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いざ、捕り物2

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10人がちょっとバラけてるので、外側の衛兵から順番に股間のタマタマを打ち上げて、ウォレイのは特に力入れて潰す!


しかし、10人縛るのめんどくさいな!何かないか……あ、蜂の毒針がまだあった。リデル村に行く前に倒した奴だ。スリップダメージと麻痺毒の奴。


悶絶してる10人にブスブスと刺して周り、縛られたままであばら屋に居た案内男にもプスッとな。そして、連中を影空間へ。


ピコーン!

『影魔法LVが4になりました。影従者召還を覚えました』


脳内にアナウンスと同時に新スキルの情報キター!


影従者召還:

進化前の体格の影従者を自在に召還出来る。影従者は装備可能かつ装備したまま、異相空間から出入り出来る。現界においてダメージを受けた場合、異相空間で回復する。なお、その戦闘技術は主人のものが反映される。

主人が異相空間に居る場合、影従者にシンクロして現界における直接操作が可能。


なんだか、使ってみないと判らないな。


「新スキル覚えたから使ってみるね。影従者召還!」


地面から、ズズズズッと黒ずくめの巨体が姿を現す。身長2m超えてる?あばら屋の天井に頭つきそうなので片膝ついた姿勢だ。


なるほど、確かにこれは、元のオーガだった頃のアタシのシルエットだ。シルエットだけど巨乳だよ!


アタシの大まかな意思に従って動くようだ。そして、アタシが影空間に潜ると……ああ、影従者にピッタリ合うように、投影率を合わせて、と。大体1.5倍か。そうすると、オーガの巨体で、アタシは影空間に居ながら、アタシの意識が影従者に乗り移って、現界で戦えるみたいだ。


影従者用の装備も必要なるね。


とりま、新スキル検証はこれくらいにしておいて。


後は子供達を助ければOKかな。


「ピォ~ピィ」


まだ網に包まれた熊ポンチョフードの中から、モゾモゾとマーニャが顔を出してこっちに鳴いた。


「マーニャも無事だね、良かった」


あれ?なぜソコにポンチョが?


ナツコさんが近づいてきてあきれ声。


「アンタ……また尻丸出しじゃない」


影異相転移の時の加減間違えて、アタシ、全裸だった……orz



着替えたアタシは地下室へ。子供達はみんな眠らされているようだったので、影空間に入れてとりあえず冒険者ギルドへ連れていく事にした。衛兵隊のトップが誘拐犯となると、衛兵も信用出来ない。


誘拐犯の仲間も戻って来るのだろうけど、どうしよう。このままじゃ逃げられちゃうな。


「影空間は時間が止まってるんでしょ?このまま張り込んで全員捕まえたらどう?」


それでも良いか。

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