87 / 97
大ピンチ
しおりを挟む
「貴様ぁ、気にくわん!実に気にくわんメスガキだ!貴様を殺せと私の内が叫ぶのだ!」
魔人集団のリーダーらしき、一回り大きな魔人がアタシに斬りつけてきた。暫撃をかわしてその魔人を見ると、どこか見たことがあるような、ないような……思い出せないな。
しかし、この魔人、強さは他と段違いだ。ボスなのかな?
魔人ボスと呼ぶことにしよう。
魔人ボス、暫撃を飛ばさずにアタシに突っ込んできて、真っ赤な剣を斬りつけてきた。アタシは槍で受け止めるけど、力が強い!跳ね返せない!
有利と思ったのか、二撃、三撃と力任せに打ち付けて来るけど三撃目の時、奴は魔刃も一緒に放ったのだろう。それまでと同様に槍で剣を受け止めたけど、魔刃がアタシの身体だけを切り裂く。
しまった、油断した!
至近距離でも魔刃を飛ばせるなんて!
アタシの身体は血飛沫をあげ、激痛が走る。
こ、こんなダメージ喰らったのは初めてだ。ってか、いったぁ~いっ!
痛みに網膜が真っ赤に焼かれるイメージが走り、出血と死の予感に寒気が走る。ヤバいヤバい、マジヤバい!
「クハハハハッ!メスガキは死ねぇっ!」
魔刃ボスの振りかぶりに、咄嗟に影空間に待避してしまう。
アタシのダメージはどれくらいだ?内臓までいってる?いや、筋肉で止まっているみたいだ。でも血管があちこち切れてる。
アタシは鎧を外して服を脱ぐ。傷が痛くて涙出る。ぴえんぱおんぷんぱおーん!ちっくしょう!
魔刃の性質で切り裂かれては居ないけど、お気に入りの服は後で洗濯だな。血が大変だ。
こういう時のために買っておいた、最大サイズのチューブトップとショーツを取り出して。
潜在解放!
アタシの身体が、倍以上に大きくなって、筋骨ムキムキ巨乳のメスオーガになる。その際に、カラダの傷は塞がって出血も止まる。30秒も影空間で稼げば血管もつながるだろう。
以前に全知検索で調べて判ったことなんだけど。
アタシの身体は、ハイ・オーガに進化した際に筋肉はまだしも内臓や骨まで魔力で圧縮されてるそうで。
魔刃のダメージで他の騎士や冒険者みたいに即死していないのは、圧縮された身体の魔力密度が濃いおかげでもあるようだ。
そして、潜在解放された今、アタシの身体は骨格から大きくなっていて、筋力は圧縮時に掛けられていた制限(リミッター)が解除されて全力が出せる。ただし。悲報が二つ。
悲報の一つ目。
この状態だと胃袋もリミッター解除して大食いになってしまう……燃費が悪いみたいなのよ……
そして、もう一つの悲報。
アタシの体重は変わらない。
潜在解放したのに軽いまま、じゃあないのよ!
普段のアタシの体重が、オーガサイズの重い体重だったのよっ!
そのおかげで、小柄ながらも踏ん張れるし攻撃力もあったんだけどね……
魔人集団のリーダーらしき、一回り大きな魔人がアタシに斬りつけてきた。暫撃をかわしてその魔人を見ると、どこか見たことがあるような、ないような……思い出せないな。
しかし、この魔人、強さは他と段違いだ。ボスなのかな?
魔人ボスと呼ぶことにしよう。
魔人ボス、暫撃を飛ばさずにアタシに突っ込んできて、真っ赤な剣を斬りつけてきた。アタシは槍で受け止めるけど、力が強い!跳ね返せない!
有利と思ったのか、二撃、三撃と力任せに打ち付けて来るけど三撃目の時、奴は魔刃も一緒に放ったのだろう。それまでと同様に槍で剣を受け止めたけど、魔刃がアタシの身体だけを切り裂く。
しまった、油断した!
至近距離でも魔刃を飛ばせるなんて!
アタシの身体は血飛沫をあげ、激痛が走る。
こ、こんなダメージ喰らったのは初めてだ。ってか、いったぁ~いっ!
痛みに網膜が真っ赤に焼かれるイメージが走り、出血と死の予感に寒気が走る。ヤバいヤバい、マジヤバい!
「クハハハハッ!メスガキは死ねぇっ!」
魔刃ボスの振りかぶりに、咄嗟に影空間に待避してしまう。
アタシのダメージはどれくらいだ?内臓までいってる?いや、筋肉で止まっているみたいだ。でも血管があちこち切れてる。
アタシは鎧を外して服を脱ぐ。傷が痛くて涙出る。ぴえんぱおんぷんぱおーん!ちっくしょう!
魔刃の性質で切り裂かれては居ないけど、お気に入りの服は後で洗濯だな。血が大変だ。
こういう時のために買っておいた、最大サイズのチューブトップとショーツを取り出して。
潜在解放!
