転生異世界、もふもふツルツルスベスベ

捜し物、神託

「サクヤ様これは、凄いですね」

刀に魔法を込めて刀を振りかざすとピリッと電気が発生する。
剣の鍛練を見ていた時に僕は口にしてしまった言葉で実践にしたいとなんと僕が先生になり教えている。
それに、僕は全魔法を使えるからね皆を見れるのだ。

「ふふふ、みんなも凄いよちゃんと出来ているなの」
「教えが宜しいか」
「大変ですーっ、サクヤ様ーっサクヤ様はどこですかーっ」

ドタドタッと騒がしい人だかりから兵士が警戒をしなが剣を構える。

「待ちなさい、あの心は」
「うんなの副神官長なの」

はぁはぁと息が上がっていて、顔色が悪い副神官長に僕はヒールをかける。

「ーっ、ありがとうございますサクヤ様」
「で、どうしたなのそんなに慌てて」

副神官長が苦笑いを浮かべて僕に耳打ちをする、僕も副神官長に吊られる様にきっと真っ青な顔をしているに決まっている。

「お早く」
「うんなの」

僕は頷く、副神官長の話では急に神官長と副神官長と巫子(神子)に御告げを受けた、その相手は神のみだが内容が内容だった。

「今日はこれで僕は後は補習していて」
「サクヤ様お送り致します」
「うんなの」

僕が慌てて神殿の御神木つまりは世界樹の前には祭壇が置かれている、神獣や聖獣に精霊に各地から届く果物を供えてある。
そして、今日は違う祭壇には座布団の様なモノが置いてある神獣達が祭壇で食べられる様に、その座布団の様なモノの上に丸い白と黄色の塊が寝ている。

「えっと、この子は」
「今朝方に御神託がありました、サクヤに渡すからと」

えっえっかなり適当な御神託ですな。
それじゃぁ、分からないよね何処に何を渡すのかが。

「一応朝に世界樹様の周りを探ったのですが、分からず神殿内や他の神殿各地にも捜索し、今しがた見付けました、この方は神獣様でしょうか」
「んー何となく違うかなぁ」