今日からのんびり過ごしたいのです。

衛生面大切です。

「カカオ豆をどうするの、アキラ」

アキラはこれから長くなる作業にサーヤが付いてこれるか疑問に思う。
サーヤは見た目は少女っぽくもあり美男子だが、お年寄りだ、老人なのだ。
本来なら鬼門に入っている、老人なのだ。

「サーヤさんの時代ってカカオ豆ありませんでしたか」
「んっ、どうかなぁ・・・あの時代の王族は今より癖が強くってね、甘味なんて口にする時は大抵疲れている時だったしなぁ」

サーヤは遥か昔の記憶を思い浮かべるが、食事よりも睡眠が大切だった記憶しかない。

「さて、サーヤさん手洗いと服装を綺麗にしますよ」

衛生管理は大切な料理の基本です。
とサーヤのヒラヒラした服装を見て溜め息を圧し殺す。
サーヤの顔立ちに華奢な姿は王族では愛される、サーヤより年上は勿論な事サーヤより年下の王族は皆こぞってサーヤを溺愛している。
根はしっかりしたサーヤだが・・それなりに自分の事になるととんちんかんな上に着せ替え人形宜しくな状態なんだ。

「んっ」