アタシの身体が、倍以上に大きくなって、筋骨ムキムキ巨乳のメスオーガになる。その際に、カラダの傷は塞がって出血も止まる。30秒も影空間で稼げば血管もつながるだろう。
以前に全知検索で調べて判ったことなんだけど。
アタシの身体は、ハイ・オーガに進化した際に筋肉はまだしも内臓や骨まで魔力で圧縮されてるそうで。
魔刃のダメージで他の騎士や冒険者みたいに即死していないのは、圧縮された身体の魔力密度が濃いおかげでもあるようだ。
そして、潜在解放された今、アタシの身体は骨格から大きくなっていて、筋力は圧縮時に掛けられていた制限(リミッター)が解除されて全力が出せる。ただし。悲報が二つ。
悲報の一つ目。
この状態だと胃袋もリミッター解除して大食いになってしまう……燃費が悪いみたいなのよ……
そして、もう一つの悲報。
アタシの体重は変わらない。
潜在解放したのに軽いまま、じゃあないのよ!
普段のアタシの体重が、オーガサイズの重い体重だったのよっ!
そのおかげで、小柄ながらも踏ん張れるし攻撃力もあったんだけどね……
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
今度こそ幸せになります! 拍手の中身
斎木リコ
ファンタジー
『今度こそ幸せになります!』の拍手お礼にあげていた文の置き場になります。中身はお遊びなので、本編には関係ない場合があります。拍手が見られなかった・拍手はしなかった人向けです。手直し等はないのでご了承ください。タイトル、ひねりもなんにもなかったなあ……。
他サイトからのお引っ越しです。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
貴方の隣で私は異世界を謳歌する
紅子
ファンタジー
あれ?わたし、こんなに小さかった?ここどこ?わたしは誰?
あああああ、どうやらわたしはトラックに跳ねられて異世界に来てしまったみたい。なんて、テンプレ。なんで森の中なのよ。せめて、街の近くに送ってよ!こんな幼女じゃ、すぐ死んじゃうよ。言わんこっちゃない。
わたし、どうなるの?
不定期更新 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
悪役令嬢がヒロインからのハラスメントにビンタをぶちかますまで。
倉桐ぱきぽ
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私は、ざまぁ回避のため、まじめに生きていた。
でも、ヒロイン(転生者)がひどい!
彼女の嘘を信じた推しから嫌われるし。無実の罪を着せられるし。そのうえ「ちゃんと悪役やりなさい」⁉
シナリオ通りに進めたいヒロインからのハラスメントは、もう、うんざり!
私は私の望むままに生きます!!
本編+番外編3作で、40000文字くらいです。
⚠途中、視点が変わります。サブタイトルをご覧下さい。
⚠『終』の次のページからは、番外&後日談となります。興味がなければブラバしてください。
白紙にする約束だった婚約を破棄されました
あお
恋愛
幼い頃に王族の婚約者となり、人生を捧げされていたアマーリエは、白紙にすると約束されていた婚約が、婚姻予定の半年前になっても白紙にならないことに焦りを覚えていた。
その矢先、学園の卒業パーティで婚約者である第一王子から婚約破棄を宣言される。
破棄だの解消だの白紙だのは後の話し合いでどうにでもなる。まずは婚約がなくなることが先だと婚約破棄を了承したら、王子の浮気相手を虐めた罪で捕まりそうになるところを華麗に躱すアマーリエ。
恩を仇で返した第一王子には、自分の立場をよおく分かって貰わないといけないわね。
チートな幼女に転生しました。【本編完結済み】
Nau
恋愛
道路に飛び出した子供を庇って死んだ北野優子。
でもその庇った子が結構すごい女神が転生した姿だった?!
感謝を込めて別世界で転生することに!
めちゃくちゃ感謝されて…出来上がった新しい私もしかして規格外?
しかも学園に通うことになって行ってみたら、女嫌いの公爵家嫡男に気に入られて?!
どうなる?私の人生!
※R15は保険です。
※しれっと改正することがあります。
前世で家族に恵まれなかった俺、今世では優しい家族に囲まれる 俺だけが使える氷魔法で異世界無双
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
家族や恋人もいなく、孤独に過ごしていた俺は、ある日自宅で倒れ、気がつくと異世界転生をしていた。
神からの定番の啓示などもなく、戸惑いながらも優しい家族の元で過ごせたのは良かったが……。
どうやら、食料事情がよくないらしい。
俺自身が美味しいものを食べたいし、大事な家族のために何とかしないと!
そう思ったアレスは、あの手この手を使って行動を開始するのだった。
これは孤独だった者が家族のために奮闘したり、時に冒険に出たり、飯テロしたり、もふもふしたりと……ある意味で好き勝手に生きる物語。
しかし、それが意味するところは……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる