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お説教

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「ふぁっ」
「アレン様はまだお目覚めに成られていないのですね」
「ーっ、仕方ないだろう私達龍人は番が見てくれまでは童貞処女なのは当たり前なんだから」
「「「おいくつでしたけ」」」
「何故言わなくては成らない」

僕はベッドの中からシュウさん達の会話を盗み聞きする。
隣の部屋で話しているんだから仕方ないよね嫌でも聞こえる、隣と言っても薄い壁には扉があり仕切り部屋に成っているのだけど。

「アレン様の発情期は運命の番に出会えた上に神獣の力に目覚めたせいで不安定です、アレン様の精神にも影響され発情期の時期が早まっていますが、アレン様の体力面から番の三人には手加減をして下さいと言いましたよね」

ゴーッと不穏な空気を出す神殿一同に番達は竦み上がる、三人は王族な為に叱られる事はあるが、怒られたことはない。
だが、この神殿は王族など関係ない。

0番目に、神々の祈り
一番目に、世界樹の管理
二番目に、神獣のお世話
三番目に、精霊のお世話
四番目に、精獣のお世話
五番目に、傷付いた人々の治癒

運命の番に成りたいが、運命の番は産まれながらに決まっている幼い頃の子供心を傷付けるには十分なショックと共に神殿の関係者になれれば運命の番には成れないが手取り足取り、お世話出来るのだから、幼い子供の頃に神殿に通いつめ神官に成った者も多い。
孤児で保護されそのまま神官になる者や神殿の騎士になる者も多いが、皆等しく人間に興味がない者が多いのだ。

「ハァーッ、アレン様の番ですからアレン様を癒す事が出来るのはお三方と世界樹様だけです、アレン様の身体も心も守る事が出来るのはお三方だけなのですよ、私達神官はお手伝いしか出来ません」
「ーっ、すまない」
「レオ様もいい年なのですよ、しっかりとして頂かないと困ります」

ぶつぶつと嫌味を言われる三人は堪える。
三人共に神殿のあり方は王族な故に身に染みている。
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