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朝食と死体
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現界に戻ってから、大鹿を錬金術で解体。大角、毛皮、肉、尾、内臓スプラッタ。
いつもの処理をして、他にも大蜘蛛を処理。
そして、集めた素材を前にして!いざ、錬金術!
鹿皮のストール、鹿皮のスカート、蜘蛛絹のケープ、枯草のマットレス×2が完成!
一旦仕舞って、ログハウスに戻ろう!これ、ガイア師匠にプレゼントするのだ!
ログハウスに戻ると、ガイア師匠も戻ってた。そして、師匠の側には、見覚えのある白黒の空飛ぶ魚が。
「師匠、それ、朝ご飯?」
「誰が朝ご飯だ。テメー全身舐め回すぞ!」
「やだなー、冗談だよぉ。プレコのナツコさん、だよね?」
「わかってンじゃねーか。尻だし娘。生意気ねえ、マッタク」
「朝の散歩に出たら会ったんだよ。昨日、尻だして倒れてた人間の娘見たって、言うからさ。アタシのとこに泊めたって話をしたら一緒に来たのさ」
「あんまり尻だし言うなぁ!一応、胸も出してる!」
「それは論点じゃねーだろ!大体、胸ないじゃない!」
ナツコさんにナイスツッコミと親指立てる。こう言うノリに付き合ってくれるタイプは好きだなあ。
とりあえず師匠とナツコさんとログハウスの中に入る。
「師匠にこれ、プレゼントだよ」
鹿皮のストールと鹿皮のスカート、蜘蛛絹のケープを取り出す。
「着てみて着てみて!」
ほほう、と感心してくれた師匠は、早速身に付けてくれた。
師匠は長身でスタイルが良いので、ストールとロングスカートか似合う。さらには褐色肌に蜘蛛糸で出来た白レースのケープも想像どおり似合ってた。
「アタシの見立てどおりバッチシだね!師匠、カッコいい!後は、コレ!」
枯草のマットレスを二個取り出す。
「寝るとき毛皮の下にするともっと良いと思うよ」
「ずいぶんと色々作ってくれたンだねえ。ありがとねえ、ペネロッテ」
師匠がニッコリしてアタシの頭を撫でてくれた。エヘヘって少し照れちゃうな。
アタシ達は、そのまま朝食を取ることにした。師匠がどこかからヤシの実みたいなおっきな木の実を持ってきていたのだ。しかも、中身は予想外にパンみたい!これ、パンの実!?
「グリブレッドの実と言うんだよ。ここより、低い方の陽当たりの良い所に生えてる」
中心部には液体があって、味はアーモンドミルクみたい!これ、パンとミルクのセットでおいしいなあ!
アタシが仕留めた大蜘蛛の足もストーブで焙る。おもいっきりカニ味でこれも旨ぁ!
アタシ達が食べ終わるまで、ナツコさんは空中でじっとしてた。普段はそれが普通なんだそうだ。その代わり、泳ぐのは速いとの事。ちなみに、普段の食事は空気中の魔素と植物らしい。
食事後のそんな会話の中で、ナツコさんはここに来た目的を話し始めた。
「鎧の死体が転がってるのよ」
いつもの処理をして、他にも大蜘蛛を処理。
そして、集めた素材を前にして!いざ、錬金術!
鹿皮のストール、鹿皮のスカート、蜘蛛絹のケープ、枯草のマットレス×2が完成!
一旦仕舞って、ログハウスに戻ろう!これ、ガイア師匠にプレゼントするのだ!
ログハウスに戻ると、ガイア師匠も戻ってた。そして、師匠の側には、見覚えのある白黒の空飛ぶ魚が。
「師匠、それ、朝ご飯?」
「誰が朝ご飯だ。テメー全身舐め回すぞ!」
「やだなー、冗談だよぉ。プレコのナツコさん、だよね?」
「わかってンじゃねーか。尻だし娘。生意気ねえ、マッタク」
「朝の散歩に出たら会ったんだよ。昨日、尻だして倒れてた人間の娘見たって、言うからさ。アタシのとこに泊めたって話をしたら一緒に来たのさ」
「あんまり尻だし言うなぁ!一応、胸も出してる!」
「それは論点じゃねーだろ!大体、胸ないじゃない!」
ナツコさんにナイスツッコミと親指立てる。こう言うノリに付き合ってくれるタイプは好きだなあ。
とりあえず師匠とナツコさんとログハウスの中に入る。
「師匠にこれ、プレゼントだよ」
鹿皮のストールと鹿皮のスカート、蜘蛛絹のケープを取り出す。
「着てみて着てみて!」
ほほう、と感心してくれた師匠は、早速身に付けてくれた。
師匠は長身でスタイルが良いので、ストールとロングスカートか似合う。さらには褐色肌に蜘蛛糸で出来た白レースのケープも想像どおり似合ってた。
「アタシの見立てどおりバッチシだね!師匠、カッコいい!後は、コレ!」
枯草のマットレスを二個取り出す。
「寝るとき毛皮の下にするともっと良いと思うよ」
「ずいぶんと色々作ってくれたンだねえ。ありがとねえ、ペネロッテ」
師匠がニッコリしてアタシの頭を撫でてくれた。エヘヘって少し照れちゃうな。
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食事後のそんな会話の中で、ナツコさんはここに来た目的を話し始めた。
「鎧の死体が転がってるのよ」
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