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桃莉、龍藍視点

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本当は少しだけ覚えているサクヤくん、ううん
雫君。
僕はまだまだ若かった、僕は初めての副担任を任される事に成った。
そして、雫君は家庭環境が複雑だからと説明を受けた、まさか虐待までされていたのを知らなかった。

嫌、薄々気付いては居たが、関わりたくなかった見て見ぬふりをしたんだ。

そして、僕は最大の罪を犯した。
僕の罪は雫君を死なせてしまった事。
雫君の義理のご両親は児童虐待で逮捕された、残された一人息子は雫君の育った養護施設に入り18まで過ごしその後の行方は分からない、ご両親も刑務所から出て来たが、最後まで雫君を罵倒し続けていたみたいだ。

「藍龍様、俺」
「サクヤ様にはまだ早い自分が楽にしたいからという理由で話すのはあり得ない、もしもサクヤ様に気付かれたなら誠心誠意謝りなさい、謝ったところで許されるとは思わない事です」
「ーっはい」








藍龍はサクヤ様と我が子が児童書物を探している方を見る。
まさか、サクヤ様にあんな壮絶な過去があるとは思わなかった、サクヤ様はいつも明るく元気で楽しそうだ。
甥っ子がサクヤ様の運命の番と分かり色々あったが、甥っ子は5年間獣人国に通い続け今でも通い詰めている、サクヤ様は運命の番である甥っ子にもご両親にも日本という国の事を話しては居ないらしい。

「サクヤが咄嗟に日本語を話してくれたから、分かったけれど話して居なかったらずっと分からなかった」

龍藍はぎゅうぎゅうと自身の運命の番の肩を抱き寄せる。

「さぁ、桃莉我が運命の番、龍助がやらかした様だが」
「へっ、うわっ何、何してるの龍助」
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