなんか投げて」
「いや、あっちから失礼な思念が飛んできた気がして……」
いたた……。
どんな勘の良さしてんだ、ジルおばさん。
危うく神に感謝したまま昇天させられるところだったぜ。
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