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龍人国と獣人国

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「フニャッ」
「サクヤ様を保護してくださりありがとうございます、ですが運命の番というのは誠でしょうかサクヤ様はまだ赤子です、赤子の香りというのは独特なミルクの香りです、ミルクの香りと勘違いを成されているのではないでしょうか」

道案内を引き受けた近衛が呟く、近衛の立場よりこの国は赤子には皆平等に可愛がり愛しむ事が、決まられている。
赤子の内は医療費も無料だ、そして学費も無料で通う事を義務付けられている。
遠方なら寮代も含めて無料で生活出来る。

「そんな事はない、龍には運命の番と出会えば一瞬でわかるのだ己の半身が埋まる感覚が」

龍は人口が少ない産まれてくる卵が少ないのだ、だから運命の番は決して離ればなれに成らないように一瞬で分かるどんな距離感でも運命の番が近くに居る事や産まれた事、そして産まれた事が分かり探し出会わなかった内に亡くなった事さえ分かる感覚的にだが。
だから、龍は見つけた運命の番をとことん溺愛するしそんな運命の番が産み卸した赤子も溺愛する。

「ーっそうですか、本当にサクヤ様が運命なのですね、獣人も赤子を大切にしていますサクヤ様がもう少し大きくなるまで、親元に残せられませんか・・運命の番も獣人にとってもどんな意味があるのか痛い程理解していますが、サクヤ様はまだ言葉を喋る事も出来ませんし」

獣人はかつて五っ子や七っ子が当たり前だったが、赤子が増えすぎてお金が無くなり虐待死や捨て子が増えすぎて混乱した、だから国は産まれた時から赤子を保護する為に食事代を国が負担し始めた。
そして、赤子の為の法を不正した場合や赤子に暴言、暴力、虐待は死刑が決まっている。
赤子を育てられない環境なら赤子保護施設で働く事も決められている、この国に基本的に無職の人は誰もいない。

「にっ」
「いつから言葉を喋るんだ」
「分かりませんその赤子によりますから、ですが私の妹は10歳でした、弟は5歳」
「龍はもっと時間がかかるな」

龍人よりは長くないが獣人もかなり長生きする、この世界で人間だけご早くなくなり、早く成長し、沢山の子を産む。

「獣人は人口がとても多いですが獣人は赤子の時間が長いので、大人達も赤子の世話をする人口が多いですが龍人は赤子が少ないですよね、サクヤ様が嫁がれるなら、龍の数が増えそうですね」
「龍心を知っているのか」
「私の妹は龍人国に嫁ぎましたから、確か10人産まれて11人目がお腹に居るとか」

龍人は龍人以外の伴侶を得た時に龍心を飲ませる事により、龍心の力で同じ時を生きる事になる。
相手が龍人より長生きな種族なら相手の寿命に合わせて長生きする。

「んっ、第一部隊長が11人目が出来たと喜んでいたなぁ」
「あ、それが義理の兄ですねお世話になっております」

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