今日からのんびり過ごしたいのです。

前世

食堂は個室に成っていた、ご飯は良く分からない。
城では基本的にスープうどんばかりだったから、前世では色々な料理があり、僕は料理をするのが楽しかったと思う。

僕の祖父母は二人共に棋士だ、その息子や娘も当然慣れ親しんだ棋士の道を行ったが、先祖も棋士だったが、社長業をしていてその起業が波に乗ってしまい今では財閥になり、先祖代々が棋士の血も濃いため、社長業をしながら棋士をする社長が多くなった。
祖父は社長だったが棋士だし、父は社長だが、棋士だ。
棋士の仕事が忙しくなると、父の弟が副社長だが、社長代理をしている。

そして、僕は小学校の時に小説を書いたモノを賞に応募した所、優勝し最年少小説家に成った。
だが、棋士の才能もあったみたいで、父にも先手では勝つくらいには。
因みに父は名人位を貰い受けている。

「おいしーっ」

美味しい料理に少し腕がウズウズする、棋士の時は余りない感覚だが、小説を書いた時には良くあった感覚だ。
手が頭より動いてくれないから、頭で浮かんだ事を書く前に忘れてしまい結局違う話しに成ってしまう。
頭に浮かんだ事の方が、書いた話しより面白い話しなのに、消えて無くなってしまう事がかなり多いの。

「ふふっ、ここの料理美味しいの」
「ーっ良かったな」

頭を撫でられる、レオさんに。
その手が温かくって、お腹がいっぱいに成って僕は段々と眠く成ってしまう。