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にゃーっ

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「・・・・にゃーっ、にっ」

僕はサクヤです、何度かの生を生きて何度か死に又新しい生に生まれ変わり今はかなり幸せいっぱいです。
今日の僕は昨日より一味違うのです、今日こそはなのふわふわした光りを捕まえるのです。

「にっにゃーっに"っ」
「サクヤ様は今日も元気いっぱいですね」

僕を抱き上げるのは、僕のお世話をしてくれる乳母でもある。
そしてなんと、僕は転生したら第三王子として獣人国に生まれたんだって、獣人の人生は長くだからだから当然赤ちゃんの時代も長い、僕はまだ乳母のミルクがごはんです。

「にっ」
「さぁ、今日は離乳食食べていましょうか」
「にっにっ」

パタパタと真っ白なふわふわした長い尻尾は僕の感情に左右されるらしくパタパタパタパタと忙しなく動く、そしてそんな尻尾と同じくらい耳もピクピク忙しい。

「喜んでいますねサクヤ様」
「サクヤあーんしてください」

ぱくりっと僕は食い付くが、顔をしかめる。
泣きそうだ、余りにも不味い母乳は甘いが、これは甘みも何もない。

「に"にーっ」

パタパタとしていた尻尾はボワッと毛が逆立ち
ピクピクしていた耳はしょんぼりて伏せられる。

「あー、やっぱりそうなりますよね」
「王子様達皆さん、離乳食嫌がりますから」
「美食家ですよね」

メイドさん達の声も今の僕には聞こえない程ブルブルと身体を震わせてシャーッと威嚇してしまう。

「あー」
「今日はもう無理ですね」

食事は片付けられて、母乳をごくごくと飲む。
甘くって凄く美味しい、むにゃむにゃ。

「明日は忙しいですから、サクヤ様頑張って下さいね」
「サクヤ様の最終チェック今の内にやってしまいましょう」
「そうね」

寝ているサクヤを起こさないように服を脱がし真新しい服をサクヤに着せる。

「金色の刺繍が良く合いますね」
「可愛らしいですが凛々しさも相容れないと思って居ましたけれど、かなり良いですね」
「白虎様のメイドに成れた事正しく最高ですわよ」
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