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年齢、弟君

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「くちゅっ」
「大丈夫か、風邪引いたかなぁ」

こっんと額と額をくっ付けて熱を計ろうとする龍我様に真っ赤になる僕は。

「んー本当に顔が真っ赤に成ってるな、今日はもうゆっくりと休もうか」

僕は慌てて首を振るう、真っ赤に成ってしまった理由は目の前に居るのに。

「龍我様はそう言うところが有るな」

コクッコクッと僕は頷く春水さんに同意する、ここは龍我様の執務室だが僕が勉強すると言うと一緒に行こうと言い出し急遽僕専用の小机を設置してくれた。

「ここずっとサクヤを独り占め出来なかったからなぁ」
「龍我様くすぐったいです」

ぎゅぎゅと僕を抱きしめる、龍我様今は僕は龍我様のお膝の上に座っている。
今目を光らせている白さんがいないから龍我様は歯止めが効かない、春水さんは面白がっているだけだしね。

「にーさまあっ、狡いぞ僕のにーさまに、降りろよ」

ダンット扉が開き飛び出てきたのは、龍人国では珍しくないかなりの年が離れているが龍我様の弟君だ。

「はぁーっ龍聖、君はかなり落ち着きを学び直しなさい」
「ーっ」

パタンと静かに出ていき、小さな扉をノックする音と共に声が聞こえる。

「龍聖です、にーさま入室の許可をください」
「入りなさい」

ギロッと僕を睨み付ける龍聖くん、龍人の成人は200歳な為にまだまだ子供の龍聖くんは僕と一つしか離れていない19歳になる。

「龍聖その態度はなんだ」
「ーっす、すみませんでもっにーさまーっ」
「はぁーっ、龍聖なんの用だ」

ぷっくりと頬を丸めて不満を表している龍聖くんはかなり可愛いい。
僕より背は大きいけれど。

「僕も学園に通いたいです、ちちさまもははさまもまだまだ早いと許可してくれません、にーさま一緒に頼んで」
「はぁーっ、龍人は100歳から学園に通う者が多いまだ早い」

龍聖くんはギロッと僕を睨み付けながら、龍聖くんに指で差される。

「そいつは学園に通って居るのになんで、僕はダメなんだよ」

龍聖くんはむっとしながら、ダンダンと足を叩きながら講義する。

「それに別に15歳から通っている奴もいると聞くし」
「・・・その方は特例ですね、学園の教師三人以上の推薦と貴族の三人以上の推薦に隊長クラスの軍人三人以上の推薦が有った場合だなぁ」

パタンと資料を閉じてから深呼吸し、春水が言う。
実は白桃は100歳雷は150歳になる龍人の中では若いが僕が龍我様の番いと分かり斡旋された優秀な若者なんだ。
獣人国内では18歳とされているんだけれどね。
勿論、龍聖くんにも従者と護衛がいる今は姿が見えないけれど。

「僕は絶対に推薦枠に入ってるでしょうにーさま」
「・・・・嫌、最終的に推薦するに辺り王族や貴族で学園と会議するがお前は入れない」
「なっ、何故ですにーさま」
「・・・その件が分かるまでお前は入学出来ないよ、もう話しは終わりだ退室しなさい」

むっとした顔をしながら、バタンッと扉を勢い良く閉めて出ていく龍聖くん。
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