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神獣の集い

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「神獣様方、番様がお待ちですよ」
「あー暫く籠るかな」
「んっ、交代制にする」

皆一斉に集まる、神獣は基本的に番が存在する、そして神獣の運命の番は永遠の命に等しい時間を過ごす。

「それ良いかも、番は煩いから」
「ええっ、僕は一番最初に覚醒を見たいよ」
「あー、ニアはアレンの前の神獣だもんな」
「そうだよ、僕にやっと弟が出来たんだから」

ニアは胸を張る、やっとやっと会えた弟、種が実り、実が大きく成って来たのに実る事はなかった中で一人だけ継続出来ていた、産まれると言われた日は楽しくって寝れなかったのに、産まれたばかりの神獣は神殿から突如消えた。

文字通り気配が消えた、神獣は混乱して国中に散らばり探したが余りにも小さな気配で余りにも香った香りが薄く捉えられなかった。

神獣は殺気たった、それからは神獣は三人体制で実を護るように成ったが、世界樹を護る仕事もしなければならなく成った。

「はぁーっ、ニアの様に絶対にアレンから離れたくない人は」

ピシッと皆が手を上げる、この集まっている神獣の中で一番年配のサラが仕切る。

「はぁーっ久しぶりの弟ですからね、番が居る人は番の許可を取る事が出来たらならいいですよ、番が居ない人は挙手」

四人手をあげているが、まだ神獣では幼い子供しか居ない。

「ニアは皇子が居ますよね」

四人の中には番が居るニアが嘘を付き挙手をしているが、ニアは皇子が嫌いな事は皆知っている。

「ニア、皇子の許可を取るんですよ」
「嫌だ、僕は弟の方が大事だもん」
「「はぁーっ」」

神獣の皆でため息を付く、本来は運命の番同士は惹かれるモノだが、ニアと皇子は違う。
ニアの番、皇子と神獣達は言うが本来は現王の実弟で、レオの叔父さんであるが、時間の感覚がない神獣はみな昔の呼び名で呼ぶ事が多い。
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