転生異世界、もふもふツルツルスベスベ

探すのは無理難題

「サクヤ様、巫子の捜索は何歳くらいなのでしょうか、男女どちらとかも分かりませんか」
「あーんーっ精霊達には性別の判別機能はないなの」

精霊には微精霊なのか低級か中級か上位なのかどんな属性の精霊なのかが重要で、僕も結構常識が分からなくなる。

「・・・年齢などは分かりますか」
「んーっ分からないなの、ただ植物が大好きな事は確かなの」

神官達はげんなりしてしまう、範囲が広すぎるのだ。
人口密度はこの世界の中では一番多いのだから当然だろうが。

「後は透き通った魂に綺麗な心なの」
「・・・１５の地位の方々と同じ様な獣人という事ですか」
「うんなの」

魂の綺麗な人など、普通の獣人には分からないから手がかりには一切ならないだろう。
僕もそう言われて困惑しているのだから。

「僕も一応頑張るなの」
「サクヤ様」

呆れたような顔をしないで欲しい。