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マジックバックは訓練所

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学園が終わり、藍に向かう。
白桃やマーヤは兎も角サーヤと雷が大人しくしていられる訳がないからこっそりと行動するつもりだ。
それに、マーヤも余り本は読まないしね。
白桃は運命の番の本は読むみたいだが、他の本には興味がない。

「ふーありがとうりん」

りんの結界の中に入り込んで姿をぼやかし認識出来なくする。
僕は藍までりんに結界を張って貰った、まだまだ産まれたばかりなのにりんは凄いよね。

『きゅっ』

りんはミルクを咥える、ミルクが興味津々に歩き回りそうな様子にりんは慌ててミルクを掴んだ様だ。
迷子になりそうだよね、でもミルク一人を置いては行けない、ミルクは本当に赤ちゃんなんだ、感情で魔法が爆発したら大惨事するくらいに赤ちゃんなんだ。

『はぁーっ、我でも手を焼くぞ』
『ミルク私達と一緒にマジックバックに入りましょう』

ゆのがため息をし、りのはりのとミルクを抱き上げる、神獣だがりのは二足歩行が少しだけ出来るように練習していたが、ミルクを抱きしめる為だったみたい。
もふもふの大きな手に僕も抱きしめられたいよ。

「ありがとう、りの」
『ふふふっ、サクヤマジックバックの中に入れば魔法の練習をしますから何かあればゆのを』
「ゆのは行かないの」
『我は教えるのに向かない』

人が作るマジックは保存や収納を主に行うが、りののマジックバックは神獣や聖獣や精霊達の訓練所に成っている。
有りとあらゆる、魔法をマジックバック外には漏れない優れもの。

「ふふふっ」
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