今日からのんびり過ごしたいのです。

スイゲツ、ゲツガ

「サラ様に何が」
「レオ皇子お忘れでしょうか、サラ様が一番弟として可愛がられていたスイゲツ様を」

レオは首を傾ける、アレンの事で精一杯だったレオは神獣を全て把握出来ていない。

「はぁっ、スイゲツ様はゲツガ様の運命の番です、ゲツガ様がまだ幼い為に結ぶ事をしなかったのが最大の汚点です」

神官の言葉にゲツガを思い浮かべる、ゲツガは長い間仮死状態で寝ている、ゲツガの身体は始祖の天上の階に置かれている。
ゲツガが生きている事は奇跡に等しいが、同時にゲツガの運命の番相手である、スイゲツの命がまだまる事を意味していた。

何故なら、ゲツガの身体がスイゲツの魔力で包まれ守られていると、サラは誓言し始祖様達も認めている事事からゲツガの身体は定期的に神獣が検査するし、毎日始祖達が管理している。

「結ぶ事はしなかったけれど、ゲツガの身体をスイゲツは護る様に術を掛けた、その術のせいでゲツガは誘拐された時に力を出せなかったっと考えてる、ねっアレンこの子をみた事はない」

アレンのおでことサラのおでこをピタリとくっつけて、サラは過去の映像をアレンに見せる。

「ーっ、あっサラにーにぃ、この方は、アレの祖父の」
「ーっアレンいい、もう言うな」

アレンの口を慌ててふさぐ、アレンがアレと呼んでいてくれて良かったと一堂胸を撫で下ろす